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3月のライオン6巻のネタバレ感想【居場所を勝ち取るために戦っているんだ】

time 2016/09/19

3月のライオン6巻のネタバレ感想【居場所を勝ち取るために戦っているんだ】

(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

くろやんです。
引き続き『3月のライオン』6巻のあらすじや感想、見どころなどを紹介していきます。

前回5巻のネタバレ感想はこちら。
3月のライオン5巻のネタバレ感想【徐々に変わっていく零、ひなの笑顔を取り戻せるのか】

 

前回最後で出てきた、ひなの『いじめ』の話。
6巻はこのテーマを中心にして、川本家とのやり取りや零の将棋の話が出てきます。
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以下、6巻のネタバレを含みます。

 

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フラグクラッシャー桐山零

『いじめ』で悩んでいるひなのために、自分は何ができるのか。
零は学校で林田先生に相談します。

 

『いじめ』の解決方法は何かあるのか?
ネット上に『いじめ』についての情報は山ほどあるが、そのどこにも100パーセントの解決方法は載っていない。
そう林田先生は説明します。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

それぞれ立場も性格も、関係してくる人間の配置も違う。
だから、どのケースにも効く完璧な答えなんて出てこない。

「だからって、諦める訳にはいかねんだ!『答えが見つかんないから何もしませんでした』じゃ話は進まねえ」

 

林田先生、的確に『いじめ』についての説明とアドバイスをしてくれます。
クラスで一人ぼっちだった零をずっと気に掛けてくれていた、先生の教師としてのアツい面が出てきています。

 

この『いじめ』問題で大事なこと。
それは「ひなちゃんがどんな風な解決を望んでいるのかをよく聞くことだ」と、林田先生は言います。
本人の気持ちを置き去りに、周りが突っ走るのだけはダメだということですね。

 

 

ここで林田先生が、「そのひなちゃんてのは、どんな子なんだ?」と零に尋ねます。
「ひなちゃん…そうですね…すごく元気で声が大きくて、よく笑って…」と、ひなの特徴を挙げていく零。

 

次々特徴を挙げて、さり気なくひなを褒める零の言葉を聞いて「よく見てんな…桐山…あれ?コレってひょっとして、もしかするとフラグ!?」と、心の中で一人盛り上がる林田先生。

「桐山はさあ…その子のこと…だっ大事だったりするの?」と、もじもじしながら質問する先生に、「あ、はい。彼女は僕の大事な人です」と即答の零。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

青春の大気圏突入!!

 

先生、とりあえず落ち着け。
ぼっちで友達がいなかった教え子に、ついに春が来た!
一人ときめき盛り上がっていた林田先生。
しかし…。

 

「だって、彼女は僕の恩人なんです」と、きっぱり答える零。
「え?あの…桐山くん?」いやな予感がする林田先生。
これは、恋愛感情じゃない!?
何てこった!

 

しかも、零は『もしひなが転校したり、弁護士に相談することになった場合』を考えて、その費用を自分で用意しようとしていました。

電卓を持ち歩き、シビアに自分のこれからの対局料を計算する零を心配する林田先生。
なかなかいないよ!そんな現実的すぎる考えの高校生!

 

林田先生が真面目に『いじめ』についてのアドバイスをしてくれたあと、ひなとのフラグが立ったことに先生がときめき盛り上がったかと思えば、そのフラグを見事に零がぶち壊してくれました。

まさにフラグクラッシャー!

 

同じ人間のはずなのに

ひなが万が一転校することになったとしても、休学中に家庭教師を頼むにしても、弁護士に相談することになったとしても、お金がかかる。

お金を用意するためには、対局で勝って対局料を手に入れるしかない。
だから、これからの対局で負けるわけにはいかない!

 

そんな思考で対局に挑む零。
これまでにないアツい闘志で戦いに向かい、負けたときには壁を叩いて「くそっ」と、めちゃくちゃ悔しがっています。

零の頭の中では、『ひなのために』という気持ちはあるものの、えらくシビアに現実的な恩の返し方を考えていたんですね。
(何という論理思考w)

 

 

さて、零がそんなことを考えている一方、肝心のひなの様子はというと…。
相変わらず学校では気まずい空気の中、ひなはクラスの子達にどことなく避けられながら過ごしていました。

 

班ごとに食べる学校の昼食も、ひなの班だけお通夜のように静か。
そこに、ちほちゃんをいじめた女子達の大きな笑い声がかぶってくる。

まるでクラスの中に見えない階級があるようで、その階級にあわせて行動が決められているように感じる…。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

誰がえらくて誰がえらくないって、いつどうやって決まるの?
誰が決めるの?

私たち、みんな同じただの中学生のはずなのに。
ただの同じ人間のはずなのに。

 

このひなの言葉は、すごく突き刺さる。
見えない階級のようなもの、これは学校でも会社でもどこにでも身近に存在しているものだと思います。

 

社会の中で何人かの人間が集まると、色々な考えや性格の違いから、誰かを下に見たり誰か一人だけを疎外したり。
ひなが言うように、「同じ人間のはずなのに」こういう現象って起こってしまうんですよね。

 

 

ひなの話を聞いた零は気を利かせ、ひなと同じ中学の高橋くんに相談します。
それから昼休みになると、高橋くんがひなをキャッチボールに誘ってくれるようになります。
でも、それがまた裏目に出てしまうことに…。

 

野球部でカッコいい高橋くんと仲良くするひなに、クラスのちほちゃんをいじめた女子達がやっかむようになり、嫌がらせが加速します。

ひなの机に悪口を書くようになり、さらには黒板にも大きく「男好き」「エロ女」など書かれてしまうことに。

このまま彼女は、やられているのをただ黙って我慢しているだけなのか。
いや、そんなことはなかった。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

担任の先生に、このクラスで『いじめ』が起きているという証拠を見せ、真っ向から立ち向かうことにしたのです。
ひなは腹の底から煮えくり返るほどに、怒っていたのです。

 

しかし、担任の先生の反応はひどいものでした。
反対に「川本さん…どうしてそう協調性が無いの?」とひなを責め、この問題をちゃんと前から見ようとしませんでした。

 

イイ方向に進むかと思ったら、予想外の先生の反応。
ひなの『いじめ』問題はまだ解決せず、続いていくことになるようです。

 

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憧れの地を目指して突き進む

今回の6巻の表紙でもある二海堂。
彼と兄弟子である島田との過去の話が出てきます。
裕福な家に生まれ持病を持つ二海堂が、どうして将棋の世界で戦うことを決めたのか。

 

6巻で零と二海堂が勝ち進んでいる新人戦。
その準決勝の対局中に、二海堂は体調を悪化させて倒れてしまい、そのまま大阪で入院することになってしまいます。

二海堂の病気について知らなかった零は、島田に詳しく事情を説明してもらうように頼みます。

 

島田が語った幼い二海堂との話。
裕福な生まれだった二海堂は、いつも執事の花岡というおじいさんを連れていました。
初めて島田が二海堂を見たのは、子供大会のゲストで講師をつとめた時。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

執事を連れて、しかも昼食は特製弁当。
そんな二海堂の姿を見て、島田はただの『金持ちのボンボン』という風にしか彼を見ていませんでした。
「何でわざわざこんな世界に?」と、疑問を抱きながら。

 

しかし、子供大会の準決勝で敗れた二海堂の棋譜は、島田を驚かせるものでした。
彼はただの『金持ちのボンボン』ではなく、楽しい遊ぶ時間など平気で捨てて、努力を重ねて勝ちたいと一心に突き進む少年でした。

加えて、二海堂はずっと病気とも闘っていました。

 

 

その後、島田の師匠の元に、二海堂が弟子としてやって来ることになります。
兄弟弟子となった島田と二海堂。
二海堂の家を訪れるようになった島田は、彼と時々将棋を指すようになります。

 

ある日、体調を悪化させて連敗続きだった二海堂を勇気づけようと、島田は手加減をしてしまいます。
しかし、その行動は二海堂を傷つける結果になりました。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

厳しい食事制限をしながら、友達と思いっきり遊ぶこともできない。
そんな彼が唯一、主人公になって暴れ回ることができるのは、この将棋の盤上だけ。

 

いつもアツい言葉で上を目指して突き進む二海堂には、こんな事情があったんですね。

二海堂の抱えていた事情や想いを知った零。
新人戦の準決勝を勝ち進んだ零は、二海堂のためにも決勝戦で勝つことを誓います。

 

小さな自分の居場所

新人戦の決勝を迎えた零。
決勝戦は大阪の関西将棋会館で行われることになっていました。
それと同じ日に、ひなも京都へ修学旅行に行くことになっていました。

 

現状からしても、いじめを受けているひなが修学旅行に行くのは、苦しいものになるはず…。
「無理して行かなくてもいいんだよ?」と言うあかりさんに、「ううん、行く」と答えるひな。

 

行かなきゃダメな気がする。
大人になってからも後悔しそうな気がする。

 

そのひなの言葉を聞いて、「絶対勝ってくるから」と約束する零。
二海堂もひなも、みんな自分の小さな居場所を勝ち取るために戦っている
そう強く感じつつ、零は大阪へと向かいます。

 

いよいよ始まった新人戦決勝戦。
零の対局相手は山崎順慶(じゅんけい)

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

見た目ちょっと迫力ある。
外見は将棋を指すようには見えない山崎ですが、次の7巻で出てくる彼の話を読むと、なかなか味がある人物だということが分かります。

 

相手が自分のミスを待っていると気付いた零は、攻撃を仕掛けようとします。

しかし、ここで零は二海堂に言われた言葉を思い出します。
「本当に勝ちたいなら粘れ」「攻めるだけじゃなく、ちゃんと守れ」

 

二海堂の言葉通り、守ることも考えるようにした零。
そして零は見事決勝戦で勝ち、新人王を獲ったのでした。

 

 

対局後に横溝が胃薬の話をしているのを聞いた零は、胃が痛んでいたひなの姿を思い出します。

胃薬を受け取り、そのまま走り出した零。
衝動的に大阪から京都へ向かい、ひなの姿を捜し始めます。

 

街でひなの中学の生徒達を見かけた零は、彼女が行きそうな場所を考えます。
泣きたくなると、ひながいつも向かっていた場所。
それは河でした。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』6巻)

 

零の胸に飛び込んで泣きじゃくるひなに、「よく頑張ったね」と声を掛ける零。
最後のこのシーンは目頭がアツくなってくる。

 

まとめ

6巻は『ひなのいじめ』の話を中心に、零の新人戦の対局や二海堂の話が出てきます。
『いじめ』はどうしてもシリアスになりますね。

 

ひなの「クラスの中に見えない階級がある」「私たち同じ人間のはずなのに」という台詞、痛いほどよく分かる。
本当に何でしょうね、この階級のようなものは。

 

学校でも会社でも社会の至るところで、誰かを標的にして攻撃するという現象は、結局のところ無くならないでしょう。
ただ、誰もが加害者にも被害者にもなる可能性はあると思います。

 

林田先生が言っていたように、「相手に何かをされた時に、その場で『やめて』と言えること」が一番大切でしょうね。
これはまさにその通りなんですが、言える性格と言えない性格とあるだろうなぁ。
言えない性格だったとしても、誰かに相談できるかどうかで、その後が大きく変わってきそうです。

 

 

林田先生のアドバイスだったり、ひなの台詞だったり、感情描写がリアルで共感してしまいます。
あと、一人になっても『いじめ』に立ち向かおうとする、ひなの姿勢がすごい。

 

6巻では零がひなのために、精一杯考えて行動して、変わってきたなぁと感じる巻です。
「対局で負けられない!」と闘志を燃やして、京都のひなのいる場所まで駆けつける。
誰かのために一生懸命に行動する、その姿に胸が熱くなってきます。

 

「新人王にオレはなる!」の明言通りになった6巻最後。
この決勝戦で勝って、ひなの所まで走って駆けつけるシーンがテンション上がります。

続きはこちら。
3月のライオン7巻のネタバレ感想【ひなの『いじめ』の決着、新人戦記念対局と棋匠戦に向けて】

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