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亜人44話のネタバレ感想【ある家族の在り方】

time 2016/10/07

亜人44話のネタバレ感想【ある家族の在り方】

(good!アフタヌーン 2016年11号)

 

今月のgood!アフタヌーン表紙は久しぶりの亜人です。
そして、今日からTVアニメ『亜人』の第2クールが始まりますよ。
アニメオリジナルの終わりですよ。

くろやんです。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回43話はこちらです。
亜人43話のネタバレ感想【そうだ海、行こう】

 

気になる最後で終わった、9巻43話。
これから一体どんな展開になってしまうのか。
この漫画の今後が気になる!

 

FILE:44 血筋

この先10巻収録、good!アフタヌーン本誌の内容を含みます。

コミック派の方はネタバレ注意してください。

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この親にしてこの子あり

ある動画が動画サイトにアップされる。
その動画には、フォージ安全ビル内の廊下で、永井圭と何者かによる戦闘らしきものが映されていた。
これはフォージ安全社員の人間が、スマホで撮影したものだった。
動画の説明文には、「亜人の特別な危険性の証拠映像」という文が添えられる。

 

 

その生物は死なない。
その生物は亜人と呼ばれている。
その生物は――

 

公衆の電話ボックスに入る永井圭。
「この時間なら、あそこにいるな」
硬貨を入れて、どこかへと電話を掛け始める。

 

 

榎総合病院。
待合い席に設置されたテレビからは、「フォージ安全に永井圭が現れたのは驚きでしたね」と、ニュースの映像が流れている。
そのニュースを、待合い席の少し離れた場所から観ていた一人の女性。

 

その時、「永井律さん。弟さんから電話が来ています」と、呼び出しのアナウンスが聞こえてくる。
「弟…」と呟いた彼女は、そのままナースステーションへ向かう。

 

看護師から電話を受け取り、「はい」と発する彼女。
「あ、母さん?圭だけど。久しぶ」という圭の言葉を遮って、「何?電話してる余裕なんてあるの?」と冷たく返す圭の母親。
(表情がとても…こわい( ;∀;))

 

さらに「何で最初逃げたりしたのよ。保護してもらうという選択肢は?」と、息子に畳み掛ける母ちゃん。
「あんなのウソだったよ」と答える圭に、「でしょうね」と素っ気なく言葉が返される。

 

田中が話題になった時も、国が保護すると胡散臭く言っていた。
「亜人ほど価値のあるもの、マイノリティな立場を利用して役人なんか好き勝手やってそう!」と、ハッキリと言い切る圭の母親。
この母にして、この息子あり。

 

「ニュースでやってるけど、佐藤と共謀してるの!?やめなさい!そんな非生産的なこと!」と言う母親に、「してないよ…」と言う圭。
しかも、『似合いもしない制服なんか着て』とダメ出しされる。
母親のズバズバ言う物言いに、息子は口を出す暇も無く圧倒されまくり。

 

 

「まさか、佐藤と敵対してるの!?」という母親の問いに、「そんなトコだよ」と圭は返答する。
「本当あなたは頭がいいのにバカ。子供に何ができるのよ」
母親の容赦ないダメ出しに、「もうやめたよ。これから姿を消す」と言う圭。
『最後に、あいさつだけでもと思って電話した』と、付け加える。

 

逃げるのは正しい判断。
「でも、私に電話する必要性はどこにあるの?」と、冷静に告げる圭の母親。
倫理的にも本能的にも、子供を守るのは母親の義務。
しかし、亜人と発覚した時に『永井圭』は、いちシングルマザーの彼女の能力では対処しきれない存在になった。

 

電話をしたところで、母親の自分に出来ることはもう何も無い。
そう説明する母の言葉に「わかってるよ」と、面倒くさそうに言う息子。
「だいいち、あなた死にはしないんだからね。当然、私は慧理子を優先するわ」と言い切る母に、「わかってるって!」と圭。

 

 

「だったら親の機嫌なんか伺ってないで、すべきことをしなさい!」
まるで、発破を掛けるような言葉。
「ハイハイ。慧理によろしく」
「逃げるなら海にしなさい!時間を掛ければ海外に…」と、母親は前回圭が考えていた同じことを言い始める。
その言葉の途中で、圭は受話器を置く。

 

電話ボックスを出た圭。
「母さんらしいな」と呟く、その表情はどこか嬉しそう。

 

大切にすることの意味

慧理子がいる病室に母親が戻って来る。
「弟なんていたんだ」と、慧理子は先程のアナウンスのことを言う。
「いないわよ。圭よ」と言う母親に、「え!」と驚く慧理子。
そして、母親は慧理子に『圭はテロリストと戦ってた』と説明する。

 

「冗談言う子じゃないわ。信じない?」
「いやいやいや。兄さんがケーサツだったって、あり得ないでしょ。あんな冷たい人…」
慧理子の言葉に、「冷たい…ね」と缶ジュースを飲みながら語り始める母。

 

 

圭は母親似で、慧理子は父親似。
慧理子のように情動的な人間からすると、圭は冷たく自分勝手な人間に見えるかもしれない。
「圭は合理的なだけで、冷たいという訳じゃない」
母親は、慧理子が兄を嫌っている理由(海斗の件)も知っていた。

 

圭は9歳で医者になると母親に表明した。
そのために、母親の助言を聞き入れて海斗との友達付き合いを切った。
将来的に弊害になると思ったから。
「友達を捨てたりするのが、冷たくないって言うの!?」と反論する慧理子に、母親は「ええ」と返す。

 

 

圭が医者になろうとした訳、それは妹の病気を治すためだった。
そのため、より近しい者のために海斗との付き合いを切った、と母親は説明する。
納得できない慧理子は、「何で、すぐそうどっちかって言うの?みんな大切にしたらいいじゃん!」と言う。

 

元ER(救急救命室)で働く医師だった母。
「大切にするというのは、どういうこと?大切に“思っている”だけでいいの?」
気持ちだけでは、慧理子の病気は治らない。
大切にするということは、その人のために行動し実現すること。
そうハッキリと言い切る。

 

人間一人が出来ることなんて、たかが知れている。
全員を大切にすることは出来ない。
より大切なものを本気で実現させるなら、余分なものは嫌だったとしても、斬り捨てなければならない。

 

「圭は自分の置かれた状況で、自分にとって大切なものを取捨選択し、その中で自分のできることに全力を尽くせる。そういう子よ」

 

そんな人間を『冷たい』の一言で断罪すべきではない。
そう母は言う。
何も返すことが出来なくなってしまった慧理子に、「かと言って、あなたやお父さんの人間性を否定しているわけじゃないから、安心してね」と言い足す母。

 

 

「本当は心配なんでしょ?圭のこと」
母親の言葉に、手を握り締める慧理子。
「なんで…こんなことになっちゃったの?」
母に寄り添う娘と、その娘の頭を撫でる母。

 

兄は、これからどうなってしまうのか。
そう問い掛ける慧理子に、母は「姿を消すそうよ」と言う。
「ただ、あの子…」と、何か思い当たる点があるらしい。

 

「お父さんの方にも、少し似ちゃったのよ」
つまり、母親ほど合理的ではない。
「バカねぇ…」と、母親は呟く。

 

おそらく、圭は逃げない。
『どんなバカなことをやろうとしてるかは知らないけど、あなたの選択で徹底的に生き抜きなさい』

 

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変わるもの、変わらないもの

海にやって来た圭、防波堤に立つ。
彼はフォージ安全ビルで亡くなった平沢達、黒服四人の姿を思い出していた。
何かを決意したかのような表情で。
このまま海に飛び込むのか。

 

しかし圭の足は、海とは反対の方向へ向かって歩き出していた。

 

 

どこかの新しいアジト。
帰って来た佐藤に奥山が話しかける。
「AJIN.comのフォームをチェックしたら、連絡が入ってたよ」
誰からかと問う佐藤に、厚労省と答える奥山。
「極秘に話し合いの席を設けたいって」と言う奥山に、佐藤は興味無さそうに「あそう」とだけ返す。

 

アジト内には、無事フォージ安全から脱出したらしい高橋とゲンもいる。
ソファに座り、一人スマホで何かを見ていた田中。
スマホで見ていた動画サイトには、フォージ安全ビルでの永井圭達との戦いの動画が投稿されていた。

 

ちょうど中野攻が田中のIBMの攻撃で、腹部を貫かれた辺りの場面だった。
【なにこれ、浮いてる】【亜人超能力者説】といったコメントが書き込まれている。
その中に【黒い怪物を見た噂がある】というコメントがあった。

 

田中は、亜人集会の時に消防士の男が言っていた言葉を思い出す。
「政府が亜人の特別な力を隠す理由…パニックを避けたいんだと思う…だが、テロのようなことをして、この力が公になってみろ。それこそ、とんでもないぞ…」
嫌な予感がする田中。

 

 

佐藤と奥山。
「佐藤さんて元気だよねー」と話し掛ける奥山に、「そう?」と言う佐藤。
「いつまで続ける気あります?こういうの」
「さあ?死ぬまでかな」

 

そう答えると、佐藤は新しいハンチング帽を被る。
佐藤の気持ちは変わらない。

 

まとめ

冒頭の「その生物は死なない」というモノローグから始まる、この流れは2巻FILE:06を彷彿とさせます。
コマ割りも似ています。
次回の記念すべき単行本10巻の冒頭は、こんな流れでスタートするようですね。
新しい章に突入した感じがします。

 

前回、最後の終わりに「母さんに電話しとくか」と言っていた圭の言葉が実現した、今回FILE:44でした。
本当に電話したよ!いや、ノリかと思ってたもんで。

 

かなり久しぶりに登場した慧理子と圭の母親(永井律)
特に圭の母親は、今回初めて名前が明らかになり、顔もしっかりと描かれていました。
合理的な台詞からも分かるように、外見や表情もクールな人物です。

 

 

久しぶりに電話をしてきた息子に対する第一声が、「電話してる余裕なんてあるの?」って!
『心配してた』とか『大丈夫?』とかじゃないんですね。
この母にして、この息子あり!!
圭があんな性格なのも納得。

 

超ドライすぎる母親です。
今回、圭や慧理子との会話がありましたが、合理主義の彼女の性格を表した、ストレートで本質を突いた台詞の数々。
そして、一見冷たく聞こえる発言の中にも、彼女なりの愛情が感じられるものがありました。

 

 

なるほど…こんな家族関係だったんですね。
母親は圭と同じく合理的で、父親は慧理子と同じく情動的。
性格がまったく正反対の夫婦ですけど、違うからこそお互い補え合える部分もあったんでしょう。

 

それにしても、息子に手厳しくダメ出ししまくる母ちゃん。
しかも、論理的に超ドライに。
まあ…母親と電話をした最後、圭も「母さんらしい」と言っていたので、こうしたやり取りも、この家族では普通だったようです。

 

1巻で圭も亜人と発覚するまでは、普通に家で暮らして学校にも行っていたわけですし。
そう考えると、意外と普通な家族かもしれない。

 

 

しかし、父親も母親も医者というエリートドクター家系なんだよなぁ。
そんな高校生、自分の高校時代を思い出しても、いなかったよなぁ。
あっ学校のレベルの問題なのか…?

 

次回の本誌『亜人』はお休みだそうです。
次は、12月発売のgood!アフタヌーンに掲載されるそうです。
それまで、単行本9巻とアニメを観て楽しむことにします。

続きはこちら。
亜人45話のネタバレ感想【ケジメを付けてくる】

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