亜人47話のネタバレ感想【コンティニューしますか?】

亜人

(good!アフタヌーン 2017年3号)

 

寒い。
寒いけど、おでんが美味しい。
くろやんです。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回46話はこちらです。
亜人46話のネタバレ感想【日本で多い名字は佐藤さん・鈴木さん・高橋さん】

 

今回はゲーム回。
ゲームに関する単語が沢山出てきます。
そして、あの人物の過去話。

 

FILE:47 Call of Duty:Infinite Warfare

以下、10巻のネタバレを含みます。

 

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アーケーダーの男

20年以上前のアメリカ。
アーケードゲームに興じる一人の男。
彼の周りにはギャラリーが集まっていた。

 

「おい、サム。何でそんなに上手いんだ?」
「何度でもトライできるからさ。コインを入れさえすればね」
ギャラリーの問いかけにゲームをプレイしていた男、サミュエルはこう答える。

 

今回は佐藤の過去編からスタート!
これは、海兵隊を除隊となったその後の話のようです。
現在の佐藤よりも若い。
ハンチング帽じゃなくて、キャップを被ってます。
そして、頬に傷があるよ。

 

ベトナムで片足を失い、車椅子で生活するようになっていたサミュエル。
プレイしていたゲームが『ゲームオーバー』になると、彼は車椅子を動かして帰ろうとする。
すると、サミュエルの前に見知らぬ男達が。

 

見るからにカタギじゃなさそうな雰囲気のボスと部下二人。
サミュエルの名前を確認するボスの男。
「どこかで会いました?」と尋ねるサミュエルに、「小さい頃に一度」とボスの男は答える。

 

サミュエルの前に現れたボスの男は、自分達はカタギの人間ではないと説明する。
そして、「私は君の叔父だ」と告げる。

 

佐藤の叔父登場。
目と眉の感じが佐藤にそっくりです。
さすが叔父さん!
容姿や台詞からすると、母方の身内のようですね。

 

 

場所を移動して話すサミュエルと叔父。
叔父のいる組織では、麻薬や密航・売春や臓器売買などの様々な事業を行っているが、将来的に欧米での活動は飽和状態になると見越し、“新たな国”に進出したらしい。

 

「噂によると、君は優秀な軍人だったそうじゃないか」
「役には立たないよ。今はただのアーケーダーだ」
叔父はサミュエルの軍人としての腕を買って、組織に引き入れたいと考えているよう。

 

殺人の仕事や抗争に備えて、“新たな国”の支部で若い連中を鍛えてほしい。
そう話を持ち掛ける叔父に、サミュエルが返した返事は…。
「悪いけど、パックマンの新作が出るんだ」
叔父に背を向け、車椅子を動かし去ろうとするサミュエル。

 

えっパックマンの新作?
唐突すぎるw
この頃からゲーム好きだった佐藤。
ゲームへの熱意は相変わらずブレない。

 

叔父さん、パックマンが何のことかわからず「何?何のことだ?」と、戸惑いながら部下に尋ねる(そりゃそうなる)
「だったら、ちょうどいいじゃないすか」
叔父の部下の一人が、背を向けて去って行くサミュエルにこう言う。
「“その国”は、パックマンを作った国ですよ」

 

パックマンを作った国。
「興味が出てきたなぁ」と振り返り、少し嬉しそうなサミュエル。
その国とは…もちろん日本。
メイドインジャパーン。

 

こうして、佐藤はパックマンのおかげで日本に来ることになりました。
パックマンすごいね!
それにしても、新作のゲームに対する想いがアツい。
ゲーム好きな人は「わかるわかる~」と、共感する場面なのかな。
今回の話は、ゲーム好きな人が懐かしくなるような内容がちらほら。

 

初代ゲームボーイは重い

現在の佐藤達。
新しいアジトにて話し合いを行う。
厚生労働大臣との極秘の会合に向けて、こちら側の要求をまとめておこうという話し合い。

 

要求はふたつ。
『亜人管理委員会が裏で行っていたことを公表し、加担した人間全員の処罰』
『亜人に関する法律の見直しと透明化』
戦いたがりの佐藤のおかげで忘れてたけど、テロリストとして活動する理由は、亜人の権利を訴えるという名目がちゃんとあったんですよね。
一応は…。

 

「この話し合いに、我々亜人の未来が懸かっているのだから」
そう意見をまとめる佐藤の本心は、『やっぱりどこまでも死ぬまで戦いたい』なんだろうなぁ。
もし、会合で大臣らが裏切った場合は、武力行使をとるつもりらしい。

 

会合場所の見取り図を用意し、あとは武器をどうやって持ち込むか。
佐藤が皆に話していると、「ダメだ。もう流血沙汰はナシだ」と、田中から武力行使反対の意見が出る。
田中、フォージ安全での一件以来考えが変わったよう。

 

席を立った田中は、「この話は終わりだ」と言って部屋を出て行ってしまう。
不思議そうにする残りのメンバー達。
うーん…田中、すっかり穏健派になっちゃったなぁ。
佐藤チームの内部で分裂が起きそうな予感。
今後どうなるんだろう。

 

 

佐藤の過去続き。
あの後、叔父の組織に入ったサミュエル。
中華街の飲食店に集まった組織の面々は話し合いを行っていた。

 

「先週、うちのクラブが襲撃された件。先月、料理店を襲ったのと同じ連中だ」
抗争は日に日に激化しており、打開策を早急に考えなければならない。
そう叔父が面々に話しかける中、話し合いの席から離れたところで、一人カチャカチャとゲームボーイをプレイするサミュエル。

 

「…聞いてるか?サミュエル!」
「凄い時代になったね。カセット交換式のゲームがどこでもできるなんて」
会話が噛み合ってない。
真面目に話し合いに参加しないサミュエルに、叔父さんイライラ。
とうとう「ファミコンはしまえ!」と怒り出す。

 

これ…アレに似ています。
家で勉強をしないでゲームばっかりする子どもに、「ゲームを止めなさい!没収だ」と親が怒る感じに似ています。
今ここ…マフィアの集まりだからね。
マフィアの話し合いで、「ファミコンはしまえ!」って言葉なかなか出てこないと思うよ。
あと、これファミコンじゃなくてゲームボーイね。

 

 

ふいに何かに気付いたサミュエル。
店の外に、数人の銃を手にした男達の姿が見えた。
「あ」とサミュエルが呟いた次の瞬間、店内目掛けて集中砲火が浴びせられる。
派手にガンガン攻めてきた!
店内に乗り込んできた彼らは、攻撃を受けて倒れた組織のメンバーに止めを刺していく。

 

同じように倒れていたサミュエル。
止めを指しに来た男から銃を奪い取ると、なんと反対に撃ち返し、たった一人で反撃を始めた。
集中砲火の攻撃が来た時点で、サミュエルは車椅子のまま横に倒れて、銃弾をかわしていたよう。
亜人じゃない時から既にチート過ぎる!

 

そこから、サミュエル無双。
片足にもかかわらず、テーブルや椅子で巧みにバランスをとりながら、奪った銃や刃物で敵を片付けていく。
最後、逃走しようとした男目掛け、背後から刃物を投げて仕留めるさまはお見事。

 

全員を片付けたサミュエルは、椅子に座って「ふう」と一息つく。
サミュエルは落ちていたゲームボーイを拾うが、戦いのさなかに弾が当たって壊れてしまったよう。
そして、同じく銃弾を食らい、動かなくなったサミュエルの叔父の姿があった。
「食いぶちがなくなっちゃったなぁ」

 

佐藤のアウトレイジな過去。
この片足で器用に戦うところはカッコいいです。
躍動感ある動き。
それにしても、初代ゲームボーイは懐かしいなぁ。

 

誰かがコインを入れた瞬間

現在の佐藤達。
あの後、部屋を出て行った田中に話しかる佐藤。
「コレが何かわかるかい?」と、佐藤は田中にある部品を見せる。

 

それは、とある亜人管理委員会研究員の自宅PCから抜き出したHDドライブだった。
田中に出会う前、佐藤は昔やっていた仕事の関係で、その持ち主の家に行ったのだと説明する。
この研究データのおかげで、佐藤は亜人管理委員会の実態を知れたという。

 

「運命だと思ったよ。神が私に使命を与えたんだ。黒い社会で生きてきた私のスキルを正しいことに使えと…同じ亜人である君を救えと」

 

なんて感動的な台詞!
佐藤がめっちゃ良いことを言ってます(どこまで本心かは微妙)
しかし、やはり佐藤に対して不信感を抱いている田中。
「俺はアンタのことが、もうわからない」と言う。

 

とうとう直接本人に言っちゃったよ。
どうなる佐藤チーム!?
今後、田中は佐藤に対立するのか…?

 

田中の言葉を聞いて、佐藤は「私のとった方法が最善だったかはわからない…だが、もうすぐ終わる。ココで気を抜いてはいけない」と上手く田中を諭す。
「はい。でも、殺し合いはナシです」と念を押す田中に、「いいよ!」と了承する佐藤。

 

ほんまかい。
佐藤の殺し合いナシなんて、オグラ博士に『禁煙してください』って言ってるようなもんだよ。
そして田中が去った後に、佐藤の背後から姿を現す高橋とゲン。
田中が佐藤に言った言葉を二人も知ったことになる。

 

これは…不穏な展開になりそう。
穏便に進めたい田中と、過激に暴れたいメンバーとで対立しそうな予感。

 

 

佐藤の過去続き。
「お前を追い詰めるのに5年かかった…」
大勢の組織の人間らに囲まれ、コンテナに磔状態にされたサミュエル。
さすがのサミュエルも、人間一人では数の暴力に勝てず。
彼は他組織を怒らせ、これだけ沢山の人間の恨みを買ってしまったらしい。

 

「どれだけの組織を怒らせたと思う…」という言葉に、「さぁ?」と飄々とした態度のサミュエル。
追い詰められているのに、焦りも恐れも見せない。
「言い残すことは?」
サミュエルに銃口が向けられる。

 

アーケードゲームをプレイしていた時を思い出すサミュエル。
「ハイスコアは出せたかな!」
サミュエルはそう言って笑みを見せた後、組織の男によって頭を撃ち抜かれた。

 

ゲームオーバー。
標的を始末した男らは、サミュエルに背を向けて歩き出そうとする。
と、ここで背後から死んだはずのサミュエルが動き、男が持っていた銃を使って発砲。
信じられない出来事に驚く周囲の男達。

 

先程撃たれたサミュエルの額の傷、失われていた右足、頬の傷が修復されていく。
亜人のリセットによって復活したサミュエル。
「誰かがコインを入れたみたいだね」

 

ゲームオーバーとなっていた画面には、コンティニューするかどうかの文字が出る。
サミュエルの答えは、もちろん「YESだ」
こうして、サミュエルは亜人『佐藤』となった。

 

まとめ

今回は佐藤の過去、そして現在の佐藤チームの動向が出てきました。
現在と過去とがそれぞれ交互に出てきます。
それから、7巻FILE:30を読み返して今回の話を読んでみると、佐藤の過去が繋がって面白いです。
タイトルも一部同じ。

 

今回は全体的にゲーム要素が多め。
知っている人には懐かしいネタが多いと思います。
私はゲーム関係はそんなに詳しくないんで、ゲームボーイとドンキーコングぐらいしかわからんです。

 

初代ゲームボーイ懐かしい!
あの地味に重くて白黒の画面のやつですね。
たまに接続が悪い時や落とした時とかに、画面に線が出てきたりしたような…昔のことなので記憶がうろ覚え。

 

 

今回、佐藤の過去編からわかったことと言えば、除隊後の佐藤の行方、叔父の存在、亜人『佐藤』となった瞬間でしょうか。
ほかにも佐藤がプレイしてきたゲームについてとか。

 

佐藤の叔父は目と眉が佐藤にそっくり。
ということは、佐藤の母親もあんな感じの目と眉かも。
叔父の台詞からすると、佐藤の母親は至って普通のまっとうな性格の人物だったみたいです。

 

ゲームボーイをファミコンと間違える叔父さん。
あの場面で、「ファミコンはしまえ!」「ちょっと待って。久々にハイスコアが出そうなんだ」という緊張感の無いやり取りはすごいな。

 

サミュエルが初めて生き返ったところ。
この生き返るところから亜人となったと判断するのか。
もう少し手前から、実は亜人だったと考えるのか。
結局、どうやって亜人となったのか。

 

謎は解明されませんでした!
世の中には謎のままにしといた方がいいこともある…まさか、そういうオチなのか。
いつか亜人についての謎がわかるといいな。
そういう心持ちでいようと思います。

続きはこちら。
亜人48話のネタバレ感想【最後まで戦う】

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あの漫画のここが気になる!!!

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