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いぬやしき2巻のネタバレ感想【もう一人の主人公・獅子神皓の日常】

time 2016/02/02

いぬやしき2巻のネタバレ感想【もう一人の主人公・獅子神皓の日常】

(奥浩哉『いぬやしき』2巻)

 

くろやんです。

前回に引き続き、『いぬやしき』のあらすじや感想を紹介していきたいと思います。

 

ある日、突然機械の身体となってしまった犬屋敷さん。

1巻では彼がその現実に苦悩しながらも、これから自分が人間である証明のため、人の命を救っていく決心をしました。

2巻では、同じく機械になってしまったもう一人の主人公・獅子神皓の話が中心となります。

 

以下、2巻内容のネタバレ含みますので注意してください。

 

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皓と直行

幼馴染の直行(皓はチョッコーと呼んでいる)に、機械となった自分の身体を見せる皓。

頭をパッカーンと割った皓に驚きつつも、直行は手品だと思い、「な…何かタネがあるんだろ?」と、すぐには信じられない様子。

皓は面白いものを見せると言い、直行を連れて街へ出掛けることに。

 

 

機械の力を使って悪戯をしでかす皓。
電気屋で展示しているテレビの映像をAVに変えてみせる。
(ちょw(;´∀`))

慌てふためく店員の様子に二人は大ウケ。

 

ここまでは、まだ悪戯の範囲。

次に皓は悪戯以上のことをやってのける。
大通りで走る自動車を皓は操り、衝突させて大事故を起こさせる。
その行動に、直行も「手品とか…ウソだろ…」と若干引き気味に。

 

 

家に帰ってから、ようやく皓が機械になってしまった現実を受け入れる直行。

皓は学校でイジメられていた直行に、「リンチした奴らを教えてくれたら、俺が殺してやる」と言う。
そして、明日迎えに来るからと言い残し、皓は直行の家を出る…。

 

直行は皓の言動に戸惑う。
皓は自分を学校に行かせるために来てくれたが、リンチした奴らを殺すという。

『飼っていた犬が死んだ時、あんなに泣いていた皓が…人なんか殺せるわけない…』と思う直行。

 

inuyashiki2-1

(奥浩哉『いぬやしき』2巻36p)

 

だが、子どもの頃に皓が言った「友達とか家族以外、どうでもいいよね」という言葉を、ふと思い出す。

 

 

皓が生きていると感じる瞬間

ここまでで獅子神皓がどういった人物か、これから何をするのか。
何となく嫌な予感がしてくると思われます。

人の命を救う行いをする犬屋敷に対し、皓は――
この先、淡々とちょっとアレな描写があります。

 

 

直行の家を出た後、電車で移動して、夜の住宅街にやって来た皓。
適当に選んだ一軒の家に狙いを定めて、勝手に上がり込む。

 

台所で夕食を作っていた見知らぬ他人の母親に、皓は「ただいま」と言い、驚く彼女に銃を撃つ真似をする。
機械になった皓がやると、これが真似ではなく、本当に銃を撃つことになってしまう。

 

inuyashiki2-2

(奥浩哉『いぬやしき』2巻44p)

 

「ばんっ」という掛け声で、容赦なく彼女を撃つ皓。
倒れる彼女に、さらに3発撃ち込み、あっけなく殺害。

「あせってすぐ殺しちゃった」と言った後、皓は玄関にあった靴を見て、今家にいる家族が3人だと確認する。

 

 

今度は風呂場に向かい、勝手に中に侵入。
入浴していた父親と子どもに、皓は先程と同じように銃を撃つ構えをする。

 

「本物の銃だから…なんか言って」と脅し、壁のタイルに一発撃ち込む。
父親は子どもを守ろうと、自分の身体を盾にするが、皓はその背中を撃つ。

 

痛みに耐えながら、「お願いします…この子だけは…」と懇願する父親。
それに対し、皓は「ダメ。子どもも殺す」と、無慈悲に告げる。
鬼畜や…( ;∀;)

 

泣いて声を上げる父親の頭を撃ち、殺害する皓。
動かなくなった父親の身体の重みで、下敷きになった子どもは湯船で溺れてしまう…。

 

命が消えていった二人を見て、皓はこう言う。
「ああ…生きてる。俺…生きてる感じがする」

 

『人の命を奪う』ことで、自分が生きていると生を実感できる皓。
犬屋敷さんの行動と対比になっています。

 

この後、高校生の娘が帰宅。

台所で殺された母親を見つけて、涙を流す彼女に話しかける皓。
階段に彼女を座らせ、いきなり「どんな漫画読む?」と問いかける。

 

inuyashiki2-3

(奥浩哉『いぬやしき』2巻70p)

 

家族を殺しといて、自分が好きなワンピの話で一人盛り上がる皓。
やばい( ゚Д゚)だいぶおかしい。

 

「殺さないで…死にたくない…」と、泣きながら懇願する彼女の反応に、皓はいいねと満足する。

そして、悪戯に彼女の手のひらを切り裂いて血を流させる。
痛みに悲鳴を上げる娘に、今度は「ファンモン好き?」と訊く皓。

だ、だめだこいつ( ゚Д゚)

 

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犬屋敷壱郎と獅子神皓の邂逅

一方の犬屋敷さん。
機械の身体となったことで、遠くにいる人のSOSの声が聞こえるようになっていました。
オンオフの切り替えが出来るようで、普段は切っているよう。

 

部屋に帰ってきた後、オンにすると皓と一緒にいる例の女子高生の「殺さないでぇ!」というSOSの声が。
急いで車を走らせて、助けに向かう犬屋敷さん。

 

移動中も彼女の悲痛な叫びが続く。

が、途中で「ばんっ」という声が聞こえ…。

 

犬屋敷さんが到着した時には、既に彼女は皓に殺されていた。
自分は何の役にも立てなかったと嘆く犬屋敷さん。
「誰が、何のために…許せない…」
そう思っていると、廊下から皓が姿を現す。

 

 

機械の身体となった犬屋敷壱郎と、獅子神皓が邂逅する。
1巻の公園で一緒に居合わせていたけど、まともに向き合うのはこれが初めての二人。

 

すぐさま、皓は犬屋敷さんに一発撃ち込む。
犬屋敷さんをこの家の家族の一員と思った皓は、全員片付けたので帰ろうと家を出るが。

 

立ち上がり無傷の犬屋敷さんが、玄関から出てくる。
その姿を見て「なんだよ、お前…」と、驚く皓。

背中のジェットを噴射させ、皓は一気に飛んで逃げていく。

 

今回もまともに会話らしい会話をしなかった二人。
また会うことがあるのだろうか。

 

 

それぞれの善悪の行動

あの一家を救えなかったと罪悪感に苛まれる犬屋敷さん。

自分と同じ機械となった皓の無慈悲な凶行に「許せない」と、怒りを覚える。

そして、『これからも彼は殺人を繰り返すのか。自分に彼を止めることができるのだろうか』と考えます。

 

ここからは、安定のいつもの犬屋敷さんのストーリー。

タクシー乗り場で、サラリーマンが数名のダンス踊ってうたばんに出演しそうな男達に絡まれます。
リンチにされそうになった彼を助ける犬屋敷さん。
助けたあと、サラリーマンの男に何度も「有り難うございました!」と、感謝されます。

 

 

今度は火事のSOSの声が聞こえた犬屋敷さん。
場所が遠いため、初めて空を飛んでいくことに。

 

暗い公園で、上半身シャツを脱いで飛ぶ方法を模索するが…。

知らない人が見たら、「何やってんのあの人?」「体操かなんかじゃない?」と、完全に怪しいおじいちゃんになってる(;´∀`)

 

inuyashiki2-4

(奥浩哉『いぬやしき』2巻130p)

 

アトムの歌で気合いを入れながら、どうにかジェット噴射を出し、空を飛んでいくことに成功。
火事で家に取り残されていた家族を助けます。
ここでも犬屋敷さんは「ありがとうございます」と、感謝されます。

 

人の命が救えたことで、心から嬉しいと、涙を流して喜ぶ犬屋敷さん。
初老の冴えないサラリーマンだった犬屋敷さんが、今やヒーローだよ。

 

 

対する獅子神皓は。

前回約束したように朝、直行の家に迎えに来た皓。
「俺が…絶対…守ってやるから!」と言い、直行を学校へと連れ出す。

 

学校で直行に絡んできた同級生ら(主にテッちゃんというメガネかけた奴)を皓は力でねじ伏せ、「安堂にあやまれ」と言う。
ココだけ見ると、友達のために動く皓の行動は悪とは言い切れないけども。

 

同級らに『放課後屋上に来い』と言われ、皓と直行が行ってみると、彼らはいなかった。
下校するテッちゃん達の姿を見つけた皓。
そのまま屋上から「ばんっ」と、彼らを撃ち抜く。

段々恐ろしくなる直行に、皓は「誰も俺には勝てない。アメリカの軍隊が来ても…俺が守ってやるよ」と言う。

 

さらに、ATMで不正に大金を引き出す皓。
この機械の身体、何でも出来て万能すぎる。

 

同級生を殺して不正に大金を引き出す皓に、とうとう直行は「もう友達を続けるのは無理」と告げます。

警察にも自衛隊にも余裕で勝てると皓は言うが、「平気で人を殺す奴は無理」と言う直行。
自首するよう直行は呼びかけるが、皓は断固拒否。

 

最終的に「もう俺の家には…来ないでくれ。関わらないでくれ…」と直行に言われ、「わかった…学校は行けよ」と返す皓。
友達の関係を切ることに。

 

 

最後にもう一度、犬屋敷さん。
車に轢かれた猫を助けたことで、この機械の力を使えば、ガンや心臓病の患者を治せるということに気付きます。
病院へ向かい、入院している患者のもとへ。

次の展開が気になるところで、2巻が終わります。

 

 

まとめ

2巻のポイントは、犬屋敷さんの対の存在として登場した獅子神皓の行動のあれこれでしょうか。

まったく無関係の一家を殺すあたりは【悪】の存在として描かれています。
人の命を救う【善】の犬屋敷さんと真逆の存在。

平和に暮らしていた家族を無慈悲に殺していく場面は心苦しくなる( ;∀;)
特に、父親が命を懸けて守ろうとした子どもが亡くなってしまうところ…。

 

ただ、皓も学校でイジメられていた幼馴染の直行を「守ってやる」と言い、完全に悪と言い切れるわけではないんですね。
その辺の二面性が、この獅子神皓の魅力でもあると思います。

 

1巻で犬屋敷さんは、自分と同じく機械になってしまった皓に対して「あの若者に会いたい。私と同じように…悩んでるはずだ」と思っていました。
まさか、その若者がこんな人物だったとは。

犬屋敷さんと皓。
もう一度再会することは、あるのだろうか。

 

じっくり二人が話すところ見てみたいです。
どんな会話になるか、すごい興味ある。

『ゴンドラの唄・鉄腕アトム』世代の犬屋敷さんと、『ワンピ・ファンモン』世代の皓と。
会話がまったく噛み合わなそう。

「じいさん、ワンピ好き?ファンモンは?」って訊く皓に、「ふぁんもん?わんぴ?」って戸惑う犬屋敷さんの姿が目に浮かぶ。

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