亜人圭に対する妹・永井慧理子の気持ち【私の兄がこんなにクズなわけが…】

亜人

(桜井画門『亜人』1巻163p)

 

明日はgood!アフタヌーン発売日、楽しみです。
くろやんです。

 

永井圭の妹・慧理子ちゃんについて。

 

以下、原作の内容ネタバレ含みますので注意してください。

 

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一目でわかる妹の兄に対する反応

長い三つ編みが特徴的な慧理子ちゃん。
珍しい病気をもっていて、子どもの頃から病院に入退院を繰り返していたそうです。
昔は圭ともよく一緒に遊んでいたらしい。

 

原作で、現在の圭と慧理子が会話している描写は今のところありません。
(子どもの頃のはあったけど)

映画版とTVアニメ版では、圭が例のトラックに轢かれる前に、慧理子のいる病院へ見舞いに行くシーンが追加されています。

 

 

様子を見に来た兄にそっけない態度の慧理子。
ツンデレというわけではない。

 

これは見舞いというより、慧理子に訊きたいことがあって足を運んだようで、そのことを慧理子に「目的がなきゃ来るわけないもんね」と、指摘されてしまう。

昔、飼い犬が死んで一緒に墓を作った時に、黒い幽霊(IBM)が見えた圭。
そのことを慧理子に尋ねようとするが、「そんな昔のこと覚えてない」と冷たく返される。

 

そして「立派になるんだもんね、兄さんは。もう帰ったら?忙しいんでしょ」と、露骨に嫌悪感をあらわにする慧理子。
仕方なく圭は病室を後にする。

 

ちょうど入れ違いで、看護師さんが病室に入り、中から二人のやり取りが聞こえてくる。
「あら、綺麗ね」と、圭が持ってきた花を褒める看護師さん。
それに対しての慧理子の言葉。

「捨ててください」

 

 

どんだけ嫌われてんだ…圭(;´∀`)

 

 

慧理子が兄を嫌うわけ

1巻で聴取に訪れた泉に「自分を人間だと勘違いしてた奴が…家族にいたなんて。キモすぎる」と、手厳しく兄を悪く言う慧理子。

これは圭が亜人だったから、と偏見をもって言ったわけではなく…。
もともと兄に対して嫌悪感を抱いていたからだそう。

 

1巻終わりで、慧理子は佐藤に連れ去られ、圭がどんな人間か知りたいと佐藤に尋ねられます。
慧理子の返答は、「クズ。一言で言うならね」

 

ここまで慧理子が兄を嫌うわけは何か。
それは子どもの頃の圭の言動が関係しています。

 

 

医者を目指していた兄・永井圭。
『将来医者になって、妹の病気を治す』と言っていたのは、自分の評価のためで、慧理子を想って言っていたわけではないという。

妹の病気を治すために医者を目指してます、なんて友達や周りの人に言ったら、「すごいね」「偉いね」と称賛されていたことでしょう。

一番近くで見てきた慧理子は、自分のために医者になると言っているんじゃない、と気付いていたようです。

 

そして、決定的に慧理子が圭をクズ認定するに至った出来事。
幼馴染の海斗(カイ)へのある振る舞いです。

 

母親から『海斗君は犯罪者の子どもだから、もう遊んじゃいけません』と、注意された圭。

カイが犯罪者の息子だったとわかり、あっさり圭は「だったら、仕方ないね」と言い、カイとの友情を切り捨てます。

カイの携帯番号を覚えたと嬉しそうに言って、あんなに仲良くしていたにもかかわらず、自分の保身や体裁のために、圭は以後カイと遊ぶことを止めたらしい。

 

この圭と母親のやり取りをこっそりと聞いていた慧理子。

圭と一緒に遊んだ木の下で、一人待つカイに「今日は…お兄ちゃん来ないと思う…」と慧理子は言います。
カイは「ああ、電話あった」と言い、涙を流していました。

 

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(桜井画門『亜人』3巻112p)

 

そんなカイの姿を見ていた慧理子。
もともとカイに対して淡い好意をもっていたようなので、余計カイにこんな振る舞いをした兄が許せなかったよう。
以後、圭に対してあんな接し方になったようですね。

 

うーん。
これは圭のことをクズと思っても、まあしょうがないかぁ(;´∀`)

佐藤と一緒に慧理子の話を聞いていた田中が、「そこまで言わなくてもいいんじゃねーか?」って言うぐらいだから、よっぽど辛辣に罵倒したのかな?

圭の言動はブレてよくわかりにくいので、本心がどうだったのか。
いまいち掴みにくい。

 

自分の評価のためだけだったのか

ここで気になったことがあります。
圭は妹・慧理子に対してどう思っていたのか。
圭が医者になろうとしたのは、すべて自分の評価のためだけだったのか。

 

子どもの頃、慧理子と死んだ飼い犬の墓を作った時、圭は自分の黒い幽霊(IBM)が見えました。

黒い幽霊がこちらに来ると思った圭は、「逃げて…」と慧理子に言い、幽霊から妹を守るようにします。

 

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(桜井画門『亜人』1巻158p)

 

ちゃんと兄らしいことしてた!
冷たい&合理的(クズ)な言動が多いから忘れてたけど、この時は兄らしく妹を守っていましたね。
慧理子が佐藤らに連れ去られた時も、一応助けに行こうとしていましたし。

 

医者になると言っていたのも、多少は妹を想っての気持ちもあったんではないかと思われます。

が、3巻で佐藤が「妹の心配を口にしているが、どこかうそ臭い感じ…」と感じていたので、どこまで慧理子のことを本当に心配していたのかは謎。

やっぱりよくわからない。

 

まとめ

アニメで慧理子が絶対零度の冷やかさで「捨ててください」って言っていたのが、なかなか衝撃的でした。
さすが圭の妹・慧理子ちゃん。
あの寝間着みたいな恰好かわいい。

 

兄を「クズ」と言い、主人公である永井圭をクズキャラに認定した第一人者の慧理子ちゃんですが。
このクズっていう言葉について、ちょっと思ったことを書きます。

 

他人の心を汲まず自分のメリットを追求した合理的な圭の言動は、慧理子や中野攻からは「クズ」と表現されます。

一方で黒服の平沢からは、そのクズと言われた性格について変わる必要性はなく「お前はそれでいい」と、受け入れられます。

命を懸けた戦いの場では、倫理や感情を断ち切らなければならないため、そうした判断が出来る圭の言動を平沢は「クズ」と表現しません。

 

この圭の性格も、それぞれの感じ方や場面によって良くも悪くもなりますね。
でも、よく考えたら人の性格って、長所も短所も表裏一体だから、そんなものかもしれない。
と、クズについてのフォローを入れてみる。

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あの漫画のここが気になる!!!
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