あの漫画のここが気になる!!! https://manga-kuroyan.com 漫画やアニメの感想や考察、気になることを書いてます Fri, 05 Feb 2021 03:38:04 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.2.20 103917574 亜人80話のネタバレ感想【まだ完全には終わっちゃあいない】 https://manga-kuroyan.com/5563.html https://manga-kuroyan.com/5563.html#respond Fri, 05 Feb 2021 03:10:07 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5563 (桜井画門『亜人』80話)   今回good!アフタヌーン8号の表紙は亜人です。 そして、巻頭カラーも亜人。 ギュウギュウになって密集しているIBM達、『密です。』というコメントがシュールで良いですね。 &nb […]

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(桜井画門『亜人』80話)

 

今回good!アフタヌーン8号の表紙は亜人です。
そして、巻頭カラーも亜人。
ギュウギュウになって密集しているIBM達、『密です。』というコメントがシュールで良いですね。

 

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回79話はこちらです。
亜人79話のネタバレ感想【飛び込み注意】

 

 

FILE:80 The ONE

以下、17巻のネタバレを含みます。

 

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80話のあらすじ

入間基地の対亜と攻らは状況を把握するため、手分けして情報を集めることに。
攻がスマホでニュースを確認すると、入間基地から飛び立つヘリの写真が映し出され、佐藤は基地から逃走したと報道される。
しかし画質が粗いため、どのようなヘリかわからない。

 

その時ちょうど泉から連絡があり、佐藤がヘリで基地の外に逃亡し、それを見失ったと報告がある。
「どんなヘリだった?」と尋ねる対亜に、「青色で…『みつ…』なんとかって書いてあった」と答える泉。

 

そのヘリは高い速度と航行距離、国外にも充分出られるアグスタA109E。
つまり佐藤はもう付近にはいないと話す対亜。
さらに、拘束した佐藤以外の亜人を収容し、各員撤収の準備を始めるよう命令を変更する。

 

 

対亜の言葉に、「何言ってんだよ!佐藤を探しに行こうぜ!」と反論する攻。
しかし、対亜は現実的ではないと言い、今この状況では可能な限りのすべきことをするしかないと説明する。
納得できない攻に「お前はよくやったよ」と、秋山が声を掛ける。

 

こんな最後かと落胆する攻。
圭がどうなったのか心配する攻に、泉は「永井君は佐藤のヘリにぶら下がって、一緒に外へ出たんだよ」と言う。
それを聞いて、まだ完全には終わっていない、まだ戦いは続いていると攻は確信する。

 

みつ…なんとか

前回、圭と佐藤のフラッドで作り出されたIBMらが自然消滅し、無事助かった入間基地の対亜や攻達。
あれだけパニック映画のように恐怖で包まれていた基地内が今では静か。
対亜のリーダーが状況を把握するため、残りのメンバーに手分けして情報を集めるよう指示します。

 

攻がスマホでニュースを観ていると、佐藤が乗ったヘリの写真が映し出され、佐藤は基地内から逃走したと報道されます。
とんずら佐藤さん。
そして、ちょうど泉から連絡があり、この逃走に使われたヘリが国外にも充分出られるハイスペックなものであることがわかります。

 

 

対亜のリーダーが言うには、アグスタA109Eというヘリだそう。
調べてみると、泉さんが言っていた『みつ…なんとか』は『みつみね』という名前で、埼玉県警の航空隊の3機のうちのひとつ。
残りの2機は『むさし』と『さきたま』

 

埼玉県警のHPによると、スカイパトロールや救護救助活動、各捜査活動などを行い、県民の安全と安心を空から守っているとのこと。
漢字で『武蔵』だと侍っぽいけど、平仮名で『むさし』だとゆるキャラっぽい印象。

 

 

そんなハイスペックヘリに乗った佐藤は、もうこの付近にはいないと判断した対亜は、各員に撤収の準備を始めるよう命令を変更します。
攻は佐藤を探しに行こうと言うが、対亜のリーダーは冷静に「現実的じゃない」と切り返す。

 

(桜井画門『亜人』80話)

 

納得がいかなくとも、今この状況では可能な限りのすべきことをするしかない。
冷静沈着な対亜の言葉です。
現実を見据えて、淡々と己のすべきことをする。
渋カッコいい。

 

目立つ派手な仕事ではないけど、裏方の地味な仕事をプロフェッショナルにこなす。
彼らのそんな信条を感じます。

 

正解だったと言えること

その頃、バイクで順調に逃走を続ける佐藤。
川岸にIBMが操縦していたヘリが着陸しているのを発見します。
対岸に停まっていて、向こうに渡るための橋は分断されている。

 

(桜井画門『亜人』80話)

 

おまけにバイクはガソリン切れ。
バイクから降りた佐藤は周囲を確認します。
他に向こう岸まで渡るための橋はあるにはあるが、かなり離れた距離。

 

「泳ぐか」と言う佐藤。
きっと佐藤さんの超人的な身体能力なら、向こう岸まで泳ぐのに何ら問題なくクリアするでしょう。
このまま国外へ逃亡してしまうのか?

 

 

再び場面が戻って入間基地。
佐藤は逃走し自分達は何も出来ず、こんな最後かと落胆する攻。
「どうすりゃいいんだ、永井。あの爆発で…どっかで動けなくなってんのか…?」と心配する攻に、泉さんが「永井君は佐藤のヘリにぶら下がって、一緒に外へ出たんだよ」と教えます。

 

まだ戦いは続いている、まだ完全には終わっちゃあいない。
攻は秋山に、自分がしてきたことで、たったひとつだけ自信をもって正解だったと言えることがある、と言います。
それは『永井に会いに行ったこと』

 

 

最後、対岸まで泳ぐかと考えていた佐藤の背後に、走って追いついた圭の姿がありました。
このまま向こう岸まで渡らせるわけにはいかない。
さあ、主人公来たよ!追いついたよ!

 

しかし、確か圭は何も武器を持っていないはず。
完全なる丸腰状態、かんまるです。
一体どうやって逃走しようとする佐藤を止めるのか。

 

まとめ

今回の話は、前回からの続きとなる入間基地の対亜や攻らの様子がメインですね。
IBMは自然消滅し助かったものの、逃走する佐藤を追うことは出来ず。
今この状況では、可能な限りのすべきことをするしかない。

 

さすが対亜、クールです。
対亜の台詞はシビアですが現実的。

 

佐藤以外の亜人を収容すること、佐藤の仲間を確保することも重要な任務だと言う対亜。
そういえば、基地内には拘束した高橋がいたはずだけど、あの後どうなったんだろう。

 

 

そして、攻の『ひとつだけ自信をもって正解だったと言えること』
攻が圭に会いに行ったのはFILE:16です。
あのときは戸崎や曽我部、黒服の男達がいましたね、懐かしい。
そして、初めて会った後の圭と攻と言えばイボテングタケのおにぎり、懐かしい。

 

確かに、攻が圭に会いに行かなかったら、今の佐藤との最終決戦はなかったでしょう。
圭はあのまま田舎の山中さんちでのんびり過ごして、もし村人に亜人だとバレたとしても、そのまま逃亡して、またどこかで佐藤と戦うことはせず一人で過ごしていたはず。

 

そう思うと…攻はこの戦いのキーマンだったのか。
え、すごい。

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亜人79話のネタバレ感想【飛び込み注意】 https://manga-kuroyan.com/5553.html https://manga-kuroyan.com/5553.html#respond Sat, 30 Jan 2021 01:36:29 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5553 (桜井画門『亜人』79話)   お久しぶりです、くろやんです。 生きてます。 久しぶりにネタバレ感想の続きを書いていきます。 たぶん遅くなるけど、じわじわと書いていこうと思います。     […]

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(桜井画門『亜人』79話)

 

お久しぶりです、くろやんです。
生きてます。
久しぶりにネタバレ感想の続きを書いていきます。
たぶん遅くなるけど、じわじわと書いていこうと思います。

 

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回78話はこちらです。
亜人78話のネタバレ感想【追い付きたいなら今はtry!】

 

 

FILE:79 プロローグ

以下、17巻のネタバレを含みます。

 

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79話のあらすじ

FILE:22で崖から飛び込もうとする圭と攻の話。
「準備はいいか?」と尋ねる圭に、「俺は大丈夫だ」と答える攻。
圭が安全な飛び込み方の説明をしていたが、途中で攻が勝手に飛び込んだため、互いにロープで身体を結んでいた圭は引っ張られる形で飛び込むことになってしまう。

 

着水後、勝手に飛び込んだ攻に対し「ふざけんな!」と怒る圭。
飛び込みという行為は案外危険だと言い、亜人でも即死ではなく気絶の状態では最大のピンチになると話す。

 

 

いくつか飛び込みのリスクについて説明した圭は、「僕ら亜人は超人でも怪物でもない。死なないだけのただの人間だ」と言う。
これから自分達がやろうとしていることは、些細なミスが重大な結果を招きかねない。
どんな小さなことにも考えを巡らせ、常に冷静な行動をとる必要がある。

 

そんな圭の話に、「長いよ。何が言いたいのか、中卒にもわかるように話せよ」とツッコむ攻。
攻の言葉に、圭は一言で簡潔に答えた。
「絶対勝ちたい」

 

 

話は現在に戻り、入間基地。
迫り来るIBMらと激突する対亜と攻達。
激突した瞬間、攻が触れたIBMの身体が崩れていく。
他のIBMらも身体が崩れていき、入間基地内にいたIBM、また基地の外にいたIBMらもすべて消失した。

 

飛び込みは正しい姿勢で

前回最後、入間基地でついに対亜&攻達がIBMと激突したアツい場面で終わりましたが、今回前半は話がちょっと前に戻ります。
ちょっと?いや、結構前か?

 

圭が田舎の村で、山中というおばあちゃんの家に匿ってもらっていた頃の話。
村人達に亜人とバレた圭は、攻と共に佐藤の凶行を止めるため、村を脱出します。
最後、崖から飛び降りる二人…というFILE:22ですね。
懐かしい。

 

このFILE:22のタイトルは『亜人』です。
亜人に対する世間の考え、村人達それぞれの圭に対する行動、ようやく佐藤を止めると決意した圭など。
色んな思いを込めての『亜人』というタイトルなのかなと思ったり。

 

 

そして今回前半は、そんなFILE:22の最後に崖から飛び込む圭と攻の話。
圭がちゃんとした飛び込み方の説明をしていた途中で、攻が勢いよくジャンプして先に飛び込みます。

 

(桜井画門『亜人』79話)

 

ロープで身体が引っ張られて、圭も一緒に崖下にドポン!
勝手に飛び込んだ攻に、「高所恐怖症とか言ってたけど…違う!お前は高いところが少し苦手なだけのただの馬鹿だ!」と悪態をつく圭。

 

そういえば、一番最初に登場したときに高所恐怖症だと言っていた攻。
あれ以来、攻は何度も自ら飛び降りる場面がありましたね。
感電しながら落下したり、毒キノコの中毒をリセットするため飛び降りたり。
亜人になると、知らない間に高所恐怖症を克服できるよ!

 

 

で、何とか無事に(?)飛び込みを終えた二人は、発砲スチロールの浮きを掴んで水面を漂う。
圭は飛び込みのリスクについて説明します。

 

当たりどころが悪ければ、着水の衝撃で失神することもある。
気管に水が入れば、副交感神経の反射で意識消失する可能性もある。
耳管に水が入れば、三半規管が狂い、溺れて意識を失う…などなど。

 

亜人にとって最大のピンチは『気絶』すること。
そうしたリスクを減らすために、変な姿勢で飛び込むべきじゃないと説明する圭に、「生き辛そうな奴」と言う攻。
頭脳派と肉体派と対照的な二人だからね。

 

 

亜人は超人でも怪物でもなく、死なないだけのただの人間。
圭が話したリスクが実際に起こることは稀だが、どれだけ可能性が低くても、どれだけ心や体が丈夫だろうと起こりえる。
どんな小さなことにも考えを巡らせ、常に冷静な行動をとる必要がある。

 

圭の説明に、「長いよ」とツッコむ攻。
うん、同感…圭の話は論理的で長くてわかりにくい。
中卒肉体派の攻にわかるように、「絶対勝ちたい」と一言で述べた圭。

 

大変シンプルでわかりやすいですね。
このときの攻のツッコミが、「永井の話は長い」とかじゃなくてよかったです。
失礼しました。

 

終わった

さて、圭と攻の飛び込みの話が終わり、場面は現在に戻ります。
入間基地の対亜&攻達がIBMと激突する場面です。
攻と秋山が前に出て、後ろから対亜が押し支え全員で壁を作り、自然消滅まで時間を稼ぐ作戦がいよいよ決行!

 

最前列にいた攻とIBMが激突した瞬間、攻が触れていたIBMの身体が崩れ始める。
絶妙なタイミングでフラッドで作り出されたIBMらが、とうとう自然消滅となったようです。
ナイスタイミングゥ!

 

 

圭のフラッドと佐藤のフラッド、ダブルフラッドで作り出された無数のIBMがボロボロと崩れていきます。
入間基地内にいた他のIBMらも消失。
パニック映画のような恐怖の時間が終わった…。

 

(桜井画門『亜人』79話)

 

基地の外にいたIBMも同様に消失。
絶体絶命のピンチかと思われたオグラ博士もギリギリ無事でした。
ちょっとIBMの攻撃を食らったようですが博士生きてます、博士ご無事で何より。
終わったよ…フラッドの恐怖は終わったけど、まだ佐藤との決着が残ってるよ。

 

まとめ

そんなわけで、ナイスタイミングゥのIBM自然消失によって入間基地にいた攻や対亜、民間人らは無事助かりました。
同じく基地の外のオグラ博士も無事。
結局、博士が亜人かどうかはわからなかったですが、ストックの最後の一本を吸い終わったけど生きていたよ。

 

 

今回の話のタイトルは『プロローグ』
プロローグといえば、序章や物事の始まりを意味するんですよね。
この最終章の戦いにおいて『プロローグ』というタイトルがくるのは、どういう意図があるのか気になりました。

 

冒頭の飛び込みをする圭と攻の話。
ここから佐藤との戦いが始まったという意味なのか、この場面が今後重要なエピソードとなるため発端という意味なのか。

 

そういえば、FILE:22のタイトルも『亜人』というシンプルかつ意味深なタイトルでしたね。
今回の『プロローグ』というタイトルと何か繋がりがあるのかな。

 

続きはこちら。
亜人80話のネタバレ感想【まだ完全には終わっちゃあいない】

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亜人78話のネタバレ感想【追い付きたいなら今はtry!】 https://manga-kuroyan.com/5523.html https://manga-kuroyan.com/5523.html#comments Wed, 15 Apr 2020 05:53:16 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5523 (桜井画門『亜人』78話)   今度の最新刊は16巻です。 いつの間にかもう16巻まできたんだ。 本誌の感想書き始めたときは8巻ぐらいだったのに、早いなぁ。     亜人本誌のネタバレ感想を […]

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(桜井画門『亜人』78話)

 

今度の最新刊は16巻です。
いつの間にかもう16巻まできたんだ。
本誌の感想書き始めたときは8巻ぐらいだったのに、早いなぁ。

 

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回77話はこちらです。
亜人77話のネタバレ感想【何度でも立ち上がり、何度でも抗う】

 

 

FILE:78 ファイナルラン

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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78話のあらすじ

記憶を取り戻した圭だが、そのまま佐藤はバイクで逃走。
佐藤はヘリを取りに向かった。
IBMが操縦していたヘリはどこに着陸したのか。
おそらくあそこだろうと目星をつけた圭は走り出す。

 

 

佐藤を追い、入間基地の外に出た泉と田中。
しかしヘリを見失い、別れて探すかどうか二人が揉めていたところで、バイクに乗った佐藤を発見。
佐藤はちょうど道なりに、泉と田中がいる場所に向かってくる。

 

麻酔銃を構える泉だが、佐藤に頭部を撃たれ倒れる。
真正面から向かって来る佐藤に対し、「二度と好き勝手させねぇ」と麻酔銃を構える田中。

 

そんな田中に、佐藤は「元気でね、田中君」と声を掛けて去って行く。
研究所で人体実験を受けていたとき、助けに来てくれた佐藤を思い出した田中は引き金を引くことが出来なかった。

 

 

その間も圭は走り続けていた。
途中、フラッドで作り出されたIBMに遭遇し攻撃されるが、それでも走るのを止めない。
同じ頃、入間基地の路地で迫り来るIBMから民間人らを守っていた対亜と攻と秋山。
ついに対亜の攻撃が限界となり、攻と秋山が前へ出て全員で壁を作る作戦が決行された。

 

元気でね

永井圭、記憶を取り戻し完全復活!
バイクで逃走する佐藤を自力で走って追う!
途中で左手が無くなろうが、腹に穴が空こうがひたすら走る走る俺たち…。
今回は佐藤を追う圭の姿がアツいですが、入間基地での対亜&攻たち、またオグラ博士などそれぞれが山場を迎えますよ。

 

 

まずは記憶を取り戻した圭。
佐藤はヘリを取りに向かっただろうと考え、どこにヘリを着陸させたか目星をつける。
圭と佐藤がいるこの辺りはゴミゴミしていて、バイクで向かったとなるとかなり遠回りになる。

 

土地勘のない佐藤に比べ、地元民の圭にしてみれば入間市は自分の庭みたいなもんでしょうね。
目的地までの最短ルートを頭の中で描き、「追い付いてやる。僕の地元だ!」と走り出す圭。
どこに向かったのか皆目わかりませんが、圭と同じく入間市が地元の人はひょっとしてわかるのかな。

 

 

一方、その頃。
佐藤を追い、入間基地の外に出た泉と田中。
ヘリを見失ったため、「別れて探そう」と提案する泉に、「バカ!考えもナシに追い付けるわけねぇだろ!」と答える田中。
そんな田中に「うるせぇ!」と怒鳴る泉、この二人揉めとる。

 

(桜井画門『亜人』78話)

 

泉さんの気迫に押される田中、たじたじ。
二人がそんな感じで揉めていたところで、なんとちょうどバイクに乗った佐藤を発見!
しかも、道なりに二人の方に向かって来る。

 

麻酔銃を構える泉だが、佐藤の攻撃によって倒れてしまう。
泉が持っていた麻酔銃を拾った田中。
真正面から向かって来る佐藤を十分引き付けて、引き金を引くつもりだったが…。

 

 

佐藤は田中に向かって、「元気でね、田中君」と言葉を掛ける。
その言葉で田中は、研究所で人体実験を受けていたとき、助けに来てくれた佐藤を思い出す。
田中…情に厚い性格だから、自分を助けてくれた恩や感謝の気持ちを思い出したのでは…。

 

結局、麻酔銃を撃てなかった田中。
そのまま佐藤はバイクで逃走し、二人の前から去って行く。
肩を落とし、うなだれる田中を見て、泉は黙って彼の肩に手を置いた。
佐藤に裏切られもしたけど、助けてくれた恩、これまで一緒に過ごしてきた情など、複雑な気持ちがあるだろうな…。

 

圭、走る

再び圭のターン。
佐藤に追い付く最短ルートを走っている途中、IBMに遭遇して攻撃を受け、左手が無くなる。
ひぃ、痛そう。
それでも走るのを止めない圭。

 

今度は建物の階段を上り、廊下の突き当たりにある窓ガラスに向かって発砲。
最短ルートを進むため窓ガラスを突き破り、隣の建物に飛び移ろうとするが。
隣の建物の鉄筋…?何コレ?何て言えば伝わるだろう?剥き出しで尖ってるアレに腹部から貫通し突き刺さってしまう。
ひぃ、こりゃ痛い!

 

 

持っていた銃でリセットした圭。
建物から地上に落下し、復活した圭はすぐに起き上がり、また走り出す。
このとき銃を道に落としたまま圭は走り去ったけど、単純に忘れたのか、弾が無くなったのか壊れたのか、武器が何も無くなってしまったよ。

 

それにしても、圭の走りっぷりがアツい。
途中で何が起きようが、最短ルートを突き進むため、走るのを止めない。
ゴールはここじゃない。
まだ終わりじゃない。
追い付きたいなら今はtry!
しかし、このtryはとても痛そうです。

 

 

同じ頃、入間基地では。
いよいよ対亜の攻撃が限界になり、攻と秋山が盾となり、全員で壁を作る作戦に移ろうとしていた。
最前列に向かおうとした攻は、奥にいた民間人の子どもと目が合い、その手が震えていることに気付く。

 

(桜井画門『亜人』78話)

 

そう声を掛けた攻は、秋山と共に前へ出る。
迫り来るIBMたち。

 

ちょうど同じ頃、入間基地の近くまで来ていたオグラ博士の前にも、IBMの群れが集まっていた。
最後の一本だった煙草の灰が落ち、両手を広げた博士は「完璧だ」と、目を閉じて呟く。
IBMが腕を振り上げ、オグラ博士を攻撃しようとして…博士ー!ここで死ぬのか?それともまさか生き返るのか?

 

そして、最後に入間基地。
ついに攻と秋山が前へ出て、迫り来るIBMらと激突!
全員が壁となり、自然消滅まで持ちこたえることが出来るのか。

 

まとめ

今回最後のページにある『持ちこたえろ!ワンチーム!ここが天王山!』というコメントを見て、昨年のラグビーを思い出しました。
しかも、IBMと激突する攻と秋山、後ろから支える対亜の絵がラグビーのスクラムのよう。
今回は何が起きても止まることなく走り続ける圭の勢いや、最後ワンチームになって持ちこたえようとする攻や対亜のアツい姿からラグビー回だと勝手に思いました。

 

昨年のラグビー、日本全体が盛り上がりましたね。
ルールもよくわかっていないようなにわかですが、日本が勝ったときは胸が熱くなりました。
そして、応援ソングのB’zの『兵、走る』がこれまたカッコよくてアツい歌で…とまあ、その話は一旦置いといて。

 

 

佐藤を追う圭の走りっぷり。
入間市地元民代表として、土地勘のない佐藤に最短ルートで追い付けるのか。
あのトライはとても痛そう。
トライするときは、目の前に尖ったものが無いか確認しないと危険ですね。

 

あとは、田中の佐藤に対する複雑な感情。
裏切られても、やっぱり最初の助けてくれた恩が忘れられない。
田中は情に厚いからなぁ。
そんな田中の複雑な心情が泉さんもわかって、麻酔銃を撃てなかった田中を責めなかったのでは。

 

 

入間基地の攻や対亜たちが、IBMの自然消滅まで持ちこたえられるかも心配だけど、オグラ博士の方も気になる!
あっちもこっちも山場になってきた。
来月号は発売が延期になるそうで、いろいろ大変な時期ですが、皆さん体調に気を付けて。

 

続きはこちら。
亜人79話のネタバレ感想【飛び込み注意】

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亜人77話のネタバレ感想【何度でも立ち上がり、何度でも抗う】 https://manga-kuroyan.com/5508.html https://manga-kuroyan.com/5508.html#comments Mon, 06 Apr 2020 07:55:04 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5508 (桜井画門『亜人』77話)   前回の衝撃展開の続き、77話です。 ぞろ目ですね。 66話のときに、次のぞろ目77話ではどんな展開になってるでしょうねって書いたんですが、まさかこんなことになるなんて。 &nbs […]

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(桜井画門『亜人』77話)

 

前回の衝撃展開の続き、77話です。
ぞろ目ですね。
66話のときに、次のぞろ目77話ではどんな展開になってるでしょうねって書いたんですが、まさかこんなことになるなんて。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回76話はこちらです。
亜人76話のネタバレ感想【そんなまさかの記憶喪失編スタート??】

 

 

FILE:77 グロリア

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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77話のあらすじ

頭を強打し、記憶を失った永井圭。
周りを見渡した圭は、「なんでこんな所に…下校中のハズだ…」とトラックに轢かれる以前のことしか覚えておらず、これまで起きた出来事や目の前の佐藤のことも忘れてしまったよう。

 

 

そんな圭を見て、演技などではなく、本当に記憶喪失になってしまったことがわかった佐藤。
これで自分を追って来ることもないと安心し、佐藤はその場から去ろうとする。

 

佐藤が何者かわからないものの、頭を打ち出血している圭は自ら救急車を呼ぼうと鞄から携帯を取り出そうとするが…。
中に入っていたのは実銃だった。
それは、フォージ安全ビルの戦いで平沢が圭に渡したもの。

 

 

一方、入間基地に向かっていたオグラ博士ら。
運転手の男がいきなりブレーキを踏み、車が急停車する。
彼らが進もうとした道の先に、大量のIBMがさまよい、彼らに襲われた民間人らが道に倒れていた。

 

これ以上進むのは危険だと感じたメガネの男や運転手の男は、車を引き返そうとする。
そんな彼らに対し、「馬鹿野郎!もっと近くに行け!」と怒鳴りつけるオグラ博士。
しかし、博士に怒鳴られても、尚も帰ろうとする二人。

 

 

そのとき、オグラ博士は自身が吸っていた煙草が、残り最後の一本になったことに気付く。
突然車から降りた博士に、メガネの男は危険だから戻るよう声を掛けるが、「最後の一本だ」と答える博士。
オグラ博士を残し、車は引き返し去っていった。

 

ここはどこ、おじさん誰?

頭が痛くて気が付くと、見知らぬ初対面のおじさんが目の前に。
なぜ…このタイミングで記憶喪失になった…圭。
そんなマズい展開の続きです。

 

 

夏休みの始まりの日、下校中にトラックに轢かれて生き返った圭。
懐かしい、1巻のはじめの話ですね。
記憶喪失になった圭は、そのときのトラックに轢かれる以前のことしか覚えていない様子。
自分が亜人だということも、佐藤のことも、これまでの出来事もすべて忘れてしまったよう。

 

そんな圭を見て、一安心の佐藤。
綺麗さっぱり圭が自分のことを忘れてしまったので、これで邪魔者がいなくなったと嬉しそうな表情。

 

(桜井画門『亜人』77話)

 

新しい一歩を踏み出して去っていく佐藤さん。
初対面のおじさんに意味不明なことを言われ、圭も「なんだ?あのおじさん…」と呟く。
ちょ誰か助けて、誰か止めて。

 

頭から血を流している圭は救急車を呼ぼうと、携帯を取り出そうとするが、なぜか鞄の中には実銃が入っていた。
この銃は、フォージ安全ビルの戦い終盤で、平沢が「持って行け。俺には必要ない」と圭に渡したもの。
あのときの銃…圭、思い出せ…!

 

 

銃を見て、「なんだ?この気持ちは…」と不思議な感覚を覚えるが、まだ記憶が戻らない圭。
自分自身に何が起きているのか、冷静に状況を分析し始める。
今の季節が夏休みに入る7月の気候とは思えず、9月~10月のものだと圭は推測。

 

さらに頭を強く打ったような痛みもあり、自分が頭部外傷による逆行性健忘(記憶喪失)になっていると考える。
夏休み初日から1~2ヶ月の記憶が抜け落ちていると、そう自ら答えを導き出した圭。
君は名探偵か、永井圭。
誰からのヒントもなく、自力で推理しちゃったよ。

 

何度でも何度でも

その頃、入間基地に向かっていたオグラ博士ら。
目の前の道路に沢山のIBMの姿を見つけ、しかも彼らが人を襲っている様子を見て、全員驚く。
これはヤバいと引き返そうとする運転手の彼とメガネの彼。

 

が、さすがオグラ博士。
馬鹿野郎もっと近くに行けと一喝。
博士曰く、絶世の美女を目の前にして声も掛けずに店を出るようなものだとか。
ほら皆、オグラ博士みたいに『ガンガンいこうぜ』じゃないから、大半の人間は『いのちだいじに』だから。

 

 

そのとき、博士は自分が持っていたストックの煙草が、残り最後の1本になったことに気付く。
10巻で博士が言っていた言葉…「コレが廃盤になってストックの最後の1本を吸い終えた時、俺は死ぬ気がする」と。
博士…ま、まさか…。

 

車から降りたオグラ博士。
IBMがウジャウジャいるこの危険な状況のなか、このまま自らの足で入間基地まで行くつもりなのか。
は、博士ェェ!
フラグ通りになってしまうのか、それともまさかまさか生き返るとか。

 

 

再び圭と佐藤の場面に戻り。
佐藤はスマホのカメラを向けていた通行人に向かって発砲。
その彼が乗っていたバイクを奪い、逃走しようとする。

 

圭は「なにか大切なことを忘れている」と感じ、必死に状況を分析し、思い出そうとする。
なぜ、普通の高校生の自分が実銃を持っているのか。
なぜ、通行人を襲ったハンチング帽をかぶった彼は、自分のことを知っていたのか。

 

こんな状況に学生が介入できるわけがない。
何かきっかけがあったはず。

 

(桜井画門『亜人』77話)

 

冷静に状況を分析し、導き出した答え。
「僕は亜人だ」
圭は手にしていた銃を自らの首に押し当て、引き金を引く。

 

その生物は死なない。
その生物は亜人と呼ばれている。

 

その生物は何度でも立ち上がる。
何度でも挑む、何度でも思い描く。
何度でも立ち戻る、何度でも抗う。

 

 

リセットし、生き返った圭。
すべてを思い出した圭は、バイクで逃走しようとする佐藤の名を叫び、完全に復活する。

 

まとめ

永井圭、記憶を取り戻し完全復活!
逃げようとする佐藤を止められるのか。
というところで、今回の話は終わりです。

 

今回何がすごかったかって、圭の名探偵ばりの推理力がすごかったですね。
君は高校生探偵か。
気候と平沢の銃と佐藤と、この状況だけで記憶を取り戻したんですよ。
ヒントめっちゃ少ないのに。

 

これまで一緒に戦ってきた攻たちの言葉で徐々に思い出していく…とか、そういう仲間の手助けは一切なく、自力で「僕は亜人だ」と答えを出して記憶を取り戻しました。
さすが、亜人。
難易度が高い問題も自力でクリア。

 

 

そして、オグラ博士。
とうとう最後の1本になった煙草を吸う彼の前には、フラッドで作り出された大量のIBM。
博士ー!!
自らのフラグ通りになってしまうのか?

 

それとも、生き返って実は博士も亜人だったとか、そういう展開になるのか。
それともそれとも、消失の時間になってIBMは消えて博士は助かるとか。
いや、煙草のストックは実はまだあったんだとか。
何のこっちゃ。

 

 

そういえば記憶は戻ったものの、策も仲間も身近にいない状況で、圭はどうやって佐藤を止めるのか。
フラッドの他に、まだ裏技あったっけ。
亜人は人の心や感情が関係してるから、まだオグラ博士も知らない裏技というか何か特性があったりしないかな。
フラッドで作り出したIBMを操作出来るとか、IBMが第二形態に進化するとか。

 

続きはこちら。
亜人78話のネタバレ感想【追い付きたいなら今はtry!】

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亜人76話のネタバレ感想【そんなまさかの記憶喪失編スタート??】 https://manga-kuroyan.com/5498.html https://manga-kuroyan.com/5498.html#respond Fri, 03 Apr 2020 05:06:39 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5498 (桜井画門『亜人』76話)   75.5話が終わってからの次のページには76話が掲載。 今回のgood!アフタヌーンは一挙2話掲載です。 あらやだ…お得。   亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。 前 […]

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(桜井画門『亜人』76話)

 

75.5話が終わってからの次のページには76話が掲載。
今回のgood!アフタヌーンは一挙2話掲載です。
あらやだ…お得。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回75.5話はこちらです。
亜人75.5話のネタバレ感想【そう信じたいじゃないか】

 

 

FILE:76 Diehards

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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76話のあらすじ

日本を出るため、IBMが操縦するヘリに掴まる佐藤。
ヘリが飛び立ち始めたところで、佐藤を行かせまいと、圭は佐藤の足を引っ張り、必死に食らいつく。

 

そのままヘリは飛び立つが、圭は佐藤の足を掴んだまま、その手を離さない。
さすがの佐藤も一言、「永井君。しつこい!」と言う。

 

 

入間基地内。
泉と田中の二人は、フラッドで作り出されたIBMらと応戦していた。
田中がヘリに気付き、佐藤が基地の外に出ようとしていると知ると、二人は後を追おうとする。

 

路地に逃げ込んだ対亜と攻と秋山。
迫り来るIBMらから民間人を守るため、対亜は攻撃を続ける。

 

 

ヘリに掴まる佐藤と、その佐藤の足を掴んだまま離さない圭。
圭は鞄から麻酔銃のシリンジを取り出すと、それを佐藤に突き刺そうとするが。
佐藤のIBMが操縦するヘリが急に上昇したため、圭の手は佐藤の足から離れてしまう。

 

圭は下にあった建物の屋根に落下。
屋根から転がり落ちた圭は、そのまま地上に落下し頭を強打する。

 

 

地上に落ちた圭を見た佐藤。
「もう邪魔はいなくなったよ、行こう」とIBMに話しかけ、改めて出発しようとするが、何者かの攻撃によって彼の耳が切れ出血する。
遠くから佐藤を狙う男がいた。

 

しぶとい彼らの追撃

前回終わりの必死に佐藤に食らいつく圭の話が続き、今回もアツい内容です。
そして、最後にまさかの展開。
どうしてこうなった。

 

佐藤の足を掴んだままの圭を連れてヘリは飛び立ち、さすがの佐藤も「しつこい」と一言。
佐藤さん、お別れの挨拶を言ったのに諦めきれなくて付いてくる相手に対して、ちょっとうんざり気味ですね。

 

 

圭は麻酔銃のシリンジで佐藤を攻撃しようとするが、ヘリが急上昇したため、佐藤の足から手が離れてしまう。
ああ…せっかく必死に食らいついてきたのに。

 

しかも、圭は下にあった屋根から転がり落ちて、頭を強く打ってしまう。
ああ…なんか嫌な音がしたぞ…。

 

 

やっと邪魔がいなくなったと、佐藤は改めて出発しようとするが。
突然、彼の耳が切れて出血し、まだ何者かがいることを知る。
遠くの建物から佐藤を狙い、攻撃をしたのは…なんと真鍋だった。

 

真鍋ー!!
ついに真鍋が来たよ!
しかも、この絶妙なタイミングで参戦するとは渋い!カッコいいなぁ。

 

遠くの建物屋上からライフルで佐藤に狙いを定め、再び発砲。
見事、佐藤の胸に弾が撃ち込まれ、佐藤はヘリから地上へ落下する。

 

(桜井画門『亜人』76話)

 

台詞まで渋い。
いつ真鍋が入間基地での戦いに参戦してくるのか、結構前から気になってましたが、このタイミングで再登場とは。
誰も佐藤を止める者がいなくなったかと思ったら、予想外の真鍋の遠距離サポート。
真鍋ナイス、頼りになりますわ。

 

ちょっと打ち所が悪かった

佐藤が落ちた場所は、ちょうど圭が落下したところのすぐ近く。
道に二人も人が倒れて血を流していると、絵面的にちょっとこわい。

 

やがて、佐藤は復活。
上空のヘリを操縦するIBMに拾えそうか確認するが、佐藤が落ちた場所は狭く、これ以上高度を落とせないと答えるIBM。

 

佐藤はIBMにヘリを着陸できそうなところに停めるよう指示し、自力でそこまで行くと話す。
佐藤さんのIBM、ちゃんと会話も理解してヘリの操縦まで出来てすごいよね。

 

 

ヘリがいなくなり、圭は意識を取り戻し、身体を起こす。
そんな圭に対し、佐藤は「なんで続ける?まだ戦うことに、なんの意味があるんだい?」と問いかける。
諦めず必死に食らいついてくる圭の行動が、佐藤はまったく理解出来ないといった様子。

 

(桜井画門『亜人』76話)

 

佐藤さんの表情が…何ていうか引いてる。
圭の行動が理解出来なくてドン引き。
あのクレイジー佐藤さんにドン引かれたってすごいよ。

 

そして、佐藤の問いかけを聞いているのかいないのか、頭を押さえて「痛って…」と呟いていた圭が、ようやく佐藤の方を向いて話しかけてきた。

「すみません…どこかで…お会いしましたっけ?」

 

 

え?

 

え??

 

あぁ、そっか…落下したとき頭を強打したから…打ち所が悪かったんだね。
何でこのタイミングで記憶喪失になった!?
ええええぇ?
どうするよ?
ヤバいよ、マズいよ。
この物語は一体どこに向かい始めたんでしょう。

 

まとめ

おっす!オラ永井圭!
いや~頭が痛くて目を覚ましたら、目の前に知らないハンチング帽をかぶったオッサンがいたんだ。

 

んでもって、これまで一緒に戦ってきたっていうやつらが出てきて、佐藤を止めるぞって言うんだけど、オラ医学部目指す普通の高校生だから、よくわかんねぇ。
一体どうしちまったんだ、オラは。
次回、『記憶を取り戻す旅の始まり』絶対見てくれよな!

 

 

つまりこういうことでしょうか。
次回からは新章スタートで、これから記憶を取り戻す旅が始まると。
いやいや、ちょっと待ってくださいよ。
どうしてこうなった。

 

真鍋が絶妙なタイミングで遠距離サポートをして、渋カッコいい姿に驚いたあとで、まさか主人公がこのタイミングで記憶喪失。
今回は二度驚きでした。
驚きが止まらない。

 

 

落下の衝撃で頭を強く打ち、記憶を失ったらしい圭の様子を見ると、どうやらリセットしていない?
佐藤は落下したあとリセットして復活したけど、圭の顔にある傷はそのまま。
ということは、またリセットしたら圭の記憶は戻るのか。
それとも、まさかリセットしても記憶が戻らないとか?

 

いつのことだか思い出してごらん。
あんなこと、こんなことあったでしょう。
亜人と発覚してから色んな人間に追われたり、研究所で痛い人体実験を受けたり、テロリストとの激しい戦いがあったり…。
あれ…?何か痛い大変な記憶が多いなぁ。

 

続きはこちら。
亜人77話のネタバレ感想【何度でも立ち上がり、何度でも抗う】

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亜人75.5話のネタバレ感想【そう信じたいじゃないか】 https://manga-kuroyan.com/5489.html https://manga-kuroyan.com/5489.html#respond Thu, 02 Apr 2020 02:27:08 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5489 (桜井画門『亜人』75.5話)   2月発売のgood!アフタヌーンの感想を書いています。 今回は一挙2話掲載ですって。 続けて2話読めるってどうしたの…めっちゃサービス満点。   亜人本誌のネタバレ […]

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(桜井画門『亜人』75.5話)

 

2月発売のgood!アフタヌーンの感想を書いています。
今回は一挙2話掲載ですって。
続けて2話読めるってどうしたの…めっちゃサービス満点。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回75話はこちらです。
亜人75話のネタバレ感想【人の心が作り出したもの】

 

 

FILE:75.5 未知への飛翔②

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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75.5話のあらすじ

前回のオグラ博士の話の続き。
2億年前のこと、ほ乳類の祖先は大脳新皮質を形成し、高度な知的機能が備わった。
これは進化の課程でさらに肥大していき、道具を生み、社会性を生み、複雑な感情を生み出していった。

 

ここまでは宇宙が考えたシナリオ通り。
だが、想定外のことが起こる。
どうやら『人間の感情』というヤツは、未知のエネルギーを生み出すことが出来た。
そうオグラ博士は話す。

 

 

いつのことだかはわからない。
名前も顔も知らない誰かが、絶命した時抱いた感情。

 

単純な生への執着か、愛する者への想いか。
やり遂げねばならなかったことへの執念か。
生存への強い意志が、彼の心を猛烈にゆり動かした。

 

この心のゆり動かしが急激な膨張を起こすことがある。
これを引き起こせた人間…それが亜人となるのだと、博士は説明する。

 

 

入間基地。
日本を出ようとする佐藤の前に、彼のIBMが操縦するヘリが現れていた。
ヘリに掴まった佐藤は、もう姿が見えなくなった圭に向けて、別れの挨拶の続きを言う。
「それじゃあ、永井君。さよなら!」

 

IBMを生み出す素質

オグラ博士が話していた亜人誕生についての続き。
前回、宇宙誕生とか物理学とか理系の話が展開したかと思えば、「人の心」というフワッとした抽象的な話が来たりと翻弄されっぱなしでした。
よくわかりませぬ。

 

亜人は人の心が作り出した。
人間の感情は、未知のエネルギーを生み出すことが出来る。
今回、オグラ博士がすごい興味深いことを言ってましたよ。

 

 

運転手の男性が博士に、「じゃあ、俺らも『亜人の素』みたいのは持ってるってこと?」と問いかけます。
その質問に「あぁ!IBMを生み出す素質は誰しもが持ってる!」と、答える博士。

 

誰しもが素質を持っている…きっかけがあれば、誰でも亜人になれる可能性がある!?
え!そうなの?
新事実発覚!
あなたも私も亜人!
誰もがIBMを生み出す素質を持っているが、生存への強い意志で心をゆり動かした者だけが亜人になれる、ということでしょうか。

 

(桜井画門『亜人』75.5話)

 

前回はじめに登場していた、紀元前2万8000年の彼ら二人。
亡くなった男性が抱いた感情。
生への執着や愛する者への想い、やり遂げねばならなかったことへの執念。
そうした生存への強い意志が、彼の心を猛烈にゆり動かした。
この心のゆり動かしが急激な膨張を起こし、それを引き起こせた人間は亜人となる。

 

 

なるほど…人の心。
「大切な○○のために、こんなところじゃ死ねない!」とか「うわああ死にたくない!」とか「アレをやり残したまま終わるなんて、死んでも死にきれん!」とか。
亜人誕生には、そうした生身の人間らしいアツい感情が関係していたんですね。

 

 

最後に、メガネの男性がオグラ博士に訊ねます。
博士が書いた亜人についての論文は、何の根拠も検証もない内容だ。
なぜ、厳格な生物学者だったオグラ博士が、亜人においてはそのようなものを書くようになったのか。
何が博士をそうさせたのか。

 

メガネの彼の問いに、「人生は無意味だ。なんの価値もない。だが」と話す博士。
ただ生まれ死んでいくだけの存在の人間が、宇宙の意思に反して、まったく新しい何かを作り出した可能性があるとしたら…。

 

「そう信じたいじゃないか」
笑いかけるオグラ博士。
何の根拠も検証もない内容でも、それを信じたいという気持ち。
これまで話していた『人の心』という内容と重なって、博士の人間らしい感情が見えてじんわりくるシーン。

 

諦めず食らいつけ

その頃、入間基地では。
日本を脱出しようとする佐藤の目の前に、彼のIBMが操縦するヘリが現れる。
周りはフラッドで作り出されたIBMがウジャウジャ。

 

「永井君!もうどこにいるのか、わからなくなっちゃったケド、お別れの挨拶の続きを言わせてもらうよ!」
もう圭がどこにいるのかわからない状況で、お別れの挨拶の続きを言おうとする佐藤さん。
意外と律儀ですね。

 

 

さあ国を出ようとヘリに掴まり、身体が浮かび上がってきた佐藤の足下に現れたのは、さっき別れの挨拶を言ったばかりの相手、圭。
圭は手を伸ばして飛び上がり、佐藤の足を引っ張る。
食らいついた!諦めかけていた圭が佐藤に食らいついた!
どうする!?どうなる!

 

まとめ

気になるアツい展開で終わり。
ですが、この月は一挙2話掲載なので、続きが次のページからすぐ読めるようになっております。
え、お得感ハンパない。

 

前回の続き、オグラ博士の亜人誕生についての話は今回で一旦終わり、また場面が戦いの舞台の入間基地に戻るようです。
圭は諦めていなかった!
佐藤の足を引っ張り、行かせまいとする。
アツい…珍しく(?)主人公らしいなりふり構わないアツい姿。

 

 

さて、今回のオグラ博士の亜人誕生の話についてまとめてみると。
・IBMを生み出す素質は誰しもが持っている
・人間の感情は未知のエネルギーを生み出すことが出来る
・絶命したとき、生存への強い意志によって心を猛烈にゆり動かすと、急激な膨張を起こすことがある
・それを引き起こせた人間が亜人となる

 

 

驚いたのは、IBMを生み出す素質は誰しもが持っているという発言ですね。
…あ、でもよく考えると素質=人間の感情だから、確かに人間誰しもが持ってるといえば持ってるか。
生存への強い意志とか、急激な膨張を起こすことがあるとか。
IBMを生み出す素質(感情)は誰しもが持っているけど、個人個人の意志の強さや運も関係してるんでしょうか。

 

 

ところで運転手の彼。
チャラいなぁ、どっかで見たような…リアルにいそうな風貌だなぁ…と思ってたら、EXITのりんたろー。に似てる。
編集のT田さんのTwitter見て気付きました。
だからチャラかったのかぁ、ならしょうがない。
そんなところで、ネタバレ感想の続き行こうかpon pon pon!!

 

続きはこちら。
亜人76話のネタバレ感想【そんなまさかの記憶喪失編スタート??】

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アニメ『ヴィンランド・サガ』の続きがあるんですね!?続編を待ってます https://manga-kuroyan.com/5473.html https://manga-kuroyan.com/5473.html#respond Sat, 01 Feb 2020 07:45:32 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5473 (c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会   最終回が放送されたの一ヶ月以上も前ですけどね。 何とか24話の感想を書き終わりました。 【アニメヴィンランド・サガ24話感想】序章が終わり、そして物語は次 […]

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最終回が放送されたの一ヶ月以上も前ですけどね。
何とか24話の感想を書き終わりました。

【アニメヴィンランド・サガ24話感想】序章が終わり、そして物語は次の章へと続く

 

24話は何といっても最後の演出が良かったです。
トルフィンの手から落ちた短剣に、これまでトルフィンが出会って来た人々、これまであった出来事が映り出し…その後、最後に登場したのはなんとヒルド、グズリーズ、エイナル!!

 

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(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

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このときのトルフィンがまだ出会っていない、彼や彼女たち。
この映像観た瞬間、鳥肌立ってテンション上がりましたよ。
で、このシーンの音楽もまた良いんですよね。

 

これはアニメでも続きをやるってことですね!?
次の奴隷編へ続くと考えていいんですね!?
さらにさらに、公式の方でこの映像が公開されました。

 

TVアニメ「ヴィンランド・サガ」スペシャルムービー

 

紡がれていく「本当の戦士」の物語――

 

最後に登場したのは、奴隷となったトルフィンの後ろ姿。
これは…続きをやるってことで期待していいんですね!?
続きがまたアニメで観られる、楽しみだなぁ。
原作もアニメも、『ヴィンランド・サガ』これからも楽しませてもらいます~

 

 

アニメの感想をまとめたページはこちら。
アニメ『ヴィンランド・サガ』の感想まとめ

そのほか。
『ヴィンランド・サガ』トルフィンとアシェラッドの関係性とチリンの鈴

小ネタ『ヴィンランド・サガ』にビッケたちがいる!

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【アニメヴィンランド・サガ24話感想】序章が終わり、そして物語は次の章へと続く https://manga-kuroyan.com/5453.html https://manga-kuroyan.com/5453.html#respond Fri, 31 Jan 2020 05:19:10 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5453 (c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会   スヴェン王の御前へと進んだアシェラッドは、なんとかウェールズ侵攻を思いとどまらせようと言葉を重ねる。 同じ頃、レイフの説得に応じ故郷へ帰ることを決心したト […]

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(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

スヴェン王の御前へと進んだアシェラッドは、なんとかウェールズ侵攻を思いとどまらせようと言葉を重ねる。
同じ頃、レイフの説得に応じ故郷へ帰ることを決心したトルフィン。
しかし、船に乗る直前で目にしたのは一羽のアジサシが飛び立つところで…

(アニメ公式サイトより)

 

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ついにアニメ『ヴィンランド・サガ』も最終回!
というかね、かれこれ一ヶ月前に最終回が放送されたんですよ。
いまさら感想書くってどういうことよ。
もう遅刻とかいうレベルじゃないよ。

 

私の感想を書くのが致命的に遅いということがよくわかりました。
ごめん、ちょうど年末年始で色々あったから。
遅くてもちゃんと感想書くから許して(;´∀`)

 

 

というわけで、アニメ『ヴィンランド・サガ』最終回の24話の感想いきましょう~
前回の続き。
スヴェン王がウェールズ侵攻を宣言、形勢は逆転しアシェラッドは窮地に追い込まれる。
どうするアシェラッド!?

 

そして、原作と違うオリジナルの展開で牢に投獄されたトルフィンは、迎えに来たレイフの言葉によって故郷アイスランドに一緒に帰ろうとする。
え!トルフィンこのまま帰るん!?

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

スヴェン王の御前に進んだアシェラッド、族長たちの前で『ウェールズ侵攻は止めた方がいい。割りに合わない』と弁舌を振るう。
いやぁ、相変らず口が上手い。
イングランド軍との戦いで兵たちは疲れている、おまけにウェールズの土地は険しく貧しい。
うまーく族長たちの代弁をしている形で、ウェールズ侵攻は止めた方がいいッスよ~割りに合わないッスよ~と王に提言するんですね。

 

アシェラッドの言葉に、スヴェン王も「これぞ忠臣の姿よ」と寛大な王の演技をする。
族長たちの前だからカッコつけたいもんね。
どっちもどっち、アシェラッドもスヴェンも舞台の上で演技しまくり。

 

しかし、スヴェン王はアシェラッドにウェールズかクヌートか、どちらかを選ぶよう迫る。
アシェラッドの故郷ウェールズを侮辱し、アシェラッドの地雷を踏むスヴェン王。
あぁ…ヤバいって…こりゃあかんって…。
このスヴェン王の言葉に、アシェラッドがついにプッツン。

 

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「嫌なツラだな。こんなツラの上に王冠が載ってるなんてのは、やっぱり許せんな」

 

一同唖然。
さらにスヴェン王のことをジジィ呼ばわりするアシェラッド。
もう演技とか駆け引きとかバカバカしいわ、やってられんわって感じ。
このアシェラッドが演技止めて素を出すところスカッとするね。

 

自らの本当の名を名乗り、アシェラッドはあっという間に一振りで王の首をバッツン。
やったね…やってしもうたね。
「スカッとしたぜ」のアシェラッドの台詞と表情が小気味いい。
英雄復活!!
ここからブリタニア王、最後の大舞台が始まるよ。

 

 

一方トルフィンはというと…レイフと一緒に船に乗って、故郷アイスランドに帰ろうとしていました。
トルフィンほんまに帰りそうよ、どうするよ原作と違うよ。
と思ったら、ここで一羽のアジサシが登場。
アジサシといえば、原作のもうちょっと後に登場する彼女のエピソードですね。
ここでアジサシがくるとは。

 

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飛んで行ったアジサシを見て、何か思い立ったトルフィン。
レイフが振り返ったときには、もうトルフィンは船から姿を消していました。
トルフィンの名を呼び続けるレイフの悲痛な声が切ない。
レ、レイフさん…やっとトルフィンを故郷に連れ帰れると思ったのに…。

 

 

屋敷に駆け付けたトルフィンが見たものは血の惨劇でした。
元上司のハゲ、ブリタニア王が猛り狂う!
このアシェラッドが大暴れする場面は原作でも鬼気迫るものがあったけど、アニメでは動きと声がついてさらに迫力が増してすごい。
動きにキレがあって、アシェラッドがいかに兵たちより強いかよくわかる。

 

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『クヌートとウェールズ』どちらかを選べとスヴェン王に迫られ、両者を守るためにアシェラッドは一人で王殺しの罪を被った。
そのことをクヌートもわかっていました。
大暴れするアシェラッドは王殺しの罪を被るつもりでもあると思いますが、幸村誠先生がこのインタビュー記事で言っていた内容が興味深いです。

 

【インタビュー】『ヴィンランド・サガ』幸村誠「『暴力が嫌い』を描きたかったら、描く世界は暴力に満ちたほうがいい。」【アニメ化&22巻発売記念!】
※原作のネタバレがあるので注意

 

アシェラッドの人生の目的は、彼が美しくないと判断した者たちを皆殺しにすること。
英雄アルトリウス公の子孫として、ウェールズを再興させようともしていたけど、一番の望みは気に入らない者たちをたたっ斬ることだった。
だからこそスヴェン王に選択を迫られたとき、クヌートかウェールズかどうこうよりも『よくも俺の国を侮辱しやがって、この狸ジジィ気に入らねぇ。もういいわ、ぶった斬るわ』ってなったんでしょうね。

 

 

そんな大暴れするアシェラッドのもとに駆け付けたトルフィン。
トルフィンの姿を見たアシェラッドは、これまでの乱心の演技を止めて「来るな!!トルフィン!!」と言う。

 

なぜ、アシェラッドはトルフィンに「来るな」と言ったのか。
一人で王殺しの罪を被るつもりだったため、トルフィンを巻き込まないようにしたのか。
事情を知らないトルフィンが来ると、事がややこしくなりそうだったからか。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

どういう感情なんだろう、わからない。
ただ、これまでの乱心の振りと打って変わって、アシェラッドの表情からは本気でトルフィンを巻き込まないようにしていたんじゃないかと思いますね。
どういう気持ちなん…?便利なガキとしてトルフィンを利用していたはずのアシェラッドが…どういう感情なん…?

 

 

そして、王殺しの大罪人となったアシェラッドに止めを刺したのはクヌート。
この序章の終わりで、アシェラッドとトルフィンとクヌート、それぞれの登場人物の物語が転機を迎えるんですね。
アシェラッドは死に、トルフィンの復讐譚は終わり、スヴェン王亡き今クヌートは新しい時代を切り拓くという。

すごいな、一話で万感の想いが込められていて、この『END OF THE PROLOGUE』はとにかく一言では言い表せない、ただただ圧巻。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

トルフィンがアシェラッドと最期に言葉を交わす場面は、これまでの嵐のような猛り狂う空気から一変して、静かに穏やかな空気に変わっていて…別れはやっぱり切ない。
もうトルフィンがアシェラッドに決闘を挑むこともないし、行動を共にすることもない。

 

父トールズをアシェラッドに殺され、復讐しようとしていたトルフィン。
でも、このときの「いいかげん、先へ進めよ」「本当の戦士になれ」と語り掛けるアシェラッドは、トルフィンにとっては父の仇という憎い存在ではなく、彼を育て導く父親のようでもあったと思います。

 

 

終わった…トルフィンの復讐譚が終わったよ…。
アシェラッドが死に、トルフィンは復讐という生きる目的を失い、彼の手からは短剣が落ちる。
このトルフィンの短剣に、これまでトルフィンが出会ってきた人物たち、これまでのトルフィンの歩みが映し出される演出がいい!
さらに、なんと最後に登場したのは、まだこのときのトルフィンが出会っていない彼や彼女たち!!

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

ヒルド!
グズリーズ!
エイナル!

 

うわああぁぁ!ここで彼、彼女らが登場するなんて思わなかった!
この終わり方はずるい!これはテンション上がる!
彼らが登場したということは、アニメでも続きの奴隷編をやるということですね。

 

良かった…続きが観られる…!
やはり次の話へ繋がってこそ『ヴィンランド・サガ』だから。
今回はまだ序章のプロローグだからね。
続きはいつ放送されるかな、楽しみだなぁ。

 

 

最終回前でトルフィンがアイスランドに帰ろうとしていたから、アニメオリジナルで終わるのか、アニメで続きはやらないのかなと心配していましたが。
アニメでも見事にプロローグが終わり、さらに次の章へ続くみたいで良かったです。
最後の演出は感動したし、まだ見ぬ登場人物たちとの物語へと続く!という印象が伝わって来て特に嬉しかったです。

 

アニメスタッフさん、お疲れさまでした。
原作の幸村誠先生も声優、お疲れさまでした。
これからも『ヴィンランド・サガ』を原作もアニメも楽しませてもらいます!

 

 

最終回の『あにまるらんど・さが』は、盛大なネタバレ。
アシェラッド、死す。
ちょっとぉおぉお!!!
当時の単行本派はこの帯を見て、本屋で膝から崩れ落ちただろうな…。
内容を知らない者からすれば、ネタバレは凶器にもなる。
うん…ネタバレ、気を付けよう。

 

『あにまるらんど・さが』も今回で終わり。
作者の熊谷杯人さん、お疲れさまでした!
毎週のアニメと同じく『あにまるらんど・さが』も楽しみにしていました。
可愛い動物たちのゆるーっとした和む漫画、続きの奴隷編でもぜひ読みたいです。

 

アニメの感想をまとめたページはこちら。
アニメ『ヴィンランド・サガ』の感想まとめ

 

そのほか。
『ヴィンランド・サガ』トルフィンとアシェラッドの関係性とチリンの鈴

小ネタ『ヴィンランド・サガ』にビッケたちがいる!

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亜人75話のネタバレ感想【人の心が作り出したもの】 https://manga-kuroyan.com/5437.html https://manga-kuroyan.com/5437.html#comments Thu, 09 Jan 2020 02:43:24 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5437 (桜井画門『亜人』75話)   令和2年、2020年。 オリンピックイヤーです。 今年もよろしくお願いします。   亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。 前回74.5話はこちらです。 亜人74.5話の […]

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(桜井画門『亜人』75話)

 

令和2年、2020年。
オリンピックイヤーです。
今年もよろしくお願いします。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回74.5話はこちらです。
亜人74.5話のネタバレ感想【あっちもこっちもパニック】

 

 

FILE:75 未知への飛翔

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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75話のあらすじ

車の中で会話をするオグラ博士とメガネの男。
彼は大学で高エネルギー物理学を専攻しており、オグラ博士の本が好きで科学の道を選んだと話す。

 

メガネの男ともう一人、運転していた男は入間基地に向かっていたそうで、博士は「俺も用がある。近くで見たいんだ」と言い、運転手の男に車をとばすよう指示する。
博士曰く、フラッドのIBMは不安定でそう長くはもたないとのこと。

 

 

入間基地。
民間人を連れて路地を走る対亜と攻と秋山。
しかし、角を曲がった先の道が瓦礫で塞がってしまっている。
背後から迫る大量のIBMたち。

 

民間人を奥へ誘導し、対亜は攻と秋山に「全員で撃ち続けて、少しでも押し戻す」と言う。
さらに対亜は、目の前までIBMが迫ってきたら攻と秋山の二人が前へ出て、対亜が後ろから押し支えて壁を作り、自然消滅まで時間を稼ぐと説明する。

 

対亜の説明に「やってやろうじゃねぇか」と答える攻と秋山。
「撃て!!」という合図と共に発砲が始まった。

 

 

亜人はどう生まれたのかについて、オグラ博士の口から直接聞きたかったと話すメガネの男。
彼の言葉に博士は、「複雑な話じゃない。亜人は人の心が作り出したものだ」と言う。

 

そのとき、運転手の男はオグラ博士が吸っていた煙草が廃盤のものだと気付き、どこで買ったのかと博士に問う。
博士がこれはストックで最後の一箱だと答えると、「よほど好きなんだなソレ」と話しかける運転手の男。

 

しかし、「いや。好みの味じゃない」と返すオグラ博士。
この銘柄は、父の日に息子が買ってきてくれたものだと、博士は昔話を始める。

 

昔の話

ついに亜人がどう生まれたかについて、その謎が明かされる!!と思ったら、75話のしょっぱなですごい昔の話から始まりましたよ。
めっちゃむかーし昔の話。
亜人ってそんな前からいたの…?

 

前回のオグラ博士の続きの話から始まるかと思いきや、なんと紀元前2万8000年の話。
場所はドイツのニーダーザクセン州北部。
昔の人類…えーっと、何だっけ…ネ、ネアンデルタール人?あれ?違うっけ?
ちゃんと勉強しておけばよかった。

 

(桜井画門『亜人』75話)

 

今まさに息を引き取ろうとしている男性と、彼の手を握り見守る男性。
二人は仲間なのか兄弟なのか。
獲物を仕留めようとして彼は負傷したんでしょうか。

 

負傷した男性が息を引き取ったのを確認したとき、彼の胸元から黒い物質が「じゅ…」と音を立てて浮かび上がる。
見守っていた男性は、その黒い物質が空に昇っていくのを静かに眺めているという話。

 

 

亡くなった男性は亜人だったのか。
いや、亜人だったら彼は生き返るはず。
亜人じゃなくて、なりかけなのか。
じゃあ、生き残った男性の方が亜人だったのか。
いやいや、フラッドは起きてないよ。
というか、そんな昔から亜人っていたの?
えええええ??

 

今回、予想外の時代の話から始まり、驚きを隠せません。
そして、FILE:75の文字がいつもと違う書体です。
いつものカクカクした書体じゃなくて、なんかふわっ…シュッとしてる。
どうしたんでしょう、飛翔っぽいイメージだからでしょうか。

 

 

そして、話は現代に戻り…車内でのオグラ博士とメガネの男性。
メガネの男性、どっかで見たことあるような気がしてたんですが、『甘々と稲妻』の犬塚公平、おとさんにちょっと似てる。
あと、『となりのトトロ』のお父さんにもちょっと似てる。

 

ハッ!お父さんキャラ!?
いやいや、彼は大学生だそうです。
高エネルギー物理学を専攻していて、オグラ博士の本が好きで科学の道を選んだそう。

 

ははあ、そうかぁ。
やっぱりオグラ博士のファンだったんですね。
ということは、真面目な性格に見えて、実は彼も相当ぶっとんでる人物なんですよ。
きっとメガネを外すと覚醒するんですよ。

 

人の心

その頃入間基地では…。
民間人を連れ、大量のIBMから逃れていた対亜と攻と秋山。
路地の道が塞がり、これ以上先に進めない。
背後に迫るIBMら。

 

民間人を奥に誘導し、全員で撃ち続けて少しでも押し戻すと言う対亜。
さらに対亜が考えた策とは、いよいよ危なくなってきたら、攻と秋山の二人が前へ出て後ろから対亜が押し支え、全員で壁を作り、IBMの自然消滅まで時間を稼ぐというもの。

 

亜人の攻と秋山が盾となる作戦!
何度でも生き返る亜人を盾に…ドライな策だけど、非常時だからここは合理的に。
対亜の策に、「やってやろうじゃねぇか」と了承する攻と秋山。
IBMの消滅まで持ち堪えることができるのか。

 

 

そして、入間基地に向かっているオグラ博士ら。
車内には博士のファンだというメガネの男性の他にもう一人、運転手の男性がいました。
あ、もう一人いたんだ。
メガネの彼の友達でしょうかね。

 

(桜井画門『亜人』75話)

 

勝手に乗り込んできたおっさんに怒る男性。
しかし、おっさん(博士)も入間基地に向かっていたとわかり、「マジで!?オッサンも?」と急に好意的になる彼。
彼が言うには、地元で佐藤のテロが起きているので、見に行くのが義務だとか。
軽いノリです。
メガネの彼は真面目で堅そうですが、運転手の彼は軽いノリでうぇーいっぽいリア充ですね。

 

 

で、運転手の彼がオグラ博士の吸っていた廃盤の煙草に気付き、博士の昔話が始まります。
博士が好みの味ではない銘柄の煙草を吸っているわけ。
それは、父の日に息子が買ってきてくれたものだから。

 

自販機で誰でも煙草が買えた時代。
博士の息子は、いつも博士が吸っていた銘柄のボタンに手が届かず、代わりに下にあったそれをプレゼントした。
以来、博士はその銘柄を吸っている。

 

博士!息子がいたんだ!?
しかも、博士がいつも吸っている銘柄は息子との思い出の煙草だったんですね。
いい話や…博士、父親らしいそんな一面があったとは。
ちなみに奥さんとは別れたそうですが。

 

何気なくメガネの男性が「息子さんも科学の道に?」と訊ねると、「死んだよ」と答える博士。
走っていて電柱にぶつかり、8歳で亡くなったらしい。
気まずくなる車内の空気…運転手の彼もさすがに気まずそうな表情。

 

 

その話のあとで、亜人がどう生まれたのかについて語り始めるオグラ博士。
「全ての始まりは138億年前。まだこの宇宙は存在しない。『無』だ、在るのは『無』と『有』の間のゆらぎだけ」
だが突然、ゆらぎが猛烈な膨張を起こし、そのエネルギーは膨大な素粒子を作り出した。
それら素粒子はとびかい結びつき、原子となり分子となり、あらゆる物質となり、この宇宙すべてを形作っていった。

 

えっ、この流れで壮大な宇宙誕生の話が始まった!?
しかも、何が何やらよくわからない物理学の話!
ちょ、メガネの彼は博士の話にちゃんとついていってる!
物理学…勉強しておけばよかった。

 

「俺は偶然を信じない。量子論のランダム性を信じない。すべては必然だ」と、メガネの男性に話すオグラ博士。
博士によると、すべては宇宙誕生の瞬間すでに設定されていたもので、運命は決まっているという。

 

 

しかし、ある時何かが起きて、この宇宙の設計図には無い物質が生まれた。
その物質は人間の肉体を修復し、蘇生させるものだった。
これが亜人。
亜人はこの世に存在するはずのない物質を作り出している。

 

「その物質となるエネルギーは何なんですか?どこから来たっていうんですか?」と博士に問うメガネの男性。
博士が返した言葉は、「最初から言ってるだろ。『人の心』だよ」

 

まとめ

よく…わからない…。
壮大な宇宙誕生の物理学のお勉強が始まったかと思えば、『人の心』というふわっとした抽象的な話になったりと、オグラ博士の絶妙な理系文系ミックスの講義に翻弄されっぱなしでした。
さすが翻弄博士。
亜人の中で佐藤さんと1、2を争う翻弄おじさん。

 

大丈夫、博士の話はまた次回に続くそうですよ!
今回は亜人誕生の詳しいところまでわからなかったですねぇ。
キーワードで博士の口から出てきたのは『人の心』という言葉。

 

 

前の46話で、フラッドとなりかけの話の説明をしたときも、博士は『感情』が関係すると言ってたんですよね。
亜人が生まれた謎には、人の心や感情といったものが関係するようです。

 

肉体を修復し生き返るのが亜人だから、「死にたくない。まだ生きたい」という本人の感情が関係しているのか。
それとも、亡くなった人間の死を悲しんでいる者の「死んでほしくない。生き返ってほしい」という感情が関係しているのか。

 

今回の話の最初に出てきた紀元前2万8000年の彼ら二人。
亡くなって黒い物質が出ていた彼は亜人だったのか、見守っている彼の方が亜人だったのかわかりませんが、もしかして世界で一番最初の亜人だったんでしょうかね。
そこから密かに亜人が増えていったとか。
実は、亜人が歴史の大きな流れに関係してたとか。
歴史のかげに亜人あり。

 

 

今回の話でわかったことをまとめると、こうなりました。
・亜人(らしき者)は紀元前からいた
・亜人は人の心が作り出したもの
・オグラ博士には息子がいた(奥さんとは別れた)
・メガネの男性は物理学を専攻している大学生
・運転手の男性とメガネの彼は中学の修学旅行で広島に行った
・歴史の勉強をちゃんとしておけばよかった(物理学を専攻してたら尚よし)

 

続きはこちら。
亜人75.5話のネタバレ感想【そう信じたいじゃないか】

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【アニメヴィンランド・サガ23話感想】族長!「身の振り方を改めねばならんか」って幸村誠先生が言ってるよ https://manga-kuroyan.com/5421.html https://manga-kuroyan.com/5421.html#respond Mon, 30 Dec 2019 01:47:10 +0000 https://manga-kuroyan.com/?p=5421 (c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会   先のクヌート暗殺未遂により「王がクヌートを殺そうとしている」という噂がヨークに広がり、王はクヌートが不利になるような命令は下せなくなった。すべて自分の思惑 […]

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(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

先のクヌート暗殺未遂により「王がクヌートを殺そうとしている」という噂がヨークに広がり、王はクヌートが不利になるような命令は下せなくなった。すべて自分の思惑通りに事が運んだと笑うアシェラッドだったが、スヴェン王のとある一言により形勢が逆転する。
一方、街で騒動を起こしたトルフィンは治安を乱した罪として投獄されてしまい…

(アニメ公式サイトより)

 

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今回、原作者の幸村誠先生が声優で登場!!
私は先生のTwitterで先に答えを見てしまい、どの役で登場したのかアニメを観る前に知ってしまいました。
それでも、「ええぇぇ先生こんな声なの?渋い!普通に違和感ないわぁ」という感じ。
めっちゃ自然、はぁーすごいなぁ。

 

正解は御前会議で集まっていた族長のうちの一人。
「身の振り方を改めねばならんか…」と言っていた人。
渋い声ですね。
てっきり先生の正装の赤マントで登場するかと思ってたよ。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

原作のキャラと顔が違う。
先生に似せた感じのデザインになってる。
眼に不思議な輝きがあるよ、さすが先生ェ!
ちゃんと今回のアニメのEDに『幸村誠』って名前がある!
こういうの遊び心があっていいね。

 

 

さて、いよいよアニメも今回を入れて残り2話。
最終回前になって、ここにきてアニメがオリジナルの展開になってきましたね。
衝撃の御前会議が始まってストーリー自体は同じですが、トルフィンの動向が大きく変わりました。

 

原作では、会議が行われる屋敷に入りたくないと言ったトルフィンが屋敷のすぐ外にいる設定でしたが。
アニメでは、前回の決闘で敗れて身も心もボロボロになったトルフィンが街をさまよい、騒動を起こして牢に入ることになる…という設定になってます。
トルフィン屋敷のすぐ近くにいないよ!
え!?最終回どうなるん?トルフィンどうやって屋敷まで駆け付けるんだろう??

 

大きく勝負に出たねアニメ。
そのまま原作のストーリーをなぞる形じゃなくて、主人公のトルフィンの動きを大きく変えるなんて。
これは賛否両論ありそうですねぇ、ううむ。
まあ、とりあえず順番に感想を書いていこう。

 

 

御前会議の流れは原作と同じです。
スヴェン王が族長の前で挨拶をして、クヌートに「よくぞ戻ったな。父は嬉しいぞ」と抱擁し、親子仲いいよアピールをする。
原作でもスヴェン王がニコニコして不気味だったけど、アニメでもやっぱりニッコニコ笑顔でした。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

ひっ!こわ…!
めっちゃ不気味だよ。
さすがやり手のスヴェン王、狸親父。
こんなニコニコ演技なんて朝飯前。

 

そして、族長たちの前でさらに言葉を続けるスヴェン王を見て、一人ほくそ笑むアシェラッド。
「勝てる!王の反応はオレの予測の域を出ていねェ」
原作でもアシェラッドが悪い顔をしてたけど、アニメでもやっぱり悪役みたいな笑顔でした。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

ひっ!こわ…!
めっちゃ悪い顔だよ。
「ヒヒヒッ、フローキの旦那、いい顔だな」って、どっからどう見ても悪役の台詞だよ。
さすが英雄の末裔アシェラッド、もといハゲ。
悪知恵にかけて右に出る者はいない。

 

ここまで優位に立っていたはずのアシェラッドだが、王の一言によって一気に形勢が逆転。
『来る春、ウェールズへ進撃する』
ウェールズはアシェラッドの母の故郷、アシェラッドの国でもある地。
その地が蹂躙されようとしている。

 

素知らぬ風を装いながら、必死にウェールズを守る策を考えるアシェラッド。
春までに何ができるか。
クヌート殿下を立て反旗を翻すか、将軍たちを引き込むにも根回しの時間がかかる…。
イングランドの連中をまたたきつけることはできないか、など。
結局、どの策もウェールズが主戦場になるため却下。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

もうめっちゃ脳みそフル回転。
ここは原作でもあったコマです。
デスノートかHUNTER×HUNTERばりに台詞で埋め尽くされるコマ。
窮地に追い込まれるアシェラッド。

 

 

その頃、街で騒ぎを起こし、投獄されたトルフィンのもとにレイフが現れていました。
御前会議とトルフィンの動向が同時進行で進んでいきますね。
レイフはトルフィンに語り掛けます。
戦士と同じように己の誇りをかけて、船乗りも海と戦っているんだと。

 

トールズが亡くなりトルフィンがいなくなったとき、レイフは誇りにかけて誓った。
『トルフィンを必ず故郷のアイスランドに連れて帰る』と。
それはトールズに対するレイフのけじめだから。

 

アニメオリジナルのレイフの台詞。
おっちゃん…原作でもそうだけど、アニメでも気さくで優しくて良い人だよ。
船乗りも海と戦ってるって良い台詞だ。
レイフが言った「故郷」という言葉に反応するトルフィン。
そういえば、今回トルフィンもアシェラッドも自分の『故郷』に反応してますね。

 

そして、再びヴィンランドの話をするレイフ。
アイスランドに戻り、落ち着いたら一緒にヴィンランドを目指そう。
トールズも想いを馳せていた彼の地。
奴隷もいない戦もない国をヴィンランドに作ろう。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

共にヴィンランドを目指し、奴隷も戦争もない国を作ろうというこの台詞。
原作では、次の奴隷編の最後に出てくる台詞ですね。
アニメでここにもってきたかぁ!
この流れだと、トルフィンがレイフの言葉によって故郷アイスランドに一緒に戻ることになりそう?
あれ??トルフィン御前会議は?奴隷編は??

 

あの奴隷編があったからこそ、「奴隷も戦もない国を作ろう」というトルフィンたちの決意が強く感じられるものになったんですよね。
いきなりここでヴィンランドを目指し、奴隷も戦争もない国を作るとトルフィンが決意するのはちょっと無理があるような…。
まだ奴隷たちの側面を描いていない、トルフィンも現時点ではバリバリ戦いに参加してる。

 

原作はこのあと奴隷編へとストーリーが続くけど、アニメで続きを作るかまだ未定だから、ここで一度トルフィンがヴィンランドを目指すという展開を入れておきたかったんでしょうか。
この物語は『ヴィンランド・サガ』だから、トルフィンがヴィンランドを目指さないといけないストーリーだし。
プロローグでは、まだトルフィンがヴィンランドを目指そうとしていないからねぇ。
うーん…原作のあのプロローグをアニメの尺でまとめて、さらに最終回として綺麗に終わらせるってなると難しいですね。

 

 

今回の最後は御前会議へと場面が変わって、アシェラッドが王の前に進み出たところで終わり。
アシェラッドの不敵な笑みが、原作にはない描写で良かったよ。
初期の飄々としていた頃を思い出す笑み。
自身の土壇場の運の無さを嘆きながらも、これから大胆不敵に王に弁舌をふるう。
これからアシェラッドとスヴェン王の最後の化かし合い。

 

次回はついに最終回、プロローグが終わる!
泣いても笑っても次で終わり!
アニメオリジナルの展開でトルフィンが屋敷の外にいないけど、どうなるのコレ!?
感想を書くのが遅くて、もう最終回がとっくに放送された後だけど、遅いのはいつものことだから!

 

 

今回の『あにまるらんど・さが』は、主張の強いキャラたち。
レイフのアイスランドの回想シーンで、なぜか登場してくるハーフダンとアッサー。
なぜ出てきた!?
余談で、ハーフダンはニシツノメドリ、アッサーはハヤブサって作者の熊谷杯人さんが言ってました。
ハーフダン似てるね~
あと、アッサーの髪型とか細かいとこまでちゃんと特徴を捉えてるよ。

 

続きはこちら。
【アニメヴィンランド・サガ24話感想】序章が終わり、そして物語は次の章へと続く

アニメの感想をまとめたページはこちら。
アニメ『ヴィンランド・サガ』の感想まとめ

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