え、あと一話で終わり?
散々「わからない」「謎」「カオス」と感想を書いてきたけど、次で終わりかと思うと少し寂しい気もする。
ナナキについてのメモをまとめました。
以下、十一話までのネタバレを含みます。
ナナキという言葉が出てきたのが九話目。
レイジが残したという書き置きに、「マサキへ。この先に行くならナナキを受け入れろ」と出てきました。
『ナナキって何?』と、また謎が増えたかと思っていたら、これまで出てきた化け物のことでした。
辛い、寂しい、悲しいといった簡単には名前がつけられない程の過去が形を作ったものが「ナナキ」らしい。
そして納鳴村は、心の傷がナナキとなって具現化する場所だそう。
十話で神山が光宗に話していた内容ですが。
ナナキには感情や心、自分自身の欠片がある。
「心の傷を切り離してそのままでいると、人間としてはもはや成立しなくなってしまう」と、説明する神山。
以前、納鳴村を訪れた際にナナキを置いてきてしまった神山は、みるみる肉体が老いてきてしまったそう。
「ナナキを受け入れろ」
これが納鳴村から脱出するためのキーワードらしい。
よっつんは早い段階でナナキと遭遇するが、ナナキと向き合いナナキを受け入れたため、納鳴村から出ることができた。
姿を消す前はゲスい発言をしたりチャラいキャラだったよっつんが、意外にも自分の過去とすぐに向き合って受け入れたんですね。
EDのよっつんの真面目な表情は、よっつんの本当の顔だったらしい。
ナナキと向き合うことは、自分自身の過去と向き合うということ。
辛い、寂しい、悲しい感情と向き合うことになるため、苦しい想いをしなければならない。
運転手のおじさんも、これまで美里を失ったことから目を背けていたが、「これからはちゃんと向き合う!」と、美里(ナナキ)に約束する。
そして、運転手のおじさんもナナキを受け入れることができた。
ナナキと言えば、十一話で明らかになったレイジは真咲のナナキだったという事実。
これがどういう意味なのか、ちょっと曖昧でよくわからない。
真咲は皆に説明した時、レイジのことを従兄と言っていて、レイジを捜すために納鳴村に来たと言っていました。
納鳴村で真咲と別れた後に、レイジは亡くなってしまい、美里と同じような状態になってしまった…ということなのか?
それとも、レイジ自体が従兄でも何でもなく、真咲が頭の中で作っていた幻の存在だった。
それが納鳴村で具現化したということなのか?
はっきりと謎が明かされていないので、まだ微妙に靄がかかっているような感じですね。
あと、十話でレイジがナンコ達を部屋に案内した時に「ここで何人かで暮らしていたが、いなくなった」という台詞も。
真咲も一緒にいたらしいが、このレイジの台詞はどういう意味なのか?
真咲やレイジについては、まだ疑問が多い。
最終話ですべての謎が明かされてほしいところですが、どうだろう。
他にも謎がいっぱい残ってるからね。
ラストの一話にすべて詰め込む気だろうか、アニメの尺的に大丈夫か…?
どちらにしても…レイジはナナキで、真咲とは一緒にいられないということは確からしい。
「ナナキを受け入れろ」と、真咲にメッセージを残したレイジ自身がナナキだったとは。
レイジはナナキだったという事実を、真咲が受け入れられるかどうか。
人生やり直したいと思ってたどり着いた納鳴村で、自分の心の傷がナナキとなって現れるという設定。
改めて考えてみると、なかなか意味深というか深いですね。
自分の過去は簡単には切り離せない。
心の傷となっている過去も感情も、自分自身の欠片。
人生やり直したいと思って現実から目をそらそうとしても、過去と向き合って受け入れて生きていくしかない。
そんな耳が痛~いメッセージが込められているように感じる。
ほんと耳が痛いなぁ(;´∀`)