亜人77話のネタバレ感想【何度でも立ち上がり、何度でも抗う】

亜人

(桜井画門『亜人』77話)

 

前回の衝撃展開の続き、77話です。
ぞろ目ですね。
66話のときに、次のぞろ目77話ではどんな展開になってるでしょうねって書いたんですが、まさかこんなことになるなんて。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回76話はこちらです。
亜人76話のネタバレ感想【そんなまさかの記憶喪失編スタート??】

 

 

FILE:77 グロリア

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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77話のあらすじ

頭を強打し、記憶を失った永井圭。
周りを見渡した圭は、「なんでこんな所に…下校中のハズだ…」とトラックに轢かれる以前のことしか覚えておらず、これまで起きた出来事や目の前の佐藤のことも忘れてしまったよう。

 

 

そんな圭を見て、演技などではなく、本当に記憶喪失になってしまったことがわかった佐藤。
これで自分を追って来ることもないと安心し、佐藤はその場から去ろうとする。

 

佐藤が何者かわからないものの、頭を打ち出血している圭は自ら救急車を呼ぼうと鞄から携帯を取り出そうとするが…。
中に入っていたのは実銃だった。
それは、フォージ安全ビルの戦いで平沢が圭に渡したもの。

 

 

一方、入間基地に向かっていたオグラ博士ら。
運転手の男がいきなりブレーキを踏み、車が急停車する。
彼らが進もうとした道の先に、大量のIBMがさまよい、彼らに襲われた民間人らが道に倒れていた。

 

これ以上進むのは危険だと感じたメガネの男や運転手の男は、車を引き返そうとする。
そんな彼らに対し、「馬鹿野郎!もっと近くに行け!」と怒鳴りつけるオグラ博士。
しかし、博士に怒鳴られても、尚も帰ろうとする二人。

 

 

そのとき、オグラ博士は自身が吸っていた煙草が、残り最後の一本になったことに気付く。
突然車から降りた博士に、メガネの男は危険だから戻るよう声を掛けるが、「最後の一本だ」と答える博士。
オグラ博士を残し、車は引き返し去っていった。

 

ここはどこ、おじさん誰?

頭が痛くて気が付くと、見知らぬ初対面のおじさんが目の前に。
なぜ…このタイミングで記憶喪失になった…圭。
そんなマズい展開の続きです。

 

 

夏休みの始まりの日、下校中にトラックに轢かれて生き返った圭。
懐かしい、1巻のはじめの話ですね。
記憶喪失になった圭は、そのときのトラックに轢かれる以前のことしか覚えていない様子。
自分が亜人だということも、佐藤のことも、これまでの出来事もすべて忘れてしまったよう。

 

そんな圭を見て、一安心の佐藤。
綺麗さっぱり圭が自分のことを忘れてしまったので、これで邪魔者がいなくなったと嬉しそうな表情。

 

(桜井画門『亜人』77話)

 

新しい一歩を踏み出して去っていく佐藤さん。
初対面のおじさんに意味不明なことを言われ、圭も「なんだ?あのおじさん…」と呟く。
ちょ誰か助けて、誰か止めて。

 

頭から血を流している圭は救急車を呼ぼうと、携帯を取り出そうとするが、なぜか鞄の中には実銃が入っていた。
この銃は、フォージ安全ビルの戦い終盤で、平沢が「持って行け。俺には必要ない」と圭に渡したもの。
あのときの銃…圭、思い出せ…!

 

 

銃を見て、「なんだ?この気持ちは…」と不思議な感覚を覚えるが、まだ記憶が戻らない圭。
自分自身に何が起きているのか、冷静に状況を分析し始める。
今の季節が夏休みに入る7月の気候とは思えず、9月~10月のものだと圭は推測。

 

さらに頭を強く打ったような痛みもあり、自分が頭部外傷による逆行性健忘(記憶喪失)になっていると考える。
夏休み初日から1~2ヶ月の記憶が抜け落ちていると、そう自ら答えを導き出した圭。
君は名探偵か、永井圭。
誰からのヒントもなく、自力で推理しちゃったよ。

 

何度でも何度でも

その頃、入間基地に向かっていたオグラ博士ら。
目の前の道路に沢山のIBMの姿を見つけ、しかも彼らが人を襲っている様子を見て、全員驚く。
これはヤバいと引き返そうとする運転手の彼とメガネの彼。

 

が、さすがオグラ博士。
馬鹿野郎もっと近くに行けと一喝。
博士曰く、絶世の美女を目の前にして声も掛けずに店を出るようなものだとか。
ほら皆、オグラ博士みたいに『ガンガンいこうぜ』じゃないから、大半の人間は『いのちだいじに』だから。

 

 

そのとき、博士は自分が持っていたストックの煙草が、残り最後の1本になったことに気付く。
10巻で博士が言っていた言葉…「コレが廃盤になってストックの最後の1本を吸い終えた時、俺は死ぬ気がする」と。
博士…ま、まさか…。

 

車から降りたオグラ博士。
IBMがウジャウジャいるこの危険な状況のなか、このまま自らの足で入間基地まで行くつもりなのか。
は、博士ェェ!
フラグ通りになってしまうのか、それともまさかまさか生き返るとか。

 

 

再び圭と佐藤の場面に戻り。
佐藤はスマホのカメラを向けていた通行人に向かって発砲。
その彼が乗っていたバイクを奪い、逃走しようとする。

 

圭は「なにか大切なことを忘れている」と感じ、必死に状況を分析し、思い出そうとする。
なぜ、普通の高校生の自分が実銃を持っているのか。
なぜ、通行人を襲ったハンチング帽をかぶった彼は、自分のことを知っていたのか。

 

こんな状況に学生が介入できるわけがない。
何かきっかけがあったはず。

 

(桜井画門『亜人』77話)

 

冷静に状況を分析し、導き出した答え。
「僕は亜人だ」
圭は手にしていた銃を自らの首に押し当て、引き金を引く。

 

その生物は死なない。
その生物は亜人と呼ばれている。

 

その生物は何度でも立ち上がる。
何度でも挑む、何度でも思い描く。
何度でも立ち戻る、何度でも抗う。

 

 

リセットし、生き返った圭。
すべてを思い出した圭は、バイクで逃走しようとする佐藤の名を叫び、完全に復活する。

 

まとめ

永井圭、記憶を取り戻し完全復活!
逃げようとする佐藤を止められるのか。
というところで、今回の話は終わりです。

 

今回何がすごかったかって、圭の名探偵ばりの推理力がすごかったですね。
君は高校生探偵か。
気候と平沢の銃と佐藤と、この状況だけで記憶を取り戻したんですよ。
ヒントめっちゃ少ないのに。

 

これまで一緒に戦ってきた攻たちの言葉で徐々に思い出していく…とか、そういう仲間の手助けは一切なく、自力で「僕は亜人だ」と答えを出して記憶を取り戻しました。
さすが、亜人。
難易度が高い問題も自力でクリア。

 

 

そして、オグラ博士。
とうとう最後の1本になった煙草を吸う彼の前には、フラッドで作り出された大量のIBM。
博士ー!!
自らのフラグ通りになってしまうのか?

 

それとも、生き返って実は博士も亜人だったとか、そういう展開になるのか。
それともそれとも、消失の時間になってIBMは消えて博士は助かるとか。
いや、煙草のストックは実はまだあったんだとか。
何のこっちゃ。

 

 

そういえば記憶は戻ったものの、策も仲間も身近にいない状況で、圭はどうやって佐藤を止めるのか。
フラッドの他に、まだ裏技あったっけ。
亜人は人の心や感情が関係してるから、まだオグラ博士も知らない裏技というか何か特性があったりしないかな。
フラッドで作り出したIBMを操作出来るとか、IBMが第二形態に進化するとか。

 

続きはこちら。
亜人78話のネタバレ感想【追い付きたいなら今はtry!】

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あの漫画のここが気になる!!!

コメント

  1. クラ より:

    記憶喪失編まさかの2話完結w!ケイが凄すぎる、そしてその復活が熱かった…!すごく細かいんですけど個人的に、前の話で制限速度なんか気にするなって言ってたオグラ博士がUターン禁止ってさっきあったぞって言ってたのがオグラ博士らしくて面白かったです。
    本紙と一緒にこのブログも毎月楽しみにしてます〜ありがとうございましたm(*_ _)m

  2. くろやん より:

    クラさんへ
    記憶喪失編は圭の素晴らしい洞察力と推理力で、あっという間に2話で完結しましたね!
    おそろしい高校生ですよ、彼は…(;´∀`)
    オグラ博士の台詞は私も読みながら心の中でツッコんでました。
    もはや交通ルールを守ればいいのか違反すればいいのか、博士らしい台詞でしたね。
    楽しみにして下さってありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。
    ブログの更新が遅かったりしますが、これからも感想は書いていきたいので、またいつでもお気軽に来てください。

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