亜人75.5話のネタバレ感想【そう信じたいじゃないか】

亜人

(桜井画門『亜人』75.5話)

 

2月発売のgood!アフタヌーンの感想を書いています。
今回は一挙2話掲載ですって。
続けて2話読めるってどうしたの…めっちゃサービス満点。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回75話はこちらです。
亜人75話のネタバレ感想【人の心が作り出したもの】

 

 

FILE:75.5 未知への飛翔②

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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75.5話のあらすじ

前回のオグラ博士の話の続き。
2億年前のこと、ほ乳類の祖先は大脳新皮質を形成し、高度な知的機能が備わった。
これは進化の課程でさらに肥大していき、道具を生み、社会性を生み、複雑な感情を生み出していった。

 

ここまでは宇宙が考えたシナリオ通り。
だが、想定外のことが起こる。
どうやら『人間の感情』というヤツは、未知のエネルギーを生み出すことが出来た。
そうオグラ博士は話す。

 

 

いつのことだかはわからない。
名前も顔も知らない誰かが、絶命した時抱いた感情。

 

単純な生への執着か、愛する者への想いか。
やり遂げねばならなかったことへの執念か。
生存への強い意志が、彼の心を猛烈にゆり動かした。

 

この心のゆり動かしが急激な膨張を起こすことがある。
これを引き起こせた人間…それが亜人となるのだと、博士は説明する。

 

 

入間基地。
日本を出ようとする佐藤の前に、彼のIBMが操縦するヘリが現れていた。
ヘリに掴まった佐藤は、もう姿が見えなくなった圭に向けて、別れの挨拶の続きを言う。
「それじゃあ、永井君。さよなら!」

 

IBMを生み出す素質

オグラ博士が話していた亜人誕生についての続き。
前回、宇宙誕生とか物理学とか理系の話が展開したかと思えば、「人の心」というフワッとした抽象的な話が来たりと翻弄されっぱなしでした。
よくわかりませぬ。

 

亜人は人の心が作り出した。
人間の感情は、未知のエネルギーを生み出すことが出来る。
今回、オグラ博士がすごい興味深いことを言ってましたよ。

 

 

運転手の男性が博士に、「じゃあ、俺らも『亜人の素』みたいのは持ってるってこと?」と問いかけます。
その質問に「あぁ!IBMを生み出す素質は誰しもが持ってる!」と、答える博士。

 

誰しもが素質を持っている…きっかけがあれば、誰でも亜人になれる可能性がある!?
え!そうなの?
新事実発覚!
あなたも私も亜人!
誰もがIBMを生み出す素質を持っているが、生存への強い意志で心をゆり動かした者だけが亜人になれる、ということでしょうか。

 

(桜井画門『亜人』75.5話)

 

前回はじめに登場していた、紀元前2万8000年の彼ら二人。
亡くなった男性が抱いた感情。
生への執着や愛する者への想い、やり遂げねばならなかったことへの執念。
そうした生存への強い意志が、彼の心を猛烈にゆり動かした。
この心のゆり動かしが急激な膨張を起こし、それを引き起こせた人間は亜人となる。

 

 

なるほど…人の心。
「大切な○○のために、こんなところじゃ死ねない!」とか「うわああ死にたくない!」とか「アレをやり残したまま終わるなんて、死んでも死にきれん!」とか。
亜人誕生には、そうした生身の人間らしいアツい感情が関係していたんですね。

 

 

最後に、メガネの男性がオグラ博士に訊ねます。
博士が書いた亜人についての論文は、何の根拠も検証もない内容だ。
なぜ、厳格な生物学者だったオグラ博士が、亜人においてはそのようなものを書くようになったのか。
何が博士をそうさせたのか。

 

メガネの彼の問いに、「人生は無意味だ。なんの価値もない。だが」と話す博士。
ただ生まれ死んでいくだけの存在の人間が、宇宙の意思に反して、まったく新しい何かを作り出した可能性があるとしたら…。

 

「そう信じたいじゃないか」
笑いかけるオグラ博士。
何の根拠も検証もない内容でも、それを信じたいという気持ち。
これまで話していた『人の心』という内容と重なって、博士の人間らしい感情が見えてじんわりくるシーン。

 

諦めず食らいつけ

その頃、入間基地では。
日本を脱出しようとする佐藤の目の前に、彼のIBMが操縦するヘリが現れる。
周りはフラッドで作り出されたIBMがウジャウジャ。

 

「永井君!もうどこにいるのか、わからなくなっちゃったケド、お別れの挨拶の続きを言わせてもらうよ!」
もう圭がどこにいるのかわからない状況で、お別れの挨拶の続きを言おうとする佐藤さん。
意外と律儀ですね。

 

 

さあ国を出ようとヘリに掴まり、身体が浮かび上がってきた佐藤の足下に現れたのは、さっき別れの挨拶を言ったばかりの相手、圭。
圭は手を伸ばして飛び上がり、佐藤の足を引っ張る。
食らいついた!諦めかけていた圭が佐藤に食らいついた!
どうする!?どうなる!

 

まとめ

気になるアツい展開で終わり。
ですが、この月は一挙2話掲載なので、続きが次のページからすぐ読めるようになっております。
え、お得感ハンパない。

 

前回の続き、オグラ博士の亜人誕生についての話は今回で一旦終わり、また場面が戦いの舞台の入間基地に戻るようです。
圭は諦めていなかった!
佐藤の足を引っ張り、行かせまいとする。
アツい…珍しく(?)主人公らしいなりふり構わないアツい姿。

 

 

さて、今回のオグラ博士の亜人誕生の話についてまとめてみると。
・IBMを生み出す素質は誰しもが持っている
・人間の感情は未知のエネルギーを生み出すことが出来る
・絶命したとき、生存への強い意志によって心を猛烈にゆり動かすと、急激な膨張を起こすことがある
・それを引き起こせた人間が亜人となる

 

 

驚いたのは、IBMを生み出す素質は誰しもが持っているという発言ですね。
…あ、でもよく考えると素質=人間の感情だから、確かに人間誰しもが持ってるといえば持ってるか。
生存への強い意志とか、急激な膨張を起こすことがあるとか。
IBMを生み出す素質(感情)は誰しもが持っているけど、個人個人の意志の強さや運も関係してるんでしょうか。

 

 

ところで運転手の彼。
チャラいなぁ、どっかで見たような…リアルにいそうな風貌だなぁ…と思ってたら、EXITのりんたろー。に似てる。
編集のT田さんのTwitter見て気付きました。
だからチャラかったのかぁ、ならしょうがない。
そんなところで、ネタバレ感想の続き行こうかpon pon pon!!

 

続きはこちら。
亜人76話のネタバレ感想【そんなまさかの記憶喪失編スタート??】

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あの漫画のここが気になる!!!

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