(奥浩哉『いぬやしき』6巻)
くろやんです。
犬屋敷家の長女・麻理ちゃんについて色々書いてみました。
以下、6巻までのネタバレを含みます。
あそこまで美しいんだぜ
『いぬやしき』の主人公、犬屋敷さんの娘の麻理ちゃん。
皓や直行と高校のクラスが一緒です。
ということは今、17歳ぐらいでしょうか。
麻理と言えば、かわいいんですよね。
かわいいっていうよりも美人系な感じでしょうか。
しかし、ここで疑問が…。
犬屋敷さんと奥さんの遺伝子は一体どこへ?
いぬやしきの中で謎のひとつでもある。
1巻8話で、皓とクラスメイトA君が麻理のことを話している場面があります。
A君は麻理の容姿を大絶賛。
(奥浩哉『いぬやしき』1巻)
確かに、このコマの麻理めっちゃかわいい。
その隣のページのコマも。
最近は、顔の印象がちょっと違ってきた気もしますけど。
「あそこまで美しいんだぜ。性格とかどうでもよくね?」と、皓にアツく力説するクラスメイトA君。
でも、皓は「そっかなぁ。性格悪いのやだなぁ…」とA君の意見に賛同できず。
ワンピース好きの皓は、ナミの方が全然いいらしい。
そんな二次元>三次元な皓に、A君は「キメーこいつ!」と言う。
いや…まあ…三次元か二次元か、どっちの女がいいか論争はひとまず置いといて…。
クラスメイトA君も絶賛、直行も犬屋敷さんに「すんごいキレイな娘さんですよね!」と言うぐらい。
その容姿から、実際麻理はモテるらしい。
1巻初めの話では、野球部のカッコいいと言われる中山に、好意を持たれていると思われるような描写があります。
しかし、麻理自身はあまり恋愛に興味がなさそうな感じですね。
父親に対する今と昔
恋愛はしてなさそうですけど、発言は年頃の女子高生らしい麻理。
引っ越すまで弟と部屋が一緒だったようで、「まぁ、いいや。コイツと部屋分かれるだけでも」と意地悪く言ったり。
犬を飼うとなった時は、「あたしポメラニアンがいい!」と無邪気に言ったり。
授業参観は見た目が老けている犬屋敷さんが来るのがいやで、「やーだ!お母さん来てよ」とわがままを言ったり。
思春期の難しい年頃ですねー。
父親のことを毛嫌いする時期というか。
麻理も父親、犬屋敷さんと何年も喋っていないそうです。
しかも、犬屋敷さんの見た目が老けているため、おじいちゃんと友達に嘘をついていて、父親だと知られるのが恥ずかしいようです。
そんな年頃の娘らしく、犬屋敷さんを避けて嫌っている麻理ですが。
小さい頃は、意外にも犬屋敷さんにべったりだったらしい。
(奥浩哉『いぬやしき』6巻)
6巻で、犬屋敷さんが直行に昔の麻理のことを話す場面です。
昔はただ純粋にお父さんが好きだったらしい。
しかも、犬屋敷さんが老けているから、すぐ死ぬんじゃないかと泣きじゃくっていたそう。
今の「知らねーし、どーっでもいい」と、冷めた発言が多い麻理からは想像できないピュアな昔の思い出。
子どもの時はあんなにかわいかったのに…というやつですか。
いや、今もかわいいけどね。
麻理の夢
そして、6巻で突然明らかになった麻理の「漫画家になりたい」という夢。
麻理は小学生の頃から漫画を描いていたそう。
いやー、意外でした。
しかも、隣に住む漫画家の織田親子に対抗心メラメラと剥き出し!
親子揃ってぶっつぶす!
隣のバカでかい家より、バカでかい家建ててやる!
アツい闘志を燃やす麻理。
ジャンプの新人賞を巡って麻理VS織田息子の漫画対決が繰り広げられるのか…!?
これもそのうち本編でやるのでしょうか。
勝負の行方はどうなるんでしょうね。
ところで、織田君の父親が描いてる漫画の主人公は海賊王になるんでしょうか。
どうなんだろう、そこんとこ。
さて、麻理の話に戻って…。
両親は二人とも、麻理が漫画を描いていたことを知らなかったようです。
母親も突然「大学へは行かずに漫画家になる!」と、麻理に宣言されてビックリ。
もちろん母親は猛反対。
「大学まで行きなさい!」
「現実を何もわかってないのよ」
耳が痛い言葉(;´∀`)
そこにちょうど父、犬屋敷さんが帰って来る。
両親と娘の家族会議が始まるが、事情を説明された犬屋敷さん、あっさりと麻理の夢を受け入れてくれる。
(奥浩哉『いぬやしき』6巻)
ちゃんと高校を卒業するなら、あとは麻理の応援をしてやろう。
そう後押ししてくれる父の言葉に、麻理も「わかった…勉強して、卒業はちゃんとする…」と答える。
ちょうど前の話で、犬屋敷さんが病院で病気の患者を治すところを目撃した麻理。
今回の自分の夢を応援してやろうと言ってくれたことも含めて、父親に対する気持ちが以前と変わったんじゃないかな。
これまで父親としての威厳もなく、家族にないがしろにされていた犬屋敷さんが…とうとう娘にも、尊敬されるようになってきたかもしれない。
そう思うと感慨深い。
まとめ
初めの頃は、父親を毛嫌いしている年頃の娘として登場していた麻理ちゃん。
それが6巻では意外なアツい夢を秘かに抱いていたり、父親に対する昔の素直な気持ちだったりと麻理についてのエピソードが語られます。
麻理は漫画が好きだったんだな…。
そして、お父さんが好きだったんだな…。
今回の夢を応援してくれる犬屋敷さんの言葉を聞いて、麻理の父親に対する気持ちが変わっただろうことを願って。
本編の皓とのバトルと別で、犬屋敷家も今後どうなっていくのか気になります。
ところで、6巻の犬屋敷さんと直行が一緒にいるのを麻理が偶然見かけ、尾行をする場面ですが。
『父と直行の関係は一体何??』って唐突に妄想するところ、面白すぎる。
妄想力豊か!
しかも、妄想コマが妙にリアルw
その素晴らしい妄想力、想像力を自身の漫画に活かしてほしいですね。
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