(桜井画門『亜人』6巻46p)
亜人7巻から戦いの舞台となるフォージ安全ビル。
ビル内部各階の説明とフォージ安全で出てくる人物について、まとめてみました。
以下、原作7~8巻の内容を含みます。
各階の設備と説明
フォージ安全はもともと保護具メーカーとして知られているようですが、それに加えて警備サービス業者でもあります。
そのため、田中らの襲撃があった際には自社の警備員達をあたらせたようです。
ビル全体は26階建てで、その高さは115メートル。
115メートルと言われても、高さがいまいちピンときません。
同じ高さの物を調べたところ、パレスホテル東京やお台場の観覧車が同じ高さということが分かりました。
なるほど。
調べたものの私は東京に住んでいないので、結局のところピンとこず、あまり意味はありませんでした。
ビル外面の窓は自社開発の強化ガラス。
この強化ガラス、秘書の李の説明では「戦車の砲弾も防ぐ世界最高強度を誇る」ものらしい。
しかし圭の夢オチでは、佐藤のオスプレイによって見事にあっさり破壊されました。
(あれ夢だから!壮大な夢オチだから!)
(桜井画門『亜人』7巻114p)
ビル内部を昇降するためのエレベーターは4機+荷物用に1機。
さらに、小さな郵便物用のリフトも1機あるそう。
階段は北と南に2箇所あります。
7~8巻にかけて、皆よく走って上っている階段です。
それでは、各階の設備を見ていきましょう。
1階はロビーで検問ゲートがあります。
ここでは社員も例外なくIDチェック、金属探知や身体検査を受けるそう。
そして、不審者がいれば防犯シャッターが下がるという仕組みです。
郵便物も同様に、X線検査などをパスしないと通過できません。
8巻で佐藤がフォージ安全宛てに送った手羽先も、一応X線検査を受けています。
このとき社員らは不審な点に気付かず、荷物はそのまま通過。
(もっとじっくり見たら、斬新な手羽先に気付いたはず…)
2~13階までは同じ間取りのオフィスです。
唯一、間取りが違う例外が10階の機械室。
ここでは空調・水道・ガス・電力等を管理しています。
そして、要撃作戦のために圭と攻が使用した排気ファンがあります。
あと、手羽先が届いたのはこのフロア。
(桜井画門『亜人』8巻47p)
9階は人事部。
内通者の「青島」がいる部門です。
11階はプラントルームと仮眠室。
プラントルームということで、近代的なビルの中に自然の安らぎがあります。
この植物を見ながら、社員の皆さんは休憩をとるのでしょうか。
そして、麻酔銃で眠っていた田中達が隔離されていた仮眠室もこの階にあります。
14階はセキュリティ・サーバー室。
ビル全体の情報・防犯設備はすべてここで管理されています。
この部屋にスプリンクラーはなく、火災が発生した場合はCO2を放出し鎮火するよう。
奥山はセキュリティ・サーバー室を乗っ取る際に、この特徴を利用しました。
7~8巻にかけて、乗っ取られたり奪還されたりと忙しい部屋です。
15階は社長専用のフロア。
社長室がある他、社長専用の応接室・会議室や宿泊室があるそう。
ちなみに甲斐社長は、年間300日以上このフロアで過ごすらしい。
実は社長室内には、秘書の李も知らされていなかったセーフルームがありました。
そこに堂々と一人で退避する甲斐社長。
危険を察知し、素早い決断を下す社長。
(ある意味すごい)
社長室より上の16~26階は開発部門。
製品の開発・試作、実験施設があるらしい。
麻酔銃も開発しているそうで、田中達が襲撃した際に警備員らが使用したよう。
今のところ判明している内部の設備は、こんな感じです。
また話が進むことで、新しく他の階の説明も出てくるかもしれないですね。
次にフォージ安全で働いている人物達についてです。
関連人物
(桜井画門『亜人』7巻98p)
フォージ安全社長の甲斐敬一。
戸崎とは大学の同期で、婚約者(愛)のことも知っている。
なぜか、甲斐の方が戸崎より年上に見えてしまう。
フォージ安全に中途入社した奥山曰く「この会社はブラック」らしい。
そんなブラック企業トップに君臨する甲斐社長の印象深い言動がこちら。
田中襲撃時に麻酔銃の使用は違法であるにもかかわらず、社長自ら「麻酔銃を使え」と、警備主任に指示を出す。
その後、自分と同じ暗殺ターゲットである秘書の李と共に社長室で待機していたが、突然「あとは頼んだよ」と、自分一人だけセーフルームに身を隠す。
さすがですね、ブラック社長。
どんな時も悠々と構えて、自らの保身を第一に考えています。
社長としての手腕はともかく、本人も「こんな状況では、社員もいつ裏切るかわからんからな」と話していたことから、あまり人望はなさそうな印象はあります。
(桜井画門『亜人』7巻105p)
社長秘書の李奈緒美。
甲斐の秘書として勤める女性です。
7巻ではビルに到着した戸崎と泉に、フォージ安全ビル内部についての説明をします。
そのときは淡々とした口調で表情も変わることなく、どこか機械的な印象でした。
しかしその後、8巻では実に色々な表情を見せてくれます。
暗殺襲撃に恐怖する様子や、甲斐が突然セーフルームに隠れたときの驚いた表情。
また、社長室にやって来た田中に対して「あの時は…ごめんなさい」と、涙を流して謝った姿など。
もともと秘書として有能で、仕事も真面目にこなす性格だったのでしょう。
自分達が亜人(田中)に非道な人体実験を行ったことを自覚しているため、彼女は暗殺リストに名前があることにも「私は、狙われて当然…」と考えます。
田中の人体実験時には、きっと葛藤しながら業務にあたっていたのではないでしょうか。
そして8巻、甲斐がセーフルームに隠れた後も、彼女は隠れることなく田中と向き合い、謝罪を口にします。
その行動に、彼女の性格が表れているように感じます。
(桜井画門『亜人』8巻113p)
内通者の青島。
奥山がフォージ安全に中途入社する際に手引きをした人物で、人事部に所属しています。
セキュリティ・サーバー室の社員が奥山の仕事ぶりを見て、「青島さんもたまにはいい人材引っぱってくるじゃん」と発言します。
そのことから、青島の社内での評判はいまいちなのかも…。
初登場では、田中達に関与していたことがバレないかヒヤヒヤしていたところ、今度は佐藤のIBMに突然口を塞がれ脅されてしまう。
もうヒヤヒヤしっぱなし。
彼の今後がどうなってしまうのか心配。
(桜井画門『亜人』8巻47p)
8巻でちょいちょい登場するフォージ安全社員の男。
名前は出ていません。
よく刑事の男とのやり取りが多いです。
田中らを捕獲した後にビルにやって来た刑事が、社員の帰宅を促します。
しかし、この社員が返した言葉は「被害のあった区画以外は通常営業を続けます」というものでした。
それが社長の方針らしい。
そして、その方針に従うという社員の男。
曇りなき眼(まなこ)で言う彼の言葉はきっと本物だ。
彼の名前はこの戦いが終わるまでに明かされるのか。
再登場するとしたら、社長の考えに賛同した名言をまたお願いします。
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