(鴻池剛『ヒモメン~ヒモ更生プログラム~』1巻)
名言というか迷言?
翔ちゃんが面接に行ったときの話です。
ゆり子に「面接受けるだけでいいから!」と言われて、嫌々バイトの面接に行くことにした翔ちゃん。
受けた面接はコンビニの仕事。
で、翔ちゃんは最初からやる気ナッシング。
面接中にスマホいじるし、店長のおじさんの質問も生返事で答えて…ちょ、やる気なさすぎ!
店長のおじさんが翔ちゃんの態度にキレて、「君!やる気がないなら帰りなさい!」って怒ったら、そのまんま「あ、いいスか?お疲れ~ッス」って翔ちゃん普通に帰ろうとするし!オイ!
翔ちゃんの世の中を舐めた態度に、店長がガチ説教をします。
君は知らないだけだ!
頼れる仲間と共に仕事をする楽しみを!
店長は自分にも翔ちゃんのように無職の息子がいると話し、翔ちゃんを放っておけないと言います。
そして、「うちで働きなさい」と言う店長さん。
店長…ええおじさんやん。ハゲてるけど。
店長の言葉に、少し考えてから「じゃあ、伺いますけど」と返す翔ちゃん。
「その頼れる仲間と南の島へバカンスに行ったとして、どうなると思いますか?」
「もっと楽しいですよ」
( ゚Д゚)ファッ
翔ちゃん…?
何を言い出したんだろう…
さらに、店長に背を向けながら、なんかカッコいい空気を醸し出しながらこう言う翔ちゃん。
「地獄に咲いている一輪の花を眺めながら、ここは美しいと言っているに過ぎない…」
要するに、仕事が地獄で、そこに咲いている一輪の花(わずかな楽しみ)を見て、「ここは美しい、楽しい!」と言っているに過ぎないってことですね。
名言!
いや、迷言かw
『地獄に咲いている一輪の花』という表現が、やたら詩的で素敵なんですが。
何を言ってるんだと思いつつ、「いや…まぁ…うん、わかるわ」と妙に共感してしまうのは、なぜでしょうかね先生。
この翔ちゃんの台詞を聞いたあとの店長さんが、「ここは地獄なのか…?」と、あからさまに生気の抜けた表情になってしまって…店長ォォォ、元気出して。
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