亜人75話のネタバレ感想【人の心が作り出したもの】

亜人

(桜井画門『亜人』75話)

 

令和2年、2020年。
オリンピックイヤーです。
今年もよろしくお願いします。

 

亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回74.5話はこちらです。
亜人74.5話のネタバレ感想【あっちもこっちもパニック】

 

 

FILE:75 未知への飛翔

以下、16巻のネタバレを含みます。

 

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75話のあらすじ

車の中で会話をするオグラ博士とメガネの男。
彼は大学で高エネルギー物理学を専攻しており、オグラ博士の本が好きで科学の道を選んだと話す。

 

メガネの男ともう一人、運転していた男は入間基地に向かっていたそうで、博士は「俺も用がある。近くで見たいんだ」と言い、運転手の男に車をとばすよう指示する。
博士曰く、フラッドのIBMは不安定でそう長くはもたないとのこと。

 

 

入間基地。
民間人を連れて路地を走る対亜と攻と秋山。
しかし、角を曲がった先の道が瓦礫で塞がってしまっている。
背後から迫る大量のIBMたち。

 

民間人を奥へ誘導し、対亜は攻と秋山に「全員で撃ち続けて、少しでも押し戻す」と言う。
さらに対亜は、目の前までIBMが迫ってきたら攻と秋山の二人が前へ出て、対亜が後ろから押し支えて壁を作り、自然消滅まで時間を稼ぐと説明する。

 

対亜の説明に「やってやろうじゃねぇか」と答える攻と秋山。
「撃て!!」という合図と共に発砲が始まった。

 

 

亜人はどう生まれたのかについて、オグラ博士の口から直接聞きたかったと話すメガネの男。
彼の言葉に博士は、「複雑な話じゃない。亜人は人の心が作り出したものだ」と言う。

 

そのとき、運転手の男はオグラ博士が吸っていた煙草が廃盤のものだと気付き、どこで買ったのかと博士に問う。
博士がこれはストックで最後の一箱だと答えると、「よほど好きなんだなソレ」と話しかける運転手の男。

 

しかし、「いや。好みの味じゃない」と返すオグラ博士。
この銘柄は、父の日に息子が買ってきてくれたものだと、博士は昔話を始める。

 

昔の話

ついに亜人がどう生まれたかについて、その謎が明かされる!!と思ったら、75話のしょっぱなですごい昔の話から始まりましたよ。
めっちゃむかーし昔の話。
亜人ってそんな前からいたの…?

 

前回のオグラ博士の続きの話から始まるかと思いきや、なんと紀元前2万8000年の話。
場所はドイツのニーダーザクセン州北部。
昔の人類…えーっと、何だっけ…ネ、ネアンデルタール人?あれ?違うっけ?
ちゃんと勉強しておけばよかった。

 

(桜井画門『亜人』75話)

 

今まさに息を引き取ろうとしている男性と、彼の手を握り見守る男性。
二人は仲間なのか兄弟なのか。
獲物を仕留めようとして彼は負傷したんでしょうか。

 

負傷した男性が息を引き取ったのを確認したとき、彼の胸元から黒い物質が「じゅ…」と音を立てて浮かび上がる。
見守っていた男性は、その黒い物質が空に昇っていくのを静かに眺めているという話。

 

 

亡くなった男性は亜人だったのか。
いや、亜人だったら彼は生き返るはず。
亜人じゃなくて、なりかけなのか。
じゃあ、生き残った男性の方が亜人だったのか。
いやいや、フラッドは起きてないよ。
というか、そんな昔から亜人っていたの?
えええええ??

 

今回、予想外の時代の話から始まり、驚きを隠せません。
そして、FILE:75の文字がいつもと違う書体です。
いつものカクカクした書体じゃなくて、なんかふわっ…シュッとしてる。
どうしたんでしょう、飛翔っぽいイメージだからでしょうか。

 

 

そして、話は現代に戻り…車内でのオグラ博士とメガネの男性。
メガネの男性、どっかで見たことあるような気がしてたんですが、『甘々と稲妻』の犬塚公平、おとさんにちょっと似てる。
あと、『となりのトトロ』のお父さんにもちょっと似てる。

 

ハッ!お父さんキャラ!?
いやいや、彼は大学生だそうです。
高エネルギー物理学を専攻していて、オグラ博士の本が好きで科学の道を選んだそう。

 

ははあ、そうかぁ。
やっぱりオグラ博士のファンだったんですね。
ということは、真面目な性格に見えて、実は彼も相当ぶっとんでる人物なんですよ。
きっとメガネを外すと覚醒するんですよ。

 

人の心

その頃入間基地では…。
民間人を連れ、大量のIBMから逃れていた対亜と攻と秋山。
路地の道が塞がり、これ以上先に進めない。
背後に迫るIBMら。

 

民間人を奥に誘導し、全員で撃ち続けて少しでも押し戻すと言う対亜。
さらに対亜が考えた策とは、いよいよ危なくなってきたら、攻と秋山の二人が前へ出て後ろから対亜が押し支え、全員で壁を作り、IBMの自然消滅まで時間を稼ぐというもの。

 

亜人の攻と秋山が盾となる作戦!
何度でも生き返る亜人を盾に…ドライな策だけど、非常時だからここは合理的に。
対亜の策に、「やってやろうじゃねぇか」と了承する攻と秋山。
IBMの消滅まで持ち堪えることができるのか。

 

 

そして、入間基地に向かっているオグラ博士ら。
車内には博士のファンだというメガネの男性の他にもう一人、運転手の男性がいました。
あ、もう一人いたんだ。
メガネの彼の友達でしょうかね。

 

(桜井画門『亜人』75話)

 

勝手に乗り込んできたおっさんに怒る男性。
しかし、おっさん(博士)も入間基地に向かっていたとわかり、「マジで!?オッサンも?」と急に好意的になる彼。
彼が言うには、地元で佐藤のテロが起きているので、見に行くのが義務だとか。
軽いノリです。
メガネの彼は真面目で堅そうですが、運転手の彼は軽いノリでうぇーいっぽいリア充ですね。

 

 

で、運転手の彼がオグラ博士の吸っていた廃盤の煙草に気付き、博士の昔話が始まります。
博士が好みの味ではない銘柄の煙草を吸っているわけ。
それは、父の日に息子が買ってきてくれたものだから。

 

自販機で誰でも煙草が買えた時代。
博士の息子は、いつも博士が吸っていた銘柄のボタンに手が届かず、代わりに下にあったそれをプレゼントした。
以来、博士はその銘柄を吸っている。

 

博士!息子がいたんだ!?
しかも、博士がいつも吸っている銘柄は息子との思い出の煙草だったんですね。
いい話や…博士、父親らしいそんな一面があったとは。
ちなみに奥さんとは別れたそうですが。

 

何気なくメガネの男性が「息子さんも科学の道に?」と訊ねると、「死んだよ」と答える博士。
走っていて電柱にぶつかり、8歳で亡くなったらしい。
気まずくなる車内の空気…運転手の彼もさすがに気まずそうな表情。

 

 

その話のあとで、亜人がどう生まれたのかについて語り始めるオグラ博士。
「全ての始まりは138億年前。まだこの宇宙は存在しない。『無』だ、在るのは『無』と『有』の間のゆらぎだけ」
だが突然、ゆらぎが猛烈な膨張を起こし、そのエネルギーは膨大な素粒子を作り出した。
それら素粒子はとびかい結びつき、原子となり分子となり、あらゆる物質となり、この宇宙すべてを形作っていった。

 

えっ、この流れで壮大な宇宙誕生の話が始まった!?
しかも、何が何やらよくわからない物理学の話!
ちょ、メガネの彼は博士の話にちゃんとついていってる!
物理学…勉強しておけばよかった。

 

「俺は偶然を信じない。量子論のランダム性を信じない。すべては必然だ」と、メガネの男性に話すオグラ博士。
博士によると、すべては宇宙誕生の瞬間すでに設定されていたもので、運命は決まっているという。

 

 

しかし、ある時何かが起きて、この宇宙の設計図には無い物質が生まれた。
その物質は人間の肉体を修復し、蘇生させるものだった。
これが亜人。
亜人はこの世に存在するはずのない物質を作り出している。

 

「その物質となるエネルギーは何なんですか?どこから来たっていうんですか?」と博士に問うメガネの男性。
博士が返した言葉は、「最初から言ってるだろ。『人の心』だよ」

 

まとめ

よく…わからない…。
壮大な宇宙誕生の物理学のお勉強が始まったかと思えば、『人の心』というふわっとした抽象的な話になったりと、オグラ博士の絶妙な理系文系ミックスの講義に翻弄されっぱなしでした。
さすが翻弄博士。
亜人の中で佐藤さんと1、2を争う翻弄おじさん。

 

大丈夫、博士の話はまた次回に続くそうですよ!
今回は亜人誕生の詳しいところまでわからなかったですねぇ。
キーワードで博士の口から出てきたのは『人の心』という言葉。

 

 

前の46話で、フラッドとなりかけの話の説明をしたときも、博士は『感情』が関係すると言ってたんですよね。
亜人が生まれた謎には、人の心や感情といったものが関係するようです。

 

肉体を修復し生き返るのが亜人だから、「死にたくない。まだ生きたい」という本人の感情が関係しているのか。
それとも、亡くなった人間の死を悲しんでいる者の「死んでほしくない。生き返ってほしい」という感情が関係しているのか。

 

今回の話の最初に出てきた紀元前2万8000年の彼ら二人。
亡くなって黒い物質が出ていた彼は亜人だったのか、見守っている彼の方が亜人だったのかわかりませんが、もしかして世界で一番最初の亜人だったんでしょうかね。
そこから密かに亜人が増えていったとか。
実は、亜人が歴史の大きな流れに関係してたとか。
歴史のかげに亜人あり。

 

 

今回の話でわかったことをまとめると、こうなりました。
・亜人(らしき者)は紀元前からいた
・亜人は人の心が作り出したもの
・オグラ博士には息子がいた(奥さんとは別れた)
・メガネの男性は物理学を専攻している大学生
・運転手の男性とメガネの彼は中学の修学旅行で広島に行った
・歴史の勉強をちゃんとしておけばよかった(物理学を専攻してたら尚よし)

 

続きはこちら。
亜人75.5話のネタバレ感想【そう信じたいじゃないか】

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あの漫画のここが気になる!!!

コメント

  1. 匿名 より:

    いつもこっそり楽しませてもらっています
    ついに来ますね 原点に立ち返る亜人の歴史 ワクワクします!!!

  2. くろやん より:

    匿名さんへ
    いつもブログを読んでくださってありがとうございます!
    今回、まさかの紀元前の話が来てテンションが上がりました。
    亜人が生まれた謎について、また次回に話が続くそうでワクワクしますね。
    コメントありがとうございました!

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