(good!アフタヌーン 2016年3号)
スパッツ!
どうも、くろやんです。
前回35.5話はこちらです。
亜人35.5話のネタバレ感想【斬新な手羽先が届いたbyフォージ安全社員】
前回は佐藤さんの粋な計らいで、急遽フォージ安全ビルで手羽先パーティーが開催されました。
手羽先パーティー、略して『てばパー』
2016年これから流行りそうですね。
FILE:36 DOOM
以下、8巻のネタバレを含みます。
断頭で死ぬとは
話が前にさかのぼる。
7巻、フォージ安全ビルへ向かう車内での圭と攻の会話。
「もし、奴らと直接闘うハメになったら、“断頭”には気をつけろよ」と、警告する圭。
それに対し、正直よくわからないと言う攻。
圭は説明する。
亜人は復活の際、離れ過ぎてしまった部位は回収されず、その部分は新しく作られる。
これが“頭部”で起こった場合どうなるか。
新しい頭部が作られ、離れた頭部はそのまま。
心や記憶、人の意識は全て脳にある。
圭は攻に「自分で想像してみろ」と言い、「この時、お前自身はどこにいる?」と問う。
それは新しく作られた頭ではなく、離れた頭部の方だという。
新しい頭部に、まったく同じ記憶・心は作られる。
だが、離れた頭部から意識が抜け出し、新しい頭部に移るわけではない。
「新しい中野は生きてるが、お前自身は永眠してる」と、説明する圭。
例えば今、自分とまったく同じ記憶・心を持った人間が、地球上のどこかにいるとする。
「そいつが生きてさえいれば、自分は死んでも構わないと思うか?違うだろ」と圭。
これが『断頭で死ぬ』という意味だそう。
圭は「別にお前がコレで死んだって、僕は困らないけど…気をつけた方がいいって言ってるんだ…」と、再度警告する。
説明を聞いての攻、やっぱり真顔で「わからない」と言う。
「……『スワンプマン』で検索しろ」と、呆れつつ言う圭。
現在に戻る。
機械室での圭、ダクトから飛び降りる。
「そんなハズ…ない…」と呟く圭。
圭の様子に「どうしたんだよ!」と、同じくダクトから降りる攻。
圭と攻がいる前方、突き当たり左から佐藤がやって来る。
圭の姿を見つけ「あっ、永井君」と言う佐藤。
右手にドライバーを握っている。
「来ちゃった」と、少し嬉しそうな表情。
転送した際に機械室にいたフォージ安全社員の作業着を着ている。
よかった、全裸じゃない。
爆発
機械室で対峙する圭らと佐藤。
佐藤に、どうしてあんな転送方法ができるのか圭は尋ねる。
「社長室に直はさすがに無理そうだし、ココなら武器になりそうな物がありそうだし。それに…」という佐藤の言葉を遮って、「死んだんだぞ!?」と問う圭。
圭の問いかけに、いつもの笑みで佐藤は「気にしないよ、私は」と答える。
セキュリティ・サーバー室での戸崎と泉。
「佐藤…」「どうやって…」と、モニターで佐藤が現れたことを確認。
そして、平沢や真鍋達にもその情報が伝わる。
機械室。
佐藤の姿を見て、今にも突進しそうな攻を圭が手で制する。
攻に気付いた佐藤「君は!」と言った後、「誰だっけ?」と言う。
さ、佐藤さん…緊迫した場に和むボケをw
「でも、意外だなあ。永井君が10階にいるなんて。どんな作戦なんだろう?」と佐藤。
佐藤の言葉に、圭はこちらの思惑はバレていないと気付く。
まだ作戦は生きている。
どうやって自分達をスルーさせて、上に行かせるか…。
そう考えていた圭に、佐藤は「安心して。ルールは変えないよ」と言う。
そして、「私はこのまま、甲斐敬一と李奈緒美を暗殺しに行く」と告げる。
セキュリティ・サーバー室での戸崎。
モニターでガス漏れ警報の音が…。
「永井!ガス漏れ警報が鳴ってるぞ!」と、圭に知らせる。
「止めてみてよ、永井君」笑みを浮かべたまま言う佐藤。
機械室のガス管に亀裂があり、そこからガスが漏れている。
そのガス管の近くに、佐藤が仕掛けたと思われるマッチと煙草を使った簡易な装置が。
煙草の火がマッチに引火。
「戸崎さん!スプリンクラ…」という圭の台詞の途中で、機械室内でガス爆発が起きる。
圭、攻、佐藤とそれぞれが爆発の勢いで吹っ飛ぶ。
ビル全体に爆発の振動が伝わり、平沢達のいる階も揺れる。
外にいた刑事も、異様な爆音に「何だ?」とビルの方を振り向く。
そして機械室、炎のなか佐藤の笑い声が聞こえる。
セキュリティ・サーバー室での戸崎、泉。
モニターに機械室の映像が映らなくなり、戸崎は「永井!?」と呼びかける。
機械室。
再生した圭が意識を取り戻す。
攻も再生したようで、火がついた制服の上着を脱いでいる。
「被害は!?」と圭が戸崎に尋ねると、「その区画だけだ!」と戸崎の返答。
だが、先程の爆発で、作戦に使用する排気ファンが壊れたよう。
圭は佐藤がどこへ行ったか戸崎に問うが、「今探してる!」と戸崎は答え、泉もモニターで探している。
圭達がこの機械室で何をするか、佐藤にはわからない。
「だから全て吹っ飛ばしたのか?」と考える圭。
「黒い粒子を送れなくたって…平沢さん達なら…」と言う攻の言葉に、「ダメだ!ゴリ押しじゃ」と返す圭。
いくら佐藤でも視覚が奪われては闘えないはず。
そこに勝機があった。
「じゃあ、何をすればいい。永井」と、攻が言う。
ビル内廊下。
爆音のした場所へと向かう警備員と警官2名。
前方から右腕を負傷した佐藤がやって来る。
佐藤の姿を見て、「負傷者だぞ!」と言う警官の男。
佐藤は持っていたドライバーで警備員を突き刺し、残りの警官らも殴り倒す。
倒れた警官と警備員の銃、無線機を集める佐藤。
闇夜へ
機械室での圭と攻。
こちらは大勢、佐藤は一人でたいした武器もまだ持っていない。
圭は平沢に「無勢が多勢に挑むときのセオリーは!?」と問う。
対する平沢の答えは、「動向をつかまれないよう行動し、撹乱・奇襲を繰り返し、徐々に戦力を削っていく。いわゆるゲリラ戦だ」
セキュリティ・サーバー室はこちらの手中にあり、佐藤の動きは掌握できる。
「警官・警備員を誘導、僕らも加勢し、一気に強襲すれば…なんとか…」と、考える圭。
圭の言葉に「ゴリ押しじゃねぇの!?ソレ」とツッコむ攻。
ツッコまれ「……戦略的ゴリ押しだ!」と、返す圭。
セキュリティ・サーバー室での戸崎、泉。
モニターで確認していた泉が「いました!」と、佐藤の姿を見つける。
圭に連絡する戸崎。
佐藤はまだ圭らと同じ、10階にいるという。
そして、現在佐藤がいる場所は電力区画。
佐藤の思惑に気付く圭。
佐藤が機械室を爆破したのは、予備発電機を使用不能にするため。
コレで主電源を落とされれば、全てが止まる。
電力区画で主電源を落とす佐藤。
一気にビル全体の電気が消え、闇夜と化す。
セキュリティ・サーバー室のパソコンもモニターも何も映らない。
「ゲリラ戦に持ち込む気だ」と、言う戸崎。
機械室。
暗闇となったなか、攻が「永井…次は?」と問うが、圭の表情も強張る。
9階、人事部。
電気がつかなくなったことを不審がる社員ら。
「予備電力はどうなってんだ…?」と話し合う。
一人、緊張した面持ちの男がいる。
7巻で田中が言っていた内通者の『青島』という男。
突然、背後から口を塞がれる青島。
「君だね?例の内通者は」と、佐藤のIBMが話しかける。
状況が理解できない青島に、「田中君達が捕まってしまって、このままじゃいずれ君の関与がバレるよ」と言う佐藤。
佐藤のIBMが、青島のデスクの上に無線機をふたつ置く。
これは先程の警官と警備員から奪ったもの。
佐藤は「コレで嘘の私の位置情報を流し続けてほしい」と、青島に言う。
「じゃあ、お互いがんばろう」
そう言い残して、佐藤のIBMの手が青島の口から離れる。
青島の頬に、IBMの爪でついたと思われる傷が…。
ビル内どこかの更衣室。
服を着替える佐藤。
サスペンダー、ウエストサポーターを装着する。
工具を入れるような腰袋には、警官と警備員から奪った銃がある。
着替えを終えロッカーのドアを閉めた後、何かに気付く佐藤。
壁にあるハンガーにハンチング帽が掛けられていた。
それを見て「いいねぇ」と、言う佐藤。
ハンチング帽を被り、これでいつものスタイルに。
「ブチかまそう」
気合いを入れ、これからの闘いに臨む佐藤。
わくわくしているように見える。
まとめ
やばい、面白すぎる!!
前回からの怒涛の展開!
佐藤さんが登場したことで、一気に盛り上がってきた(゚∀゚)
さすがサミュエルさん。
最後の「ブチかまそう」は、「スリル満点!」を思い出すかっこよさ。
手羽先⇒転送⇒爆発⇒暗闇⇒次ゲリラ
このスピーディーな予想もつかない展開(゚∀゚)
テンション上がるわぁ、面白すぎる。
最初の“断頭で死ぬ”ことについての説明。
ちょうど中村慎也事件での慎也の頭の生え変わりについて「??」だったので、詳しく説明してくれてよかった。
スワンプマンは検索すると面白い、哲学的な話だけど亜人の断頭に関係してる。
これを踏まえると、前回の木材破砕機で手首以外を細かく刻んだ佐藤さんは、もはや断頭どころの騒ぎじゃない(;´∀`)
死んでも気にしない、自分が自分じゃなくなっても気にしない。
どんな風になってんだろう、佐藤さんの頭の中…?
あと、主人公と最大の敵との再会が「あっ、永井君」「来ちゃった」って。
道でばったり会ったみたいな軽いノリでウケたw
攻のことも思い出してやって、佐藤さん。
「止めてみてよ、永井君」「何をすればいい、永井」「次は?」って、いきなり圭に無理難題を吹っ掛ける36話。
これまでイージーモードだったゲームが、突如ハードモードに(;´∀`)
次は暗闇でのゲリラ戦か…緊迫した闘いになりそう。
続きはこちら。
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