(c)羽海野チカ/白泉社
3月のライオンの作者、羽海野(うみの)チカ先生。
単行本の最後のページに、羽海野先生のあとがきコメントが漫画付きで載っています。
その名も『ウミノとゆかいな仲間たち』!
羽海野先生とアシスタントさん達との話や、担当のT田氏さんとの話、監修の先崎先生との話などなど。
毎回ギャグを盛り込んだ面白い内容です。
そして、漫画を描く大変さや単行本が売れた時の喜びなど、漫画家さんの気持ちが知れるページでもあります。
1巻のあとがきページでは、「どうして、この題材(3月のライオン)を?」という質問に対する先生の答えが載っています。
色んな方に、なぜこの題材を?との質問をいただきましたが、まだうまく説明できないのです。ただ、気になってしまったんですよ。どうしても。
(羽海野チカ『3月のライオン』1巻あとがき)
言葉ではうまく説明できない何か。
桐山零という主人公と、彼をめぐる皆の物語。
羽海野先生は「どうしても気になってしまった」「どうしても考えなければならなかった事」があると思い、この『3月のライオン』の物語を描き始めたそうです。
零と一緒に考えながら、時に迷いながらも一緒に旅をして進んでいこうと決めたんですね。
漫画を描くことは旅にも似ていますし、戦いでもありますね。
1ページ1ページ描き上げていって、単行本になって、それがひとつの物語になっていく。
主人公や登場人物達の物語になって、人生になっていくんですね。
漫画を描いていくのは、登場人物達と一緒に旅をして戦って、一緒に人生を歩んでいくという感じがします。
よく羽海野先生は、あとがきページで「コツコツ描き続けます」とコメントされています。
(羽海野チカ『3月のライオン』8巻あとがき)
他のことにも言えますが、このコツコツと地道に何かを続けていくことって簡単そうに見えるんですけど、根気がいる大変なことだと思います。
でも、それを地道に1コマずつコツコツと描いて積み上げていったからこそ、ひとつの大きな物語になっていく。
いやぁ、漫画家さんってすごいな~
私なんぞ漫画描けないから、ただただすごいなと思うばかりです。
コツコツと何かを続けていく姿勢を見習いたいです。