アニメ3月のライオン第13話の感想【傷だらけのスミスとA級棋士の分厚さ】

3月のライオン

©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

第14話を観たあとに第13話の感想を書いています。
感想が一週間ズレとる。
そんなこともあるさ。
そんなこともあるさ!
遅くなりましたが、第13話の感想です。

 

Chapter.26 黒い河②
Chapter.27 扉の向こう

以下、アニメ第13話と原作3巻のネタバレを含みます。

 

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よもやのCコース

トーナメントで後藤とあたることになった三角は、対策を練りに練って対局へ向かう。
後藤の型は居飛車穴熊、対して三角は風車を得意とする。
三角は後藤に対し、自らの得意な戦法でぶつかることにするが…?
そして同じく獅子王戦トーナメントにて、零は島田開八段との対局の日を迎える。
零にとってどうしても負ける訳にいかない戦いが、始まる。

(アニメ公式サイトより)

 

第13話は、獅子王戦トーナメントのスミスVS後藤と零VS島田の対局です。
今回は最初に前回のおさらいがありました。
こういうおさらいは今まで無かったような…尺の問題なのかな。

 

そして、本編が始まるといきなりアニメオリジナルの描写が来た!
原作でもあったスミスの朝の様子。
ベッドから起きて冷蔵庫を開けて、トマトかじりながら牛乳飲みながら、新聞読んで将棋の本読んで…というながら食いの朝食風景。

 

これをアニメでは独特な映像でやってるんです。
ちょっと洒落たBGMと、映画であるようなカメラワークでスミスの動きを追って、「何だこれ!?」と興味をそそられるものでした。

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

何か妙に力が入ってるカット。
しかも長い!
独特な始まりで不思議な印象でした。

 

で、この感想を書く前に公式のTwitterを見て初めて知ったんですが、これ元ネタがあったようです。
『傷だらけの天使』というテレビドラマのオープニングのオマージュだったようです。
全然知らなかった!そうだったのか~

 

当時ドラマを観た人たちは「懐かしい!」と感じる始まりですね。
羽海野先生もスミスの映像を観て、Twitterで「ちょっとなつかしいんですが!?」と呟いていました。

 

そうか…元ネタがあったのか。
感想書く前に調べてみてよかった。
それにしてもシャフト、色々オリジナル要素を盛り込んできますね。
こういう小ネタ入れてくれると面白い。

 

さて、前半はそんな『傷だらけのスミス』で始まり、スミスと後藤の対局がありました。
今回も対局中はピアノのBGMでシリアスな雰囲気。
ピアノと将棋の対局って合うなぁ。

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

この対局中の様子と空模様が次第に暗くなっていく様子がリンクしていて、そういった細かい描写も良いです。
後藤の重たい一撃だったり、スミスが「あっという間に引きずり込まれていく、為す術が無い!」と感じるところが、アニメでやると緊張感がある。

 

対局後の後藤の分厚い男っぷりもまたカッコいい。
ただ顔が恐いだけじゃなかった。
こういう違う一面を出してくれると、人間としての深みが出るというか。
アニメで声が付くと、さらに貫禄が増すね。

 

最後はスミスのCコース。
負けて『傷だらけのスミス』となったスミスの今夜の予定は、お姉ちゃんの店で飲んだくれるでもなく、布団かぶってワンワン泣くでもなく、子猫を拾って面倒をみるという結果に!
よもやのCコースゥ!

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

もう声が銀さんにしか聞こえないw
これがスミスと子猫(いちごちゃん)との出会いである。
いちごちゃんの「ミー」という声とブルブル震えている様子が、もうたまらん可愛いよ。
きっと、いちごちゃんが傷心のスミスを癒してくれるはず!

 

やっとこっちを見たな

後半は零と島田八段の対局。
ついに島田さんが初登場!

 

今回島田八段が初登場するんですけど、零の視点で対局が進んでいくため、島田八段の顔が最初はまったく映らないんですね。
原作では普通に顔が描かれていたんですけど。

 

それだけ零が目の前の島田との対局よりも、後藤との対局のことばかりを考えていた…という心理描写が表れていて、アニメで上手く表現してるなぁと思いました。
不利になったところで、零がようやく島田八段の顔をまっすぐ正面から見るところ。

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

「やれやれ…やっとこっちを見たな」
言葉通り、やっと零が目の前の対局相手の姿をしっかり捉えたという感じ。
対局中の徐々に劣勢に追い込まれていく零の様子が、前半のスミスの時と同じくシリアスで緊張感がある。
今回は前半・後半ともに、A級棋士のレベル違いな強さがよく再現されてました。

 

そして、島田八段と二海堂の兄弟弟子の会話。
「熱は?まだあるじゃないか」と、二海堂の体調を心配する島田さんが優しい。
ん…?アニメで見ると…島田さんの髪が割とあるような気が…気のせいかな?

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

二海堂に「兄者に桐山の頭をかち割ってやって欲しいのです」と言われて、「坊のやつ。またやっかいな事を…」と思う島田八段。
原作通りに落ち着いた雰囲気でカッコいいです。
後藤といい島田さんといい、A級棋士二人とも貫禄ありますねぇ。
それぞれ台詞や闘う姿勢がカッコいい。

 

まとめ

今回は対局がメインの回でした。
前半・後半ともに、スミスや零が劣勢となって追い込まれていく様子が、シリアスで良い具合でした。
両方ともA級棋士の後藤・島田の強さが際立つ対局でした。

 

それにしても、最初の『傷だらけの天使』オマージュは、結構みんな知ってる人が多いんでしょうか。
私はまったく知らなくて、「何かわからんけど独特なカメラワーク来た!」という感じでした。
Twitterでは「傷だらけのスミス!」と盛り上がっていたそうです。
これ元ネタ知っててアニメ観たら、倍楽しそう。

 

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©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 

第13話のエンドカードは、あずまきよひこ先生が描く島田八段。
あずまきよひこ先生といえば『あずまんが』『よつばと!』です。

猫が乗ってる!いっぱいいる!
島田さんと猫のコラボ。
なんて美味しい(*´▽`*)
島田さんらしさが出ていて嬉しい。

 

 

次回は零と島田八段の対局の続きです。
というか、これ書いてる時点でもう第14話は放送された後なんですけどね。
私の感想を書くスピードがどんどん遅くなってるんです。
最近寒くて寒くて…なかなか手が動かないんだ…。
15話が放送されるまでには、14話の感想を書き上げたいところ。

 

第14話の感想はこちら。
アニメ3月のライオン第14話の感想【恥をかいて人は成長する】

アニメ「3月のライオン」の感想まとめ

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