3月のライオン11巻のネタバレ感想【父との決別、あかり・ひなの涙と人生の伴侶】

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

くろやんです。
だいぶ久しぶりになりますが、3月のライオン単行本の感想を続きから書いていこうと思います。

前回10巻のネタバレ感想はこちら。
3月のライオン10巻のネタバレ感想【予期せぬ訪問者の正体は…男を見せた零の衝撃発言!】

 

久々に単行本を読み返すと…いや~面白いわ。
今回も色んなキャラの心理描写とか笑いのポイントとか、しんみりくる場面とか、見どころ盛り沢山でした。
雷堂さん、最高です。

 

以下、11巻のネタバレを含みます。

 

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ステータス異常【婚約】

突然やって来た三姉妹の父・誠二郎(妻子捨男)ショックに引き続き、零の衝撃プロポーズによって、最後にはカオスな空気になってしまった10巻終わり。
その続きです。

 

零は学校で林田先生に、しれっと「婚約ってどうやったらいいんでしょうか」と尋ねていました。
先生、飲んでいた牛乳を『ぱふぁっ』と吹き出す。

 

いやいやいや!
人生における大事な婚約をそんな「因数分解って、どうやって解いたらいいんでしょうか」みたいなノリで聞かれても!

 

 

そうだ、婚約指輪を贈って装備してもらえば【婚約状態】に出来るんじゃないかと考える零。
思わず林田先生も、「何それ、やめて!?婚約をそんなステータス異常みたいに言わないで!?」とツッコむ。

 

11巻開始早々、零の暴走っぷりがすごい。
学校でいきなり婚約がどうのこうのと話す零に、先生と野口先輩…唖然としています。
とにかく、ひなをあらゆる危険から守るためには、婚約状態にしなければいけない。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

校内にうごめく有象無象(他の男子生徒ら)から大事なひなを守る。
そのためには婚約指輪が必要だろう。
いや、絶対必要だ!
そう林田先生たちに説明する零。

 

ぶっ飛んでるよ、桐山くんw
プロポーズ発言をしてから、大切なひなとの婚約のことを真剣に考えているけど、どこかズレてるというか。

 

 

あの零の衝撃プロポーズのあと、誠二郎は一旦帰ったようです。
しかし、また川本家にやって来るに違いない。
零は泊まり込みで川本家に残ろうとしたんですが、美咲おばさんとあかりさんに、それとなく止められました。

 

そりゃあねぇ?
プロポーズ直後のハイテンションな男を、ひなと同じ屋根の下に泊めるのは何というか…こう…ね。
万が一、別の意味で危険があったらいけないみたいな。
まぁ…零に限っては無さそうですけどね。

 

 

で、肝心のプロポーズを受けたひなですが。
真っ赤になったあと、衝撃のあまり倒れてしまったそう。
そりゃいきなり結婚のこと言われてもね。
さらに、風邪をひいて寝込んでしまったひな。

 

零が再び川本家に来て、美咲おばさんたちと話していると、寝起きのひなが居間に来て昨日のことを話し出します。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

えーっと…。
熱が出て朦朧としていたひなの中で、昨日の零のプロポーズは『誠二郎を説得するための作り話』ということになっていたようです。

 

れ、零…!不憫な…。
「あれは本当だから」と言い掛けた零の口を、美咲おばさんとあかりさんが塞ぎます。
もう作り話だったということにしよう。
そう互いに思った、美咲おばさんとあかりさん。

 

今のひなには、結婚どうこうはまだ早すぎる。
零が発したプロポーズ発言は作り話ということで、ひなには真実を告げず大人たちの胸に秘めておくことに。
ひなの答えが聞ける日は、まだ先のようです。

 

雷堂さんの妄想スパーキング!

いつ誠二郎がまた川本家にやって来るか心配な零ですが、対局のため大阪に行く日がありました。
玉将戦の予選。
零の相手は藤本雷堂棋竜。

 

藤本棋竜といえば、4巻で登場してきためっちゃキャラの濃いおじさん。
くどくてアツい持論を語り、コマが台詞で埋め尽くされる、とにかく色んな意味でインパクトある棋士です。

 

今回も零との対局中に喋りまくる藤本棋竜。
ついお喋りに集中しすぎて、劣勢になってしまう。

 

早く対局を終わらせて東京に帰ろうとしている零を見て、大先輩の藤本棋竜は「泊まってきゃいーだろ、何でそんなに帰りたがんの!?」とブチぎれる。
それに対し、思わず声を荒げる零。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

えっ?婚約者?
まだ若い19歳の桐山零に婚約者って、どういうことよ?

 

ちょうど零たちの対局を見ていた島田八段、ショックのあまりよろけてしまう。
先日の零のプロポーズ発言について棋士たちは知りませんからね。
零の話に興味津々の藤本棋竜。

 

「どんな女なんだ?」
「付き合ってどのくらいだ!?」
「結婚ってのは、どっちから言い出したんだ?彼女か?お前か?」

 

根ほり葉ほり聞きまくる。
口ごもる零に、相手の女性は年上だろうと妄想ワールドを展開させ、自分の体験を交えてアツく語り始める雷堂さん。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

結婚というのは慎重になるべきだ。
女ってのはな、結婚すると簡単には『チェンジ』出来なくなる。
ちゃんとデートしたのか?
食事してもそのあと一緒にお店に行ったのなら、それは『同伴』と言って…って、雷堂さあああん!

 

自分の赤裸々体験を語りすぎ(;´∀`)
その体験が元で奥さんと離婚できずに、今も多額の生活費を払い続けているって、何してんの雷堂さん!

 

さらに藤本棋竜は、真剣な顔で零にこう言った。
「彼女(婚約者)はお前を見ているんじゃない。お前の後ろの『金』を見ている。俺の次に名人になるであろう、お前の生涯年収をな…」

 

 

藤本雷堂の妄想スパーキング!!
キャラが濃いわ妄想が激しいわで、もう色々ツッコみどころが多い。
最後に藤本棋竜は、「(婚約者に)会わせてよ」と強引に言い、故郷の鹿児島で行われる棋竜戦に連れてくるよう零に約束させる。

 

何とか藤本棋竜に勝利した零。
そのまま猛ダッシュで東京行きの新幹線に乗り込む。

 

雷堂さん…キャラが立ちすぎ。
面白すぎですわ。
零が帰ったあとの独白も素敵☆

 

別れの日曜日

大阪での藤本棋竜との対局を終え、東京へトンボ返りした零。
零不在の間、川本家に誠二郎がやって来ることを考えて、三姉妹には美咲おばさんのお店に行ってもらうよう、零は頼んでいました。

 

無人の川本家。
その近所の飲み屋に誠二郎がいた。
誠二郎は零の思惑通り、零不在のときを狙って、川本家に来訪しようとしていたようです。

 

零は再び誠二郎と真っ向から戦う。
相変わらず誠二郎は、調子の良いことや相手を挑発するようなことを言って零を翻弄させようとするが。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

それを冷静に淡々と切り返していく零。

 

誠二郎は目の前にあることが面倒になったら、次に『逃げる』ことを繰り返している。
今の奥さんは実は病気で、その病気の彼女と幼い娘を川本家に押しつけ、自分は新しい別の女性とくっつこうとしているようです。

 

いや、もうさぁこれ以上ないっていうぐらいクズ男だね。
誠二郎…今の奥さんと娘を捨てて、再び妻子捨男になろうとしていました。
もうダメだ、この人( ゚Д゚)

 

 

ひとまず、零の「これ以上長引くようでしたら、こちらからも前向きに面倒な方へ持って行きますから」の言葉で、その場は引き下がる誠二郎。

 

しかし、次の日の日曜日。
川本三姉妹と朝ご飯を食べて、買い物に出掛けた零たちの前に、また誠二郎が現れました。
隣には、今の奥さんとの間にできた幼い娘を連れて。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

最後に、幼い子どもを連れて来て情に訴えようという作戦。
それ姑息だよ。
もうホント色んな意味ですごいな…妻子捨男さん。

 

今この場で終わりにしよう。
父とすべてを終わらせるため、あかりさんが誠二郎のこれまでの言動を指摘します。

 

誠二郎はいつも自分勝手に話を盛って、その場しのぎでやり過ごしている。
自分たちの母(美香子)と別れるときも、相手の女性には「妻はひどい女なんだ」と母を悪者にしてヒーローを演じ、美香子たちとろくに話し合いもせずに別れた。

 

 

自分を愛してくれていた妻を捨て、さらに残された娘たちを捨てた誠二郎。
そんな父とはもう暮らせない。
決別しようとするあかりさんに、「お前が俺を切り離したら、モモは本当の父親というものを永遠に失うんだぞ?いいのか?」と、誠二郎は揺さぶりをかける。

 

しかし、ここでひなが「モモが泣く日が来たら、私がモモに説明する!私とお姉ちゃんの2人で決めたんだって!」と、あかりさんの背に声を掛ける。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

お父さんとは暮らせない。
よその家の父親になることを選んだのだから、そこで責任を持って生きてほしい。
そう父(誠二郎)との決別をハッキリと口にするひな。

 

あかりさん、ひなから拒絶された誠二郎は、幼い娘の手を引きながら去って行った。
とうとう父と決別した三姉妹。
幼い娘と手を繋ぐ誠二郎の背中を見ながら、あかりさんとひなは涙を流し続けていた。

 

やっと誠二郎とのいざこざが終わってホッとするような…。
でも、決別する場面は切なくてやるせなくて…色々な感情が込みあがってくる。

 

人生の伴侶

その後、あかりさんは体調を崩し寝込んでしまいます。
父や母と一番長く一緒に過ごし、一番両親のことが好きだったあかりさん。
妻子捨男とはいえ父(誠二郎)との決別は、相当しんどく辛かったよう…。

 

母と祖母が亡くなったあと、ずっと妹2人の面倒を見てきた。
もしこれから、ひなが零と結婚したとして、あとはモモが成人するまでの間、あかりさんはまだまだ頑張ろうとしている。

 

そうすると、あかりさんは結婚できないまま、歳をとっていってしまう。
おじいちゃんと美咲おばさんは、そのことを心配していました。

 

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(羽海野チカ『3月のライオン』11巻)

 

どうしたら、皆が幸せになれる!?
対局中も頭をフル回転させて、必死に考える零。

 

すんごい集中してるけど、やっぱり今回も思考が暴走していた!
2世帯住宅とかリフォームとか増築とか、まず川本家の家についてのことを考えています。
いや…入れモノを先に考えてるけど、大事なのはそこじゃなくて。

 

最後に零、ようやく気付く。
あかりさんに必要なのは、そこに共に入って彼女を支えてくれる、人生の伴侶だ!

 

家に帰った零は早速、自分の周りの男(独身者)たちのパラメーター(将来性やルックスや頼りがいなど)をまとめ始めた。

 

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まとめ

パラメーターって、よくゲームに出てくるキャラの強さ(体力や魔力や素早さなど)を表したやつですね。
それを身近な人間で当てはめて描いてみるって、ちょw桐山くん!ツッコみが追いつかない。

 

11巻を振り返ってみると、始めと終わりどちらも零の暴走ぶりがすごかったなぁ。
ステータス異常【婚約】とか、最後のパラメーターのくだりは面白い。

 

誠二郎もかなりの頭ぶっ飛んだ人物ですけど、ある意味零もなかなか予想斜め上から物事を考えてるというか。
論理的だからこうなるのかな?

 

 

それから、藤本棋竜。
彼も今回かなりぶっ飛んだ人物でした。
よく分からん持論とか、自身のヤバい体験を交えた妄想とか、最後の屋上での謎ポーズとか。

 

顔、キャラともになんて濃いんだろう。
引き続き12巻にも登場する雷堂さん。
もうカオスすぎて、次の巻でも笑わせてもらいました。
雷堂さん、良いキャラだわ。

 

なんか11巻…色々考えがぶっ飛んだ人が多かったな。
妻子捨男とか棋竜とか主人公とか。
今回も笑いや感動や涙があって、内容が濃い巻でした。

 

 

誠二郎と三姉妹の決別は、あかりさんやひなの涙が切ない。
一応あんなだけど血の繋がった父親ですし、あかりさんは特に誠二郎との楽しかった思い出もあったでしょうし。
あかりさんの心を癒してくれる相手が見つかってほしい。

 

というわけで、あかりさんの結婚相手がどうなるのか気になる!!
零がまとめた独身者たちのパラメーターが上手く活用されるのか!?
あかりさんのお相手探しは次回に続く!

続きはこちら。
3月のライオン12巻のネタバレ感想【男の関ヶ原!藤本雷堂の冷静と情熱のあいだ】