©羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
どうも!アニメの感想を書くのが遅いくろやんです。
なんやかんやで、第15話が放送されるまでに第14話の感想を書けませんでした。
もう書けるときにマイペースに書いていくことにしました。
感想書くのは遅いけど、アニメは毎週観てるよ!
そんな感じで第14話の感想です。
Chapter.28 まぶしい闇
Chapter.29 ほんの少しの水
以下、アニメ第14話と原作3巻のネタバレを含みます。
若気の至りというやつ
島田の実力を見誤り、取り返しがつかないほど悪い局面になっていたことに気付かされた零。
恥ずかしさと混乱で激しく動揺するが、島田にうながされるようにしてなんとか最後まで指し続ける。
対局後、零は恥ずかしさのあまり将棋会館から走り去る。
その背中を見送った島田は、弟弟子である二海堂からの言葉を思い出し、零を研究会に誘ってみようかと考える。
(アニメ公式サイトより)
前回の獅子王戦トーナメントの零VS島田の続き。
あ、今回も最初に前回のおさらいが少しありましたね。
零は島田八段のレベルを読み間違ってしまい、取り返しがつかないほど劣勢に追い込まれてしまいます。
そして、島田八段をナメてかかっていたことに衝撃と恥ずかしさを感じる零。
ここらへんは原作読んでても居たたまれないというか、「あぁ…なんか分かるなぁ」としょっぱい気持ちになるやら。
『逃げたい、消えてしまいたい』と零が感じる気持ちも痛いほど分かる。
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生きていく中で、恥なんてかいてなんぼだからね。
恥をかいて人は成長するからね。
成長する糧になるなら、若気の至りの恥もそう悪いものでもないと思うよ。
と偉そうに語ってみる。
そういえば、ここで零が言っていた「真っ暗でまぶしくて」という表現、矛盾しているように聞こえるけど、どういう意味だったんだろう。
アニメでは零の周りがすごいキラキラしてたけど。
落ち込んで暗くなる気持ちと、みっともない姿を見られて恥ずかしいという気持ちがごちゃ混ぜになってるから?
真っ暗とまぶしいって、反対の意味になる組み合わせなのに、これを一緒に使うって不思議な表現だなぁ。
逃げたいと思いながらも、何とか最後まで指し続けた零。
「ここで自分のバツの悪さだけで途中で逃げ出したら、それこそ本当の意味での『自分勝手』なのだという事に」
ここは、最後まで逃げずにちゃんとやり遂げた零の戦う者としての礼儀を感じる場面です。
結果は島田八段の勝利。
感想戦が終わった零は、恥ずかしさで将棋会館から猛ダッシュで走り去ってしまう。
うんうん、なんか共感してしまうな。
こっ恥ずかしいよねぇ。
恥ずかしさに頭掻きむしりたくなるよね。
しかし、あからさまに後藤と島田の棋譜しかコピーしてなかった零もやっちまった感はある。
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そして前半最後は、前回スミスが拾った子猫(いちごちゃん)のその後の様子。
スミスは、いちごちゃんに愛情をたっっぷり注いでいるようです。
「いちごちゅわわーん!おまたてちまちたー!ご飯でちゅよー!」
※原作通りの台詞
アニメで見ると声がついて、スミスのいちごちゃんへの愛情がさらに倍増されてた気がする!
いちごちゃん…良い人に拾ってもらって良かったな。
良かったのか?うん、良かったよね。
いちごちゃん、かわゆすな。
『でも』が100個で開くドアはない
本命の後藤と当たる前に島田八段に敗れ、どうしようもないぐらい落ち込みまくる零は、家に帰ってから寝るだけの生活を送っていました。
寝て、寝て、とにかく寝て…。
飲まず食わずで眠り続けた零は、とうとう脱水症状になってしまいます。
さすがに飲まず食わずで寝るのはダメだよね。
というか、あんまり寝ない生活から一気に寝まくる生活に変わったり、何だかんだ極端だなぁ。
この辺りが、原作の中でも一番零の落ち込みMAX期だと思う。
落ち込み方まで下手な悩める高校生棋士・桐山零。
学校の体育の授業では、バスケの激しさとスピードについていけず、狼狽えているとボールが零に回ってきてしまい…。
結局、何も出来ずにいる間にボールを奪われてしまう。
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これまで将棋の静かな戦いが多かったから、バスケの目まぐるしい動きのある映像がくると新鮮な感じがします。
それにしても、敵チームの動きが尋常じゃない。
フンフンディフェンス!
体力の消耗が激しそうな動き。
そのあと、屋上の階段でぼっち飯を食べる零。
ハンパなく落ち込んで泣いています。
すると、そこにやって来た林田先生!
零を心配して、あれこれ相談に乗ってくれます。
林田先生、こうやってたまに登場するんだけど、色々心に響くことを言ってくれるんですよねぇ。
今回も零がパンを食べていたのを見て、「落ち込んでる時に冷たいモノ食ってるやつがあるか!」って言ってラーメンくれたり。
「自分を負かした相手から学べる事ってデカいもんだぞ?」と、島田八段の研究会に入ってみたらどうかと、アドバイスをしてくれたり。
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そんな林田先生のアドバイスを聞いて、「でも…」と消極的な態度の零。
あんまりにも「でも」が続く零に、林田先生ブチ切れる!
「『でも』が100個揃えば開くドアがあればいいが、はっきり言ってねーよ!そんなドア!」
「でも」が100個で開くドアって、どんなドアなん。
真理の扉?
アニメで良い感じに林田先生が怒りの声を上げていました。
こういうはっきり指摘してくれる人の存在って大事。
自分もよく「でも…」って口にするからなぁ。
気を付けようと思いつつ、つい言ってしまうんですよ。
それで心のドア的なものが開けばいいけどね。
まとめ
今回は島田八段に対局で敗れ、恥ずかしさを感じて落ち込む零の話でした。
しょっぱいっすね!
恥なんて、かいてなんぼだからね。
それで人は成長していくからね。
頑張れ零!恥を乗り越えて前に進んでいくんだ。
後半は落ち込んで悩む零と林田先生の会話が面白い。
零の話を聞いて親身になって、アドバイスや指摘をしてくれる林田先生が良いキャラです。
好感度が上がります。
零の「でも…」に先生がぶちキレるところ、アニメで動きと声がついて良い感じになっていました。
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第14話のエンドカードは、森恒二先生が描く零と棋士たち(島田、後藤、宗谷名人)
そうか、どこかで見た絵柄だと思ったら『自殺島』の作者さんだったんだ。
ヤングアニマルで連載していた『ホーリーランド』はテレビドラマ化もされたそうです。
エンドカードは同じヤングアニマル繋がりの漫画家さんだったり、羽海野先生と交友のある人が描いたり、予想外の人が来たり色々あって面白い。
次の第15話は、獅子王戦トーナメント決勝戦の島田VS後藤です。
そういえば、今回の島田八段の「当たりかよ!」ってスミスにツッコミ入れるところ、絶妙な間のあとに言っててツボでした。
島田さん、徐々に面白い一面が明らかになっていくからね。
髪の毛とか胃痛のこととか。
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