(羽海野チカ『3月のライオン』1巻)
主人公の桐山零の将棋の実力が、1巻初めの時点で『C級1組五段』と出てきます。
これがどれくらいの強さ(レベル)なのか、よく分からなかったので調べてみました。
「C級1組五段」
いきなり級や組や段が出てきて、どれがどのくらいの強さなのか、何が何やらさっぱり分からない。
将棋をやったことがないので、ルールも分からないという。
出てくる言葉も専門用語がいっぱい。むずい。
将棋に関しては分からないことだらけですが、とりあえず調べてみました。
まず、C級1組とは一体何なのか。
調べてみると、公式の社団法人の日本将棋連盟に詳しく情報が載っていました。
順位戦について|名人戦|棋戦|日本将棋連盟
これは順位戦の5つのクラスのうちのひとつだそうです。
(順位戦は毎日新聞社・朝日新聞社主催の将棋の棋戦)
A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスがあるそう。
桐山零はこの中のC級1組だということらしい。
そして、終わりに付いている五段。
これがその人物の将棋の実力を表すものだそうです。
『3月のライオン』の将棋の監修をしている先崎学さんが漫画内に載せている将棋コラムにも載っていますが。
まずは級からスタートします。級には、特に決まった始まりはありません。だいたい三十級位からが多いようです。実力がつくたびに級の数字が減っていき、一級の次に「初段」です。さて、初段から今度は段の数字が増えていきます。二段、三段…そして今のプロの世界では、四段からが正式な棋士で、上限は九段までとされています。
(羽海野チカ『3月のライオン』1巻36p)
ほほぅ、なるほど。
現在の桐山零は九段を目指しながらも、とりあえず六段を目指して頑張っている状態ということらしい。
ちなみに監修の先崎さんは、1巻の時点では八段と書かれていましたが、現在は九段になられているそうです。すごい!
日本将棋連盟のページにも詳しく載っていました。
段と級|将棋について|将棋の基礎知識|日本将棋連盟
プロ棋士・女流棋士・アマでそれぞれ段や級の体系が違うようです。
例えば、女流棋士の最高位は六段だとか。
プロ棋士でも男女でまた違うのか。
そういえば、3月のライオンで女流棋士って出てきてないなぁ。
見てみたい気もする。
主人公の桐山零のライバル、二海堂晴信はC級2組四段。
零の先輩棋士にあたるスミスはB級2組六段。
そして、松本一砂はC級2組五段。
何となーく、それぞれの実力が分かってきたかもしれない。
漫画を見て気付いたのが、それぞれの棋士の名前を呼ぶときに「○○五段」っていう風に段を付けて呼んでますね。
九段ってつくと、やっぱりカッコいい。