(good!アフタヌーン 2017年2号)
今年初のgood!アフタヌーンです。
どうも、くろやんです。
亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回45話はこちらです。
亜人45話のネタバレ感想【ケジメを付けてくる】
今回これまでの展開から大きく話が変わりました。
新たな情報がいくつか明らかになり、同時に新たな謎も増えました。
まさにネタの宝庫。
そこらじゅう重大なネタバレだらけ。
なぜ、一気にネタを詰め込んだ。
ネタが多すぎて頭が追いつかんよ。
FILE:46 おはよう、またあした
以下、10巻のネタバレを含みます。
なりかけ
約20ヵ月前。
中村慎也事件の3日後。
舞台はアメリカ、メリーランド州にある某施設内にて。
ベッドで寝ていた一人の女性が目を覚ます。
彼女は笑みを見せた後に、歯を磨き髪を整えて、眼鏡をかける。
身支度を整えた女性。
テーブルに書類の束を置くと、「さあー、はたらくぞー!」と伸びをしながら言う。
しょっぱなから新キャラ登場。
初めて見る女性です。
ボブの黒髪に眼鏡をかけています。
舞台はアメリカですが、彼女の容姿からすると日本人のようです。
場面が変わって施設内、解剖室のような場所で。
解剖台の上には、ある人物の遺体がある。
その遺体を見下ろす二人の研究員の男。
遺体は日本から取り寄せたものらしい。
「日本でも、ついにフラッドが起きたか」
長身のスキンヘッドな黒人の男が言う。
それに対し、隣にいた眼鏡をかけた研究員が答える。
「日本人は、まだIBMの存在にすら気づいていないようですがね」
解剖台の遺体は中村慎也の友人・裕介だった。
彼の死因は『心停止』
「コレは彼が着ていた衣服だ」と黒人の男は、眼鏡の男に裕介が着ていた衣服を手渡す。
その衣服の胸部には、弾痕と多量の血痕が残っていた。
何かに気付いた眼鏡の研究員。
遺体の裕介の胸部には、傷一つ残っていない。
どういうことなのか。
疑問に思う眼鏡の男に、黒人の男はこう説明する。
「銃創は修復されたが、復活までは…亜人になるまではいかなかった…」
つまり、“なりかけ”だ。
この“なりかけ”は、アメリカ国内で5例の報告が上がっているらしい。
そして不思議なことに、うち2例が“フラッド”の付近で目撃されている。
“フラッド”と“なりかけ”。
これらは何か関連があるのか。
「私はこれらの現象に、亜人が生まれるヒントがあるのではと考えている」
どのように亜人やIBMが生まれるのか。
科学的根拠は必ずある。
そう断言する黒人の男、スミスに声が掛けられる。
「無駄だよ、スミス博士。スパニッシュの美女を英語で口説こうとしてるようなもんだ」
アメリカといえば、この男。
トレードマークのタバコを吸いながら、オグラ博士が登場。
現れたオグラに対して、スミスは「下手な例えはやめろ。あと、そこでタバコを吸うな!」と一喝。
しかし、さすがオクラ博士。
まったく意に介さない様子で、「亜人に宇宙の法則は通用せんよ」と言い返す。
それにスミスは、「ハリー・ポッターは私も好きだが…ファンタジー映画を作りたいならディズニーに転職してくれ」と言い、オグラ博士を冷たくあしらう。
「ワーナーです!」
解剖室のドアから顔を覗かせる女性。
冒頭の黒髪眼鏡の彼女です。
「ハリー・ポッターはディズニーじゃなくて、ワーナー」
カオスな空間が、さらに混沌に。
なんだこれ(;´∀`)
初登場のアメリカ側の新キャラ達。
中村慎也事件後の裕介の行方。
“フラッド”と“なりかけ”。
そして、ハリー・ポッター。
今回はネタと謎が盛り沢山!
黒髪眼鏡の彼女はオグラに用があったようで、「コレ!サイン抜けまくってますよ!」と書類を見せた後に、オグラを連れて解剖室から退室する。
タバコと映画
施設内の喫煙室。
ベンチに座っているオグラ博士と黒髪眼鏡の女性。
オグラは書類にサインをしている。
「現場の方々って、オグラさんの意見に冷たいですよね。オグラさん、カッコいいのに」
オグラ博士を褒める眼鏡の女性。
確かに、オグラ博士は渋カッコいいおっさんだと思う。
二人が他愛ない話をしていると、喫煙室のドアを乱暴に開けて、一人の男がやって来る。
「ハイ、ジム」と、男に挨拶をする眼鏡の彼女。
しかしジムは、それをスルーして「あの売店、まだアメリカンスピリットを切らしてやがる」と愚痴をこぼす。
また新しいアメリカ側の人間が登場です。
ワイルドな髪型のジムです。
なんだこの施設は、みんな映画にでも出演しそうな雰囲気。
これからクランクインでもするのでしょうか。
「週末検査があるから、あまり吸って欲しくないのかも」
売店でアメリカンスピリットを切らしている理由を、こう考える眼鏡の女性。
それを聞いて、ジムは「バカどもが」と悪態を吐く。
「亜人だぜ。俺は」
タバコを吸いながら言うジム。
彼の足首には、GPSと書かれた小さな機器が付けられている。
ジムは亜人。
ハイまた来た!新しい重大なネタ。
アメリカでは、普通に施設内で亜人が自由にタバコ吸ってます。
何がどうなってるんでしょう。
一応GPSが付いているため、行動は監視下にあるようですが。
「博士のは珍しい銘柄だな」
ジムは、ベンチに座っていたオグラの隣に置いてあるタバコに視線をやる。
オグラ博士愛用のFK。
「日本のタバコだよ。しかも、もうじき廃盤になる」
オグラ博士の言葉に、「ざまぁねぇな」とジム。
この機会に禁煙をしたらどうか。
そう提案する眼鏡の彼女に、オグラ博士は「カートンでいくつもストックを持ってる」と答える。
どれだけ買い込んだんだろう。
「だが…なんだろう…」
おもむろに切り出すオグラ博士。
「コレが廃盤になって、ストックの最後の1本を吸い終えた時。俺は死ぬ気がする」
無言で博士の言葉に耳を傾ける眼鏡の女性と、怪訝そうな表情のジム。
「じゃあ、とっととくたばって、それで生き返ってみてくれよ」
“鳥カゴの中の鳥の世界にようこそ”だ。
ジムは両手を広げて、意地の悪い笑みを浮かべている。
ジム曰く、不死身なのに退屈で死にそうなんだとか。
喫煙室を出て行こうとするジムに、「今夜、講堂で映画やりますよ。マイケル・ベイの好きでしょ」と呼びかける眼鏡の女性。
しかし、ジムは不機嫌な様子で「クソして寝る」とだけ言って、来た時と同じように乱暴にドアを閉めて出て行ってしまう。
ジムが出て行った後の喫煙室で。
オグラ博士と眼鏡の女性は、『亜人』についての話を始める。
亜人と判明した者は、保護されて施設に隔離。
そして、研究協力が求められる。
アメリカを含め先進国の亜人対応は、どこもそういったものらしい。
亜人自体の問題が山積みなのに、さらにIBMの存在まである。
どう対応して公表すべきか、各国それが悩みどころらしい。
オグラの説明を聞いて、「へーいろいろ大変ですね」と言葉を返す眼鏡の彼女。
「世界なんてのは、なるようになるだけだ。いずれ、みんな思い出すさ。亜人のシンプルな面白さを」
シンプルに楽しめと。
そういうことですか。
そういうメッセージですか、博士。
ラスト40ページ
二人がいた喫煙室にやって来た男。
解剖室にいたスミス博士だった。
オグラと同じくタバコを吸い始めるスミス。
「何か出たか?」と尋ねるオグラに、無言のスミス。
スミスの反応からして、真新しい発見はなかったよう。
ここでオグラ博士が『フラッドがどのように起こるのか』についての説明を始める。
条件は2つ。
『人生で一度あるかないかの感情の高まり』と『復活時のIBM濃度の上昇』
この2つが重なり相乗効果を生み、特別な精神状態に到達することがあるという。
そして、裕介の遺体を確認しながら、スミス博士達が指摘していたこと。
なぜ、“なりかけ”と“フラッド”が同時に観測されるのか。
それについて、オグラ博士はこう意見を述べる。
「『一生に一度あるかないかの感情の高まり』で高濃度化した体内IBMが、近くの死んだばかりの人間にも影響を及ぼすからだ」
オグラの持論を聞いて、スミスは煙を吐き出しながら、オグラの隣に座っている眼鏡の女性に話しかける。
「スズキ君。日本の男というのは、こうも訳のわからないことを平気で言うものなのか?」
「さぁ?」と、答える黒髪眼鏡のスズキさん。
あくまで、スミス博士はオグラ博士の意見に賛同できないよう。
「それが科学者の言うことか!」と反対するスミスに、「亜人に宇宙のロジックは通用しない」と返すオグラ。
それぞれ意見が対立する。
神はサイコロを振らない。
スミスの言葉に、そこはオグラも「もちろん!」と同意。
「だがこの場合、サイコロを持っているのは神じゃない。人間だ」
やはりオグラの意見を受け入れられないスミス。
一人の科学者として、必ず解明してみせると宣言する。
「自分の身に降り掛かったことが何なのかを」
スミスの足首には、ジムと同じGPSが付けられていた。
博士もかいw
なんとスミス博士も亜人でした。
亜人が亜人について研究!
何がどうなってるの。
スミス博士が喫煙室から出て行った後。
「もっとシンプルに考えればいいものを」と、呟くオグラ博士。
ようやく書類のサインを全部終えたらしい。
「ありがとうございます。以上です!」とスズキさん。
隣に座るスズキさんを見るオグラ博士、ふいに「君はどれくらい日本に帰っていない?」と問いかける。
博士にサインを貰った書類を整え、枚数を数えながらスズキさんは答える。
スズキさんは今年32歳、10年以上日本に帰っていないらしい。
家族や友達に会いたい気持ちはある。
「でも、英語も使えるようになったし、オフィスソフトとかの資格も取ったり、海外に住んでみたいとも思ってましたしね」
スズキさんは朗らかに話す。
「あと!あの日、本を読んでたんですよ」と、何かを思い出したらしいスズキさん。
本のクライマックスが楽しみ過ぎて、スズキさんはラスト40ページを明日にとっていたそう。
「午後には死んじゃうとも知らずに」
スズキさんの足首には、ジムやスミス博士と同じGPSが付けられていた。
あなたもですかスズキさーんw
冒頭から登場していた黒髪眼鏡のスズキさんも亜人でした!
怒濤の亜人カミングアウトラッシュ!
スズキさんは当時のことを振り返る。
通り魔による犯行だったようで、スズキさん以外にも2人亡くなったそう。
通報して保護してもらい、最初は面倒な検査ばかりだったという。
「それで?」と話を促すオグラ博士。
スズキさんは、「ラスト40ページ、めちゃくちゃ面白かったですよ!」と言葉を返す。
彼女の表情は明るい。
書類を提出するため、喫煙室から退室しようとするスズキさん。
ドアに手を掛けた彼女は、振り返ってオグラ博士に挨拶をする。
「それじゃあ、博士。またあした!」
彼女はスズキ・ジュン。
日本1例目の亜人。
まとめ
日本で多い名字は、①佐藤さん②鈴木さん③高橋さんだそうです。
今回2番目に多い名字のスズキさんが初登場。
しかも、彼女の正体は国内1例目の亜人でした。
スズキさーん!!
とうとう1例目(001)の正体が明らかになりました。
スズキさんはアメリカの亜人研究の施設にいるようです。
彼女の他にも施設には亜人がいるようで、みなGPSを付けているものの、比較的自由に行動できているよう。
もちろん、亜人研究に協力するという条件があるようです。
というか自発的に、亜人の謎を解明しようという亜人(スミス博士)もいるようですし。
施設内でタバコが吸えたり映画が観れたりと、日本の政府に捕まった田中や圭達から比べると、かなり良い待遇を受けているように見受けられますが。
……これ、田中や圭が知ったら怒んないかな。
今回はアメリカ側のストーリーです。
現在の日本の亜人情勢から20ヵ月前の話です。
馴染み深いオグラ博士は出てきますが、これまでの展開と登場人物がガラリと変わりました。
冒頭のスズキさん登場からの、スミス博士らと裕介の遺体登場、“フラッド”と“なりかけ”について。
予想外の展開と新たな謎に引き込まれます。
“なりかけ”という状態。
今回の裕介のことでいうと、亜人になるまではいかなかった=普通の人間だった裕介が亜人になることも有り得たという意味で。
誰でも亜人となる可能性はある?
今回の話は考察が広がりますね。
マジでほんとに…なぜ、一気にこんなにネタを詰め込んだのか。
ネタと謎が増えて頭が追いつかない。
重要な亜人についてのネタと映画関係の小ネタなど、妙に濃い内容の一話でした。
特に、怒涛の亜人カミングアウトラッシュ(私も俺もGPS付けてるぜ)は、じわじわくる。
2017年しょっぱなだから、ちょっと盛り上げよう☆ということでしょうか。
まさか…亜人ワールドツアーinアメリカが始まるとは思いませんでした。
また追記で感想を書こうと思います。
追記:46話の補足感想
そして実写映画の情報ですが、2017年9月30日(土)から公開されるようです。
来月あたり、そろそろ佐藤さん役の発表もあるかな。
続きはこちら。
亜人47話のネタバレ感想【コンティニューしますか?】