(good!アフタヌーン 2017年1号)
2ヶ月ぶりの亜人本誌です。
どうも、くろやんです。
亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回44話はこちらです。
亜人44話のネタバレ感想【ある家族の在り方】
そういえば、前回のgood!アフタヌーン表紙のカラーが紫とオレンジで、とても秋仕様だったんですね。
私は紫芋やカボチャを連想しました。
芋味のお菓子が食べたくなりました。
そんなことを思っていたら、もう冬になっていました。
早いですね。
FILE:45 U&I
以下、10巻のネタバレを含みます。
あの日誓ったこと
夜の公園に若い男女がいる。
ベンチに座る彼女に、「何だよ、せっかく予約したのに」と言う男。
それに対して「だって、ああいう堅っ苦しいお店苦手なんだもん」と、彼女は返す。
「あ。プロポーズとかするなら、ラフな場所でやってよ?牛丼屋とか?」
冗談っぽく話す彼女の隣に、男は座る。
そして、ポケットから何かを取り出した男は、「ココなら?」と彼女に問いかける。
手には指輪のケースが握られていた。
「愛。ありきたりだが、本心を言う」
驚く愛に、戸崎は想いを伝える。
「俺は君が死ぬまで、たとえどんなことをしてでも、必ず守り抜いてみせる。結婚しよう」
桜総合病院。
病院内の廊下を歩く戸崎。
廊下で何か会話をしていた医師達は、戸崎の姿を見つけると頭を下げる。
41話の戸崎の回想。
突然携帯が鳴った戸崎は、『今取り込み中でして、後で…』と通話相手に返す。
しかし、通話相手が告げた言葉は『大変申し訳ありませんが、容体が急変しまして…残念です』というものだった。
病室にたどり着いた戸崎。
ベッドにいる愛に、「遅くなって…ゴメン」と謝る。
屈んで彼女の手を握った戸崎は、「いろいろ立て込んでて、すぐに来れなかったんだ」と言う。
愛からの返答はない。
いつもの冷静な表情。
それが変わり、戸崎は彼女のベッドへと泣き伏す。
シーツをきつく握り締めている。
「あの日…君に誓ったこと…嘘じゃなかっただろ?」
顔を上げた戸崎。
「愛…ずっとこうしていたいけど、もう行かないといけないんだ…」
何かを決意したような表情で、戸崎は愛に話す。
愛に怒られるようなことを沢山して来てしまった。
しかし、ケジメを付けてくる。
そう伝えた戸崎は愛へ口づけ、「ずっと一緒だ」と最後に言う。
愛のベッドにプロポーズした時の指輪のケースを置いて、戸崎は病室を後にした。
あの日、彼女に誓った夜。
「結婚しよう」とプロポーズした戸崎に、「ゴメン。優」と愛から言葉が返される。
驚く戸崎に、愛は「まだできない…親の借金を自分で返してからじゃないと」と言う。
自分勝手なことを言ってゴメン、と謝る愛。
なぜ、今は結婚できないのか。
「どうして?」と問いかける戸崎に、「お金のために、あなたと結婚したって…誰にも言われたくない!」と涙を浮かべて言う愛。
愛の気持ちを聞いて、戸崎も「わかった」と了承する。
「さっきのプロポーズのセリフ、ダサい。何アレ」と茶化す愛に、「断っといてよく言えるな」と呆れながら返す戸崎。
「『どんなことをしてでも』って、悪いことはしないでよ?」
「するかよ」
「人に迷惑かけて生きたくないもん」
そう愛は言っていた。
今回は戸崎の過去から始まります。
かつての若かりし日のプロポーズです。
そして、41話で出てきた戸崎の電話の内容が明らかになりました。
病室で愛を前にして、いつもの冷静さを保っていた戸崎の表情が変わるコマは、彼の人間らしさを感じます。
ドブネズミ
病院を出た戸崎。
彼が病院から出てくるのを待っている男がいた。
「探しましたよ、戸崎先輩」
曽我部だった。
何の用かと尋ねる戸崎に、「佐藤との会合の日程について、お話したかったんですよ」と言う曽我部。
何日も戸崎に連絡がつかなかったようで、勝手に色々と調べた曽我部は、ここなら会えると推測してやって来たらしい。
「今はやめろ」と、立ち去ろうとした戸崎。
しかし、「その様子だと…亡くなられたんですか?あなたが医療費を負担していたという女性は」と、曽我部に言い当てられる。
戸崎が今のポストにとどまる理由は、もうない。
「もう僕に明け渡してくださいよ」
色々と手間が省けて楽だから。
そう話す曽我部に「こんなポスト、いつでもくれてやるよ」と、言葉を返す戸崎。
現在、厚労省に亜人のストックは無く、裏の活動自体が廃止になっている。
以前のような利得は無い。
「ああ。ドブネズミには、それでも満足なんだろうな。せいぜい、残飯でもむさぼって喜んでろよ」
そう曽我部に告げた戸崎は、車へと戻ろうと歩き始めた。
ド、ドブネズミw
本性を現し始めた曽我部。
そして、戸崎を待っている時の立ち姿が、妙にカッコいい佇まいだった。
何か今後しでかしそうな、良からぬ表情の曽我部が再登場。
生きていた男
背を向けて去っていく戸崎に、突然「田井中陽子」と言葉を投げ掛ける曽我部。
戸崎の足が止まる。
「亜人不確定リストにあった名です。あなたが担当したようですね。“死亡”と…」
その同時期に、戸崎が秘書を雇い始めたという点を曽我部は指摘する。
さらに、亜人だと睨んでいた「中野攻」のことや、「消防士」を調べろと戸崎が以前言ったことも話題に出す。
曽我部は、戸崎が隠していた諸々のことを知っているようだった。
「僕は必ず偉くなります」
世間も亜人達も騒動を忘れた頃に、裏の活動を再建させる。
そう画策する曽我部に、「ドブネズミも夢を見るんだな」と皮肉を言う戸崎。
そして、戸崎は再び車へと歩き始めた。
運転席には泉が座っていた。
助手席に座った戸崎は、彼女の横顔に視線をやる。
前を見据えたまま、泉は「まだやめませんよね」と戸崎に問いかける。
手の平にミントタブレットを何粒か出す戸崎。
それを口に入れると、戸崎は「ああ。隠れ家に戻るぞ」と答える。
ケジメを付けるため。
暗闇の中、プッ…プッ…と電子音だけが聞こえてくる。
目を覚ました男。
彼、真鍋は病院のベッドの上にいた。
ベッドの傍らにある心電図の音が鳴っていたのだった。
病室に設置されたテレビからは、『亜人佐藤は、フォージ安全社長を殺害し逃走…』とニュースが流れている。
病室を抜け出す真鍋。
彼もケジメを付けるため、行動を開始した。
まとめ
真鍋が生きてた。
真鍋が生きてた!
クララが立ったみたいな。
佐藤のIBMによって死亡したと思われていた真鍋が、まさかの今回最後で生きていることが判明しました。
あの状況で!?
どう見ても溺死だったような…もう動かなくなってたような。
何という生命力。
ん…?もしかして…これは真鍋が亜人だったから、生き返ったってことでしょうか?
そう考えてみたんですが、今回の真鍋のコマを見てみると、彼の顔には傷を保護するガーゼや傷テープが何枚か貼られています。
亜人で生き返ったなら、リセットされて傷も完治しているはず。
それに、もし亜人だったら騒ぎになっていますね。
こんな一般の病院に収容はされていないはず。
ということは、本当にあの状況下でも生きてたということですか。
すごいな…真鍋。
黒服の中で、ただ一人の生き残りとなった真鍋が、これからどう行動を起こすのか。
実は平沢も生きていたとか…ないかな。
そして、今回のタイトルにもなっている戸崎と愛の二人。
亜人で唯一のカップルじゃないでしょうか。
愛は5巻の回想でチラッと出て以来、まともに戸崎と話しているところは今回が初ですね。
堅苦しい店が苦手で、プロポーズはラフな場所でやってほしい(牛丼屋とか)と冗談を言っていたので、割りと気さくな性格だったみたいです。
想像してみよう。
牛丼屋で「結婚しよう」と、愛に指輪を見せてプロポーズをする戸崎。
テーブルには牛丼並盛りつゆだくがある。
とってもシュール。
次回は誰の話でしょうか。
私は中野攻辺りが来るんじゃないかと思いますね。
圭と亜人コンビを辞めて以来、彼が現在どうしているかの様子をやるとか。
そういえば、行方不明になったままの消防士(秋山礼二)も、そろそろ出てくるんじゃないかと期待してます。
再登場してほしいな。
続々と最終ステージに向けて、それぞれが行動を開始している感じです。