(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
どうも、くろやんです。
アニメが始まって盛り上がっていますね。
原作は完結しましたけど、アニメが放送されて来年は実写映画もありますし、色々楽しみが増えて嬉しいです。
では、8巻のあらすじや感想を紹介していきたいと思います。
今回の見どころは、前回からの続きとなる犬屋敷壱郎VS獅子神皓の戦いの決着ですね。
ついに始まった二人の戦いの行方は…!
以下、8巻のネタバレを含みますので注意してください。
地上戦から空中戦へ
皓の鉄の雨攻撃によって、犬屋敷さんの娘(麻理)が火事になった都庁から出られなくなっていた。
娘を助けに行きたい犬屋敷さん。
しかし、皓がそれを阻む。
犬屋敷さんに殴りかかった皓は、そのまま何発も殴りつけて、さらに「だだだだだ」と弾を撃ち込み始める。
やはり、スピードでは若者に負けてしまうのか…?
と、ここで犬屋敷さんの反撃!
皓が言っていたお馴染みの「ばんっ」の掛け声で撃ち返し、反撃に出ます。
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
以前から思ってたけど、これ掛け声言わないと弾出ないのかな。
言った方が気持ち的になんかテンション上がるから…とか?
上空へと飛ぶ犬屋敷さん、それを追いかける皓。
地上での肉弾戦から、今度は空中での追いかけっこに変わります。
おじいちゃんを執拗に追い回す若者(おじいちゃんがヒーローなのが許せない)
犬屋敷さんが高速道路を飛んでいると、麻理から電話が掛かってきます。
どうにか無事だったかと思ったら…。
「みんな…愛してる…今まで…ありがとう」
もう自分は助からないんだと悟った麻理からの最後の言葉でした。
うわぁぁ( ゚Д゚)
麻理の命が危ない!
もう時間がない!!
麻理を何とかして助けに行きたいけど、相変わらず皓が追って来て攻撃を仕掛けてくる。
絶対、麻理を助けると誓う犬屋敷さん。
そうしていると、背後から皓の集中砲火が!
炎と煙が上がる様子を見て、「ざまぁ、じじい!」と喜ぶ皓。
だが、ここで炎に包まれた犬屋敷さんが皓に飛びかかる!
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
互いに炎に包まれた状態で、接近戦となった二人。
ここの場面は文字通り燃える!
まさかの反撃に驚き焦りを見せる皓と、気迫に満ちた顔で離れない犬屋敷さんと、二人の表情が良いです。
尚も離れない犬屋敷さんに、皓は頭突きを食らわす。
なかなか両者ガチンコバトルですね。
そして、皓がやっていたように犬屋敷さんもエネルギーを溜めた後、大量の光線で皓を狙い撃ちする。
激しい集中砲火を浴びた皓。
これによって皓は、眠ったような状態で活動停止となり、上空から落下していく。
相手を破壊するまで
二人の決着がついたのか…?
と思ったら、活動停止となった皓が自動覚醒モードへと切り替わった!
再び、大量の光線で犬屋敷さんを攻撃し始める皓。
皓の意識はなく、勝手に自動モードでガンガン攻撃を仕掛けてきます。
そして、集中砲火を浴びた犬屋敷さんも、とうとう皓と同じ自動覚醒モードへと切り替わってしまう。
自動モード同士の戦い。
チート能力を駆使する者たちの仁義なき戦い。
その激しい戦いは、固唾を呑んで見守る直行(チョッコー)や民間人の上空ギリギリのところで行われていた。
互いの攻撃によって、付近のビルにも被害が出ている。
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
そうだね!
直行のツッコミはごもっとも!
もっと上で戦わないと、周りがめちゃくちゃになりそうだよ。
逃げる犬屋敷さんと追う皓。
激しい攻防戦を繰り広げる自動モードの両者の戦いですが、とうとう最終局面を迎えることに。
皓がなんと人工衛星を操作し、犬屋敷さんの上空に落下させようとしていた。
頭上の人工衛星を撃ち落とす犬屋敷さん。
その残骸が周囲に落下していく死角となった状態で、いきなり犬屋敷さんが皓の背に馬乗りになってきた!
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
自動モードの犬屋敷さんは何度も皓を殴りつけ、後頭部を剥ぎ取ると…皓の両腕を力ずくでもぎ取ってしまった。
荒々しい容赦ない攻撃!
普段の犬屋敷さんからは想像出来ない、バイオレンスな描写。
完全に活動停止となってしまった皓。
相手を破壊し活動を停止させたことで、犬屋敷さんも同様に活動停止状態に。
最後に、二人ともフリーズしたまま落下していく。
ヒーローの背中
激闘が終わり、地上に落下した犬屋敷さん。
下は川だったようで、そのまま川にドボン。
水があったため、犬屋敷さんは運良く回復して意識を取り戻します。
対する皓は、両腕をもぎ取られた状態で街中へ落下。
後頭部も剥ぎ取られて、中が丸見え状態。
皓は死んでしまったのか…?
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
復活した犬屋敷さんは急いで麻理のもとへ飛んで行きます。
皓との戦いで、かなり時間が掛かってしまったことは確か。
こんなに時間が経ってしまって麻理は無事なのか…。
都庁の窓ガラスへ飛び込んだ犬屋敷さん。
炎と煙が充満するなか、麻理の姿を必死に捜します。
ようやく倒れていた麻理を発見…!
しかし…。
麻理はすでに…動かなくなっていた。
絶叫し、麻理の死を嘆く犬屋敷さん。
「いやだ…いやだ…」と頭を振るときの表情と叫びがホントにリアルで、犬屋敷さんの悲痛な想いが伝わってくる。
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
すると、そこに犬屋敷さんの奥さんから電話が掛かってきます。
「あなた…無事?」と犬屋敷さんの安否を確認した後、「ねぇ麻理知らない?」と、娘のことを尋ねる奥さん。
奥さんに今の現状を話すべきか迷うが、結局犬屋敷さんは奥さんに麻理の死を言わず。
「麻理…帰って来て!お願い!」と、懸命に心臓マッサージを行います。
何度も何度も心臓マッサージを繰り返し…。
最後、犬屋敷さんが諦めて立ち去ろうとしたとき、麻理が奇跡的に息を吹き返す!
麻理…っ…よかった( ;∀;)
助けに来てくれた父に、涙を流して抱きつく麻理。
そのまま犬屋敷さんは麻理を抱え、都庁のビルから脱出。
さらに、中に取り残されていた麻理の友達や残りの人たちも、犬屋敷さんは助けていきます。
人々を助けたヒーロー、父の背中を見つめる麻理の視線が、色々な気持ちが込められていて感慨深い。
(奥浩哉『いぬやしき』8巻)
電車は動いているそうで、先に家に帰るよう麻理に言う犬屋敷さん。
「お父さんは?」と尋ねる麻理に、「朝には帰るよ」とだけ言うと、犬屋敷さんは助けを必要としている人々のところへ飛んで行ってしまった。
大勢、犬屋敷さんの力を必要としている人がいる。
ヒーローはまだ忙しい。
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まとめ
今回の8巻では、犬屋敷さんと皓の激闘が見どころですね。
展開がスピーディーなので、今回もサクサクと読める巻ではありますが、二人の表情や戦いのラストの描写が印象的です。
自動モードの最後、犬屋敷さんが皓の両腕をもぎ取るところは、あれはインパクトありますよ。
いや、だって普段はあの穏和な犬屋敷さんがですよ?
まるでエヴァの暴走シーンみたいに、荒々しく野性的な攻撃をするなんてギャップがすごいなぁと。
これまで人を救う描写が多かっただけに、犬屋敷さんのバイオレンス描写って珍しい。
それにしても、自動覚醒モードは最強ですね。
意識がない間に勝手に、ベストな攻撃をしてくれるんですから。
でも、周りの被害までは考慮されてないみたいですけどね。
犬屋敷さんが動かなくなった麻理の姿を見つけて、産まれたときからの麻理の回想シーンを思い出すとこは、うるっときます。
こういう回想シーンは弱いんですよ。
あと、奥さんの電話が掛かってきて、犬屋敷さんが「麻理は…いや…なんでもない」と答えるところも。
そういえば、今回の8巻で犬屋敷さんの奥さんの名前が初めて出てきた気がします。
万理江(まりえ)さん。
娘の麻理と似てますね。
緊迫した場面なのに「あ、奥さんの名前って麻理と似てるんだ」とか思ってしまいました。
いぬやしき終わりまであと2巻。
日本に宣戦布告していた皓を倒し、命を落としかけていた麻理も無事助かり、物語が着々と終わりへ向かっているという感じがしますね。
最後には平和な犬屋敷家と、愛犬はな子が見たい!
続きはこちら。
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