(桜井画門『亜人』5巻157p)
どうも、くろやんです。
キャラの過去とか性格について、色々知ったり考えたりするのが楽しいです。
こんな一面があったんだ(´―`)っていう、発見になって面白い。
今回は亜人管理委員会トップの戸崎について、まとめてみました。
以下、7巻までの内容ネタバレあるので注意してください。
プロフィール
厚生労働省亜人管理委員会(亜人の研究・管理が目的)という組織のなかで、トップに就いている戸崎優。
聞くだけで、お堅い偉い職業みたいですね。
眼鏡をかけてスーツを着て、いかにもという恰好の戸崎。
左の顎(口元)にほくろがあります。
苗字『戸崎』の読み方はトザキじゃなくて、トサキだそう。
作中色んな人物によく間違われます。
1巻で刑事に間違われ、2巻で佐藤に間違われ、6巻泉の回想シーンでも間違われ、オグラ・イクヤには『田崎』と間違われる。
もうトザキにしてもいいんじゃないかな。
1巻初登場の頃はミントタブレットをなぜか大量に食べ、神経質なインテリ系の人物という印象でした。
(桜井画門『亜人』1巻68p)
…あれ?
今はミントタブレット食べてませんね。
確認してみたら、3巻ではもう持っていませんでした。
研究所襲撃でミント食べてるどころじゃなかったんでしょう。
亜人管理委員会トップという地位に就き、知的かつ冷たい印象の戸崎。
まとめてみたら、今まで結構すごいこと色々やってました。
戸崎がやった結構すごい事
亜人と発覚した永井圭が別種(黒い幽霊を出せる)かどうか、確かめるために警察官を囮にした戸崎。
その後、佐藤によって政府に引き渡された圭が、腕や指を切られる人体実験を受けている様子を淡々と眺める。
なかなか冷徹…(;´∀`)
オグラ・イクヤから亜人に関する情報を引き出すため、オグラの護衛として一緒にいた男を、ためらいなく銃で撃ち殺す戸崎。
その後、拘束したオグラがなかなか情報を喋らないため、痛みを与える(指を切り落とす)方法をとることに。
これ殺人罪や傷害罪…(;´∀`)
正体が亜人とわかった中野攻の自宅へ、黒服の少々荒っぽい仕事をしてくれる男達を送り込んだ戸崎。
その後、逃げる攻を背後から車ではね飛ばすという、黒服以上になかなか荒っぽいことをやってのける。
(桜井画門『亜人』4巻59p)
一切情け容赦ない!!
作中でよく圭が『クズ』って言われているけど、戸崎の方がもっとすごい事色々やってた!
読み返してみると冷徹&冷酷な行動の数々。
と、戸崎…良い素質をもっているじゃないか。
戸崎が今の地位にいるわけ
そんな極度のクールすぎる亜人管理委員会トップ、戸崎優ですが。
ただの冷たい人間味のない人物かと思ったら、3巻終わりである事情が判明します。
実は戸崎には婚約者の女性がいます。
名前は愛という名の女性。
初めて出会ったのは10年以上前だそう。
愛は親の遺した借金を背負いながら生きていたらしい。
こんな冷徹な戸崎に婚約者がいたなんて、かなりびっくりといえばビックリ。
5巻回想シーンで、婚約者の愛と何気ない会話をする戸崎。
この頃の戸崎は穏やかで幸せな日々だったんだろうなぁ。
その後、愛は事故に遭い意識不明の重体に。
健康保険に入る余裕のなかった彼女の医療費は高額なものになる。
その高額な医療費を、自分で負担することにした戸崎。
「彼女だけは幸せにしてみせる。世界中の誰を地獄に落としても」と誓う。
戸崎が今の亜人管理委員会トップの地位を守るわけは、高額な医療費が必要な婚約者のためという事情があったんですね。
7巻でフォージ安全社長・甲斐敬一が、ビルにやって来た戸崎に「愛ちゃん(婚約者)は元気か?」と尋ねます。
この二人、大学の同期だったようです。
どっちもバリバリのエリート学生だったでしょうね。
甲斐が愛のことも知っているということは、もしかして戸崎と愛は大学で出会ったのか。
この甲斐社長も、戸崎と同じくなかなかの素質をもっている。
ブラック企業のトップにいるぐらいだから、間違いない。
というか、亜人にまともな人物って少ないかもしれない。
婚約者の事故は亜人が関係しているのか?
戸崎の台詞で、亜人に対して深い憎しみを持っているようなものがあります。
2巻、人体実験を受ける圭(見えていないけど圭のIBM)をガラス越しに見て、「お前らのおかげで、どれだけ私の人生設計が崩れたか…わかっているのか…?」という言葉。
(桜井画門『亜人』2巻51p)
何か憎しみや怒りを感じる言葉ですね。
考えられるのは、婚約者(愛)の事故についてでしょうか。
亜人がこの事故に何らかの関与があるとしたら、戸崎の怒りや憎しみも納得できます。
作中でこの事故についての詳しい描写は、まだありませんね。
佐藤を倒すため、亜人である圭や攻と手を組むことになった戸崎。
最初は亜人など信用できないと考えていましたが…。
6巻、対佐藤に向けての作戦を立てる場面。
途中で10分休憩をとるよう言った後、何気なく圭の手元を見る戸崎。
渡したフォージ安全ビルの資料に、圭は細かく沢山のメモを書いていました。
それを見て、言葉は発さず何かを思う戸崎。
(桜井画門『亜人』6巻50p)
以前まで亜人に対して憎しみをもって接していたが、この圭の行動を見て、人として『永井圭』個人を見るように考え方が変わったように思います。
その後も、施設内で圭と資料を見て何か作戦を話す場面が見られます。
厚生労働省なんてキャリアにいるぐらいだから、戸崎も圭と同じく、理知的で頭を使う頭脳派タイプでしょうね。
お互い理論的に、スムーズに会話ができそうなイメージがあります。
もしかしたら、メモを沢山書いて情報を覚えようとした圭を見て、戸崎は自分と重なるところがあったのかもしれません。
まとめ
読み返したら、色々すごいことやっていた亜人管理委員会トップ戸崎優。
クズと言われる圭より色々やってるよ。
最初の頃は亜人の敵・政府の人間として、冷酷なインテリの印象が強かったですが、最近はもうちょっと柔軟になってきたように感じます。
今の地位を守るために、すべては婚約者のために戦っていた戸崎。
圭とはまた違う理由で佐藤との戦いに臨む戸崎も、今は一人個人の問題ではなく、誰かが佐藤を止めないといけないという想いで動いているようです。
チーム戸崎を引っ張るリーダーとして、たまに揉めるメンバーに「ケンカするなよ」と頭を抱えたり、この戦いが終わったら大臣に消されることになってたり…。
なかなか大変なポジションですね。
しかし、7巻でのチーム戸崎の様子を見ると、連帯感や信頼感が出来つつあるようにも見えます。
そういえば佐藤との戦い後、ギブアンドテイクで圭に大臣暗殺を要求した戸崎。
それが成功したとして、戸崎自身は亜人管理委員会トップの地位に居続けるのか。
なんとなくですが、もう今の地位は捨てそうな気がする。
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