(桜井画門『亜人』46話)
今回は急展開で色々ありましたね。
色々あったんですが、「アレ?これってどういう状態だっけ?」と忘れていたこともあったので、ちょっと前の単行本を読み直してみました。
それを踏まえて、気が付いたことや思ったことを追記で書きます。
年々、忘れっぽくなってる気がする。
光陰矢の如し。
以下、15巻のネタバレを含みます。
フラッド
さて、今回の72話で急展開になりました。
圭とカイが佐藤に撃たれ、圭がフラッドを発現させる。
近くにいたカイはフラッドの影響で『なりかけ』になり、最後に佐藤もフラッドを起こす…と。
怒濤の展開!
ついにここで、圭がフラッドを起こす!
さらに、カイも『なりかけに』!
さらにさらに、佐藤までフラッドを!!
ところで今回、フラッドや『なりかけ』という言葉が出てきたんですが、詳しい内容を忘れてしまったので、単行本を読み直してみました。
フラッドとかそんなにしょっちゅうあるもんじゃないから、ほら。
これに関しては、10巻や11巻でオグラ博士が詳しい説明をしていました。
さすがオグラ博士、亜人のスペシャリスト。
亜人のことならオグラ博士にご相談を。
まず、フラッドについてですが。
異常な感情の高まりと復活が重なったとき、ごくごく稀に起こる現象。
フラッドについて、最初はこう説明されていました。
その例が『中村慎也事件』です。
亜人だった中村慎也が、目の前で親友の祐介を殺害されたことで、異常な感情の高まりと復活が重なり、フラッドが発現。
何体もの殺意をもったIBMが出現し、その場にいた者たちを一人残らず殺害したというもの。
(桜井画門『亜人』2巻)
このときは発現の発端となった感情(殺意)に従い、IBMたちは行動し続けたんですが、これは殺意とかじゃなくてもフラッドは起きるようです。
11巻50話でオグラ博士の説明で出てきました、あるオランダ人金メダリストの話があります。
彼はスピードスケートの選手で亜人。
ゴール直後に彼は転倒し、勝利の喜びと復活が重なり、フラッドが発現。
作り出されたIBMたちは消失するまでの約5分間、リンクの上で歓喜し続けたそう。
なりかけ
フラッドが起こる条件はふたつ。
オグラ博士が10巻46話で話していた説明によると、『一生に一度あるかないかの感情の高まり』と『復活時のIBM濃度の上昇』
このふたつが重なり相乗効果を生んで、特別な精神状態に到達することがあるということらしいです。
亜人の体内には常にIBMが存在していて、それらは亜人の感情の起伏によって濃度が変動する。
このIBM濃度が最も高くなるのが復活時だそう。
(桜井画門『亜人』46話)
さらに、一生に一度あるないかの感情の高まりというのが、中村慎也の場合は祐介を殺害されたことへの怒り(殺意)、オランダ人金メダリストの場合は勝利の喜びだったというわけですね。
今回の圭も、慎也のときと同じく怒り(殺意)だと思います。
そして、46話でオグラ博士は『なりかけ』についてこう説明していました。
なぜ、なりかけとフラッドが同時に観測されるのか?
シンプルに言おう。
「一生に一度あるかないかの感情の高まり」で高濃度化した体内IBMが、近くの死んだばかりの人間にも影響を及ぼすからだ。
アメリカ国内では5例の『なりかけ』の報告が上がっていて、うち2例はフラッドの付近で目撃されている。
『なりかけ』とは言葉通り、亜人になりかけるという意味でしょう。
中村慎也事件で亡くなった祐介は『なりかけ』になり、その遺体はアメリカの亜人研究施設に送られました。
そこで祐介の遺体を観察していたスミス博士ともう一人の研究員は、祐介の身体にあった銃創が消えていることに気付きます。
銃創は修復されたが、復活までは…亜人になるまではいかなかった。
これが『なりかけ』の状態なんだそう。
ちょうど今回72話のカイの状態ですね。
亜人が生まれるヒント
スミス博士の話を聞いていた研究員が、「その段階で心肺蘇生したら生き返るんですかね?」と博士に尋ねます。
博士の答えは「わからない」と。
そして、スミス博士はフラッドと『なりかけ』、これらの現象に亜人が生まれるヒントがあるのではと考えているようです。
今回の『なりかけ』になったカイは、スミス博士らが話していたように、心肺蘇生をしたり何らかの処置をすれば、生き返るかもしれませんね。
そうすると、生き返ったカイは亜人ということになるんでしょうか。
もし、カイが亜人になったとしたら、他の亜人たちと同じようにIBMが出せるようになるとか?
不死身の兵士となるわけだから、カイも圭たちと一緒に佐藤と戦う一員になりますね。
これは圭にとって心強いのでは!?
ただ、72話最後に佐藤も同じくフラッドを起こしたことで、かなりマズイ状況になっています。
カイを早く安全な場所へ運ばないといけないんですが、殺意をもった圭のIBMはウジャウジャいるわ、おまけに佐藤もフラッドを起こしたわで、カオスな状態に。
カイは無事に助かるのか。
生き返らせることができるのか。
生き返ったとして、カイは亜人になるのか。
先が読めないです。
次回、フラッドVSフラッドで戦闘が激しそうですけど、カイがどうなるのか気になります。
ところで、スミス博士が言ってたフラッドと『なりかけ』、これらの現象に亜人が生まれるヒントがあるのではという話。
(桜井画門『亜人』46話)
もし、生き返ったカイが亜人になったとしたら、亜人は後天的に生まれるということになりますね。
しかし、圭は生まれたときから亜人。
先天的に亜人だった者もいれば、後天的に亜人になる者もいるということでしょうか。
もしかして、圭が生まれたとき分娩室にいた医師が亜人で、感情の高まりで高濃度化した体内IBMが、近くの死んだばかりの人間(圭)に影響を及ぼしたとか?
いやいや、あのとき医師は復活してないし、感情が高まっていたというよりは落胆していたような?
やっぱり先天的な亜人と後天的な亜人がいるってことでしょうかね。
ただ、今回のフラッドと『なりかけ』の関連について調べていたら、亜人自身が気が付かないうちに他の人間に何らかの影響を与えて、亜人が生まれているのではないかと思いました。
普通の人間だった者が亜人から影響を受けた結果、後天的に亜人になったとか。
この辺りの亜人がどうやって生まれるのかについては、原作でもまだ詳しい説明が出てきていませんし、正直よくわからんです。
先天的なのか後天的なのか、もともと持って生まれた性質によるものなのか、ウイルス的な何かなのか、今回のように体内IBMが関係しているのか。
皆さん、どう思いますか?
こうなんじゃないか~というのがありましたら、ぜひ教えてください!
コメント
くろやんさん、こんにちは。
いつも楽しく拝見させてもらっています。
自分は今までの亜人はすべて先天的なものだと思います。
いくら濃度が上昇するといっても、もう一人分の亜人を作れるほどの濃度までいけるでしょうか?
だからこそ永井ほどの濃度のフラッドの中にいた海は初の後天的亜人になれるのかも。
今月号の展開やばいですね…淡々としてるけど物凄い出来事起きまくりでこの先ほんとどうなるのか楽しみです。
かなり長くなります。先に謝るのですが本当にごめんなさい。あとIBMは分かりずらいので人型のIBMを幽霊、粒子をIBMで書いていきます。
亜人がどうやってできるのか。
結論からいうと、とりあえずIBM粒子が大きく関わっていると思います。
まず、亜人は1死なない、2フラッドする、3黒い幽霊が出せる、4亜人を生み出す(←new?)の4つができます。
亜人は常に大量のIBM粒子を持っている。
そしてIBM粒子は、肉体を再生する。(だから1死なない)
その濃度は感情の起伏で変化する。
一番濃度が高くなるのは復活時(生存本能から)。
そして異常なまでの感情の高まりと復活時が重なると体内に抑えられないくらいにIBMが濃くなる。
体内からIBMの粒子が氾濫する、それが2のフラッド。
そして、IBM粒子の濃度は感情に左右されるが、操ることが出来る。
黒い幽霊を出し(正確にはその場で作る)たり、フォージ安全のようにそのまま垂れ流したり出来る。3
幽霊の頭同士の衝突では記憶と感情が交わる。
ここで疑問なのがなぜ黒い幽霊は何か。なぜIBM粒子から人型で生まれるのか。
フラッドもどうして粒子が放出されるだけでなく、人型が沢山生まれるのか。
そこから、幽霊は本人の分身というよりも、本人のなりかけなのでは?と考えました。
フラッドは、粒子の濃度の高まりが、復活時に肉体を再生する際にバグって余計に体を作ってしまうと考えると説明がつく気がします。
そして亜人がいつから亜人になるのか。
前置きが長くなりましたが、
先天的?後天的?今の段階ではなんとも言えません…ごめんなさい。ただ、とにかく肉体作成能力を持ったIBM粒子を持っているから亜人になるというのは確実そうです。
なのでカイもIBM粒子を取り込み、傷が治ったため復活の可能性は高そうです。
ですが、幽霊同士の衝突ではIBMが相殺されるのを考えると亜人になるかはどうなんでしょう…?傷が治るんだから亜人にもなれるのか。……今後に期待ですね。
それはそうと話はそれるんですが、過去編できになったことがあって、下村さんの過去編で出てきたIBMが今の形と違うところ。
周りに他の亜人がいた訳でもないだろうし恐らく下村さんのIBM。IBMって形固定ではない?
そうなるともしかしたら誰か幽霊の形状が変化するとかあるんですかね?
長文失礼しました(><)ここはこうなんじゃ?的なところあればぜひお聞きしたいです!よろしくお願いします。
白豆さんへ
こんばんは。
いつも見て下さってありがとうございます!
そう言っていただけると、とても励みになります。
亜人は先天的なものなのか、ある時を境に生き返ってから後天的に亜人となるのか。
いつもブログで感想や考察を書きながら、その辺りが曖昧なため自分の中で「う~ん??」となっていました。
白豆さんはすべて先天的なものと考えられているんですね。
やはり、圭の通常よりも濃いIBMが重要になってくる気がします。
もし、カイが生き返り亜人となったら、初の後天的亜人になるかもしれませんね!
今後の展開が楽しみですね。
くらさんへ
コメントありがとうございます!
長文でもウェルカムですので、どうぞお気になさらず^^
今月号は急展開でビックリしましたね。
亜人がどうやってできるのか…これについてくらさんは、IBM粒子が大きく関わっていると考えられているんですね。
私も今回のフラッドとなりかけの関連性から、IBM粒子が何か関係しているんじゃないかなと思いました。
人型の幽霊を出せたり、フォージ安全の戦いでそのまま垂れ流せたりと、改めて亜人の体内に存在するIBM粒子はすごいですね。
くらさんが言われているように、IBM粒子が黒い人型の幽霊として生まれるのはなぜなのか。
確かに気になりますね。
なるほど、本人のなりかけですか!
フラッドの際も、復活時の再生のバグで沢山生まれてしまう…と。
他の方の意見を聞くと、自分では考えつかない内容でとても興味深いです。
カイが復活して亜人となるのか。
亜人がどうやってできるのかという謎も含めて、今後の展開がどうなるのか楽しみですね。
あ!過去編で泉さんのIBMの形が今と違いますね。
なぜでしょうね、私も気になります(^^;)
おそらく圭と同じプレーンで、オグラ博士が前にIBMについて説明していたとき(18話)『形状は個々によって変化することがあり…』と言っていたので、もしかしたらプレーンがベースとなって、そこからそれぞれ形状が変わっていくのかなと思いました。
あと、関係ないかもしれませんが、圭のIBMの濃さの話で(25話)オグラ博士が、『人間の自我・心の発育段階によっても変わってくる』と言っていたので、そういった精神的なもの・本人の感情が関係してIBMの形状が変化するのではと思いました。
今後誰かのIBMの形状が変わるとしたら、プレーンの圭のIBMが変わるとかでしょうかね。
亜人はまだ本編で明らかになっていない謎が沢山ありますね。
自分の中でこうなんじゃないか~と色々考えてもみましたが、他の方のお話を聞いてみると新たな発見があって面白いです。
お話を聞かせて下さってありがとうございました!