(good!アフタヌーン 2017年9号)
どうも、くろやんです。
今現在は11月でこれから冬に向かっていくので、夏シーズンの表紙を見ていると夏が恋しくなってきます。
1年の中で夏はあっという間に感じますね。
亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回52話はこちらです。
亜人52話のネタバレ感想【断頭という枷を越え、自由な発想で侵入してみた】
FILE:53 コンヴィクション
以下、11巻のネタバレを含みます。
彼を助けに行く
前回までは自衛隊入間基地での佐藤のターン。
今回は入間市市民体育館での圭、戸崎らのターンです。
最初にきたのは戸崎と曽我部の回想。
戸崎が亜人管理委員会の裏の活動時に手袋を着けている理由について、『指紋を残したくないから』だと曽我部は指摘する。
普通の生活に戻った時のため、指紋を残さないようにしているのだろう。
「そんなものを着けてなきゃあ、何もできない人が『この一線は後戻りできないぞ』なんて、よく僕に言えましたね」と、戸崎に言う曽我部。
4巻18話で戸崎が言った、「曽我部。コレはお前への忠告だが、この一線は…後戻りできないぞ」という台詞を指していったもの。
今回は、この二人に大きな動きがある回。
入間市市民体育館での田中と大臣ら。
佐藤が入間基地に現れたことを知った大臣は、田中に麻酔銃を撃ち込む。
そして、部下に「コイツを拘束し、車に乗せろ。何を企んでるか聞き出す」と言う。
口を割らすために手段は問わないと。
田中に容赦ない鬼畜ストーリー。
また拘束されて、ひどい扱いを受けることになるなんて…。
田中…(´;ω;`)!!
その様子を警備員室のモニターで見ていた泉。
何か思うところがあるようで部屋から出て行く。
そして、警備員室に一人残された曽我部のスマホが鳴る。
『♪テロテンテロテン、テンテン♪』
電話に出た曽我部、表情を変えて驚く。
どんな内容だったんでしょうね。
そして、この緊張感のない着信音が…なぜかツボにはまってしまって…どうしよう。
体育館廊下を歩く圭と攻。
先ほどテレビに映った佐藤を見て、「アレは佐藤じゃない。多分偽物だ」と圭は話す。
確かによく見ると、偽物IBM佐藤は体形が本物と微妙に違いますね。
肩の辺りとか。
そして、廊下で圭と攻は泉と合流する。
今から入間基地へ向かうと言う圭。
泉は田中が拘束されたことを二人に伝えた後、「私は彼を助けに行く」と言う。
なぜ、田中を助けに行くのか。
それに対し泉は、「彼は佐藤に裏切られた。つまりコッチの戦力になる」と説明する。
よかった。
田中に救いの手が…!
泉さんが田中を助けに行くそう。
そういえば、フォージ安全での戦いの時に、泉さんは田中に借りがあった。
その借りを返す時が今なのかも。
そして、田中が圭らの仲間になるという展開になるようですね。
彼女の名前は
体育館食堂にて。
戸崎を呼び出した曽我部。
先ほどの電話は曽我部の秘書からだったようで、亜人管理委員会の極秘データがすべて不正に持ち出された形跡が見つかったという。
「先輩、あなたの仕業ですね」と、確信を持って言う曽我部。
スーツの内ポケットから麻酔銃を取り出した曽我部は、戸崎を眠らせて処理させようとする。
曽我部の言葉を黙って聞いていた戸崎、冷静な表情のままスーツの上着を脱いでいく。
「あなたの横にいる『田井中陽子』、僕が責任もって管理しますので、心配しないでください」と言う曽我部。
管理って…物じゃないんだから。
挑発するような台詞を吐く曽我部。
そんな台詞を聞いても、表情ひとつ変えない戸崎。
スーツの上着を脱いで腕まくりをした戸崎が手にしたのは、食堂に置いてあった包丁だった。
ヤバい、戸崎の目が覚悟を決めた目だ。
手袋を着けていないにもかかわらず、これは本気で刺すつもりだ。
「『田井中陽子』じゃない。彼女の名前は『下村泉』、私の優秀な秘書だ」
そう毅然とした表情で言う戸崎。
「もう一度言いましょうか」と曽我部が言ったところで、躊躇なく戸崎が曽我部の腹部を刺した!
突然の出来事に、「え?」となる曽我部。
絶叫する曽我部を戸崎は押し倒し、なおも包丁を握る手に力を込めていく。
もがく曽我部は床に落ちていたアイスピックで戸崎の脇腹を刺し、必死に抵抗しようとする。
が、脇腹を刺されても戸崎の表情は変わらない。
やがて、抵抗していた曽我部の手からアイスピックが落ち、彼は絶命した。
刺していた包丁を抜く戸崎。
終始、冷静な表情のままだった。
と、戸崎…。
とうとうやってしまったな。
しかも手袋を着けていないということは、もう普通の暮らしは出来なくなる。
吹っ切れた戸崎には、もはや失うものがない。
そして、曽我部を刺す時の描写がリアル。
恨んだことは一度だってない
泉の話を聞いた圭。
この状況で戦力を増やすのは有益だと考える。
攻に、泉に付いていくように言う。
泉が攻と共に歩き出したところで、ちょうど向こうから戸崎がやって来る。
スーツの上着を着て、何事もなかったかのような戸崎。
吹っ切れた戸崎さん…すごいな…さっき一人刺し殺してるのに。
そして、泉に『君が亜人である記録が保管してあると言った、アレは嘘だ』と話す。
だから今、すべてを投げ出してもいいと言う戸崎。
しかし、泉は「なんとなくわかってましたよ。今度は最後まで逃げない。それだけです」と言葉を返す。
泉に「ありがとう」と礼を言う戸崎と、「こちらこそ」と言う泉。
お互いに礼を言い合う。
信頼感を感じる台詞。
田中のもとへ向かう泉と攻。
残った戸崎は、圭に「亜人じゃなければ…お前も今頃こんなところで、こんなことはしてなかっただろうにな」と声を掛ける。
それに対し圭は、「亜人じゃなれば、僕の人生はあの日、トラックに轢かれた時点ですべて終わってる」と話す。
亜人と発覚してから経験したことは、やってられないようなことばかりだった。
しかし、『自分が亜人だったこと自体を恨んだことは、一度だってない』
そう言い切る圭。
そして、別々の方向に歩き出した圭と戸崎。
それぞれが行くべき場所へと向かう。
まとめ
今回は圭や戸崎、泉らのそれぞれが行動を開始した話です。
前回の佐藤が入間基地で派手に動いた展開から一転、全体的に動きが少ないですが、それぞれの確固たる意志を感じる話。
何と言っても、戸崎の行動が印象的でした。
曽我部…まさか先輩である戸崎に刺し殺されるなんて思わなかった。
もっと今後暗躍するキャラかと思ったら、あっさりやられてしまった。
あの戸崎が曽我部を刺すとこの描写、めっちゃリアルですね。
下から突き上げるように戸崎が刺すとことか、苦悶の表情を浮かべる曽我部とか。
あと、刺された曽我部が声を上げるところのコマ。
泡立て器や調理器具の影が手前にきて、曽我部の台詞に影が被るのが独特な描写だなと思いました。
映画のワンシーンみたい。
…ん?そういえば、戸崎は前にオグラ博士のボディガードを殺したことがあったっけ。
今回が初めてではないですね。
思い返せば、戸崎さん色々とやってますね。
今回の刺し殺すところも冷静に淡々とした雰囲気で、亜人じゃない普通の人間のはずなのに、なかなか気迫がすごい。
そして田中は無事、泉さんに助けられるのか。
圭らの味方になるフラグがたちましたが、簡単には田中自身も納得はしなさそう…どんな風に仲間になるのか。
12巻は入間基地での様子と、体育館での様子とそれぞれの視点で描かれていきそう。
早いな…次はもう12巻なのか。
続きはこちら。
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