(松浦だるま『累-かさね-』3巻148p)
累-かさね-3巻で出てきたカプグラ症候群。
あまり聞き慣れない病名ですね。
丹沢ニナの母親が頻繁に家へ来るようになり、累は次第にニナの母親から『娘が娘ではない』と疑われ始めます。
このことを累が羽生田に相談すると、こうすればいいとある提案をされます。
これが…まぁ、なかなかゲスい手段(;´∀`)
まず、娘のことを一切疑っていない父親を味方に付けて、事前に『母親がカプグラ症候群である可能性』を仄めかしておく。
カプグラ症候群とは「身近な人物が瓜二つの別人にすり替わっている」という妄想を抱く病気だそう。
本物のニナとの僅かな違いに気付いた母親は動揺し、累に「あなたはニナじゃない!」と言い、とっさに包丁を向けてしまう。
それを見た父親は、娘が言っていたように妻は病気だと判断する。
ニナの母親は本当のことを言っていたにもかかわらず、夫に信じてもらえず…。
それ以降、累に疑いの目は向けられなくなり、累は順調に女優生活を続けていけるようになる。
改めて見返すと、ひどい展開( ;∀;)!
しかも、この先に待ち受けるニナの結末を考えると…尚更ニナの母親は不憫。
ここで出てきたカプグラ症候群とは、実際にどんな病気なのか調べてみました。
カプグラ症候群(カプグラしょうこうぐん、カプグラシンドローム)とは、家族・恋人・親友などが瓜二つの替え玉に入れ替わっているという妄想を抱いてしまう精神疾患の一種。
偽物と思い込む対象は無生物の例もある。
以前は稀な症状であると思われていたが、今ではそれほど珍しいものでないことが分かっている。
(引用元:カプグラ症候群ーWikipedia)
対象が人ではなく、動物や物の場合もあるそう。
更には、自分でさえも自分ではないと認識してしまうこともあるとか。
以前は稀な症状と思われていたのが、今ではそれほど珍しいものではない…ってそうなんだ!?
調べてみると、カプグラ症候群を題材にした映画もあるそうです。
レビューがいまいちなのが、何やら気になりますが…。
このカプグラ症候群、脳に障害のある人や認知症の人にも出現するらしい。
そう考えると、確かに稀というわけではなく、割りと身近な病気かもしれないと思うようになりました。