(松浦だるま『累-かさね-』1巻7p)
くろやんです。
累-かさね-の中で重要なアイテムである、「口紅」についての情報をまとめてみました。
以下、原作のネタバレを含みます。
累の母(いざな)が娘に遺した、赤い口紅。
これをぬって他者に口づけをすると、自分と相手の顔が入れ替わる効果があります。
そして、もう一度相手に口づけをすることで、顔が元に戻ります。
効果の持続時間は平均12時間。
そのため時間を延長する場合は、一度口づけをして顔を戻し、もう一度口づけをするという方法をとらなければいけません。
時間の制約のために、累は植物状態となったニナの顔で舞台に立つときは、時間の遅い公演や地方公演の泊まりの仕事などは断っていたようです。
その後、野菊と顔を入れ替えるようになってからは、口紅の制限時間も気にしないで済むようになります。
口紅の力は顔のみを入れ替えるため、体は元の自分のまま。
作中で誰かと顔を入れ替えている累ですが、体は元の累のままです。
ということは累、わりとスタイル良いと思うんですが(´∀`)
あと、声も顔を入れ替えた相手のものになります。
累は一度、口紅の能力を知るためと個人的な復讐を兼ねて、薊野という男と顔を入れ替えたことがありました。
その男の声を使って、累は個人的な復讐を果たします。
このとき、ニナの顔の状態で口づけをしましたが、相手はニナではなく累の顔になったそう。
新たな顔に口づけをすると、前の相手との顔の交換はキャンセルされるらしい。
これは、羽生田も知らなかった内容だそうです。
この口紅を、累はチェーンに付けていつも首から掛けていました。
普段は見えないように、肌身はなさず服の下に隠していたようです。
(松浦だるま『累-かさね-』4巻177p)
累に口紅を遺した母、いざな。
かつていざなは、淵透世の顔を奪ってその美貌を武器に、伝説の女優『淵透世』として生きてきました。
そして野菊の母である本物の淵透世は、野菊の前では生前ずっといざなの顔のままだったそう。
顔を入れ替えた状態のまま、相手の顔が定着することもあるらしい?
そして、顔を入れ替えた対象者が亡くなった場合。
いざなが羽生田に教えた情報によると、相手が亡くなってから口紅で顔を交換できるのはせいぜい5日程。
さらに、一回の持続時間がだんだん減っていくそうです。
ニナが亡くなったときも、最後に累が口づけをしてから6時間後には元の顔に戻っていました。
この口紅、人の顔をすり替える力を持つ赤い鉱物が原料らしいです。
野菊が屋敷で見つけた手帳には、「辰砂ではない朱」「朱を口紅のようにぬり」と書かれていました。
この朱というものが、口紅と関係しているようです。
後に明らかになりますが、いざなは朱磐の白永山で口紅の元となる赤い鉱物顔料、日紅(ひべに)を見つけたそうです。
さらに恐ろしいことに、口紅の成分の60%はこの日紅で、残りの40%は複数の人間の血液だとか…ギャー恐ろしい( ゚Д゚)
これまで累が顔を入れ替えたことのある相手は、こちらの5人です。
西沢イチカ、五十嵐幾、丹沢ニナ、薊野(声を使用するため)、野菊
そして何といっても最大の謎は、この口紅はどれだけ使っても減らない…無くならないことです。
いざなも累も、あれだけ毎日使っていてなぜ無くならないのか不思議です。
…野暮なツッコミですね、すみません。