(桜井画門『亜人』6巻152p)
今日は大晦日ですね。
また来年もよろしくお願いします。
くろやんです。
物語が始まった直後、亜人として追われることになった圭を助けてくれたのが、幼馴染の海斗(カイ)でした。
カイについて現在わかっていること、6巻での再登場のことなど紹介したいと思います。
以下、6巻の内容ネタバレ含みます。
プロフィール
圭と同じく高校生で、正義感の強いまっすぐな性格をしているカイ。
全人類に追われることになった圭を命懸けで助け、「お前は人間だよ」と言ってくれます。
実はカイについて、原作でも詳しいことがまだよく明かされていません。
特に重要なキーワードとして、カイの両親が犯罪者であったということが挙げられます。
(桜井画門『亜人』3巻83p)
そのため、圭は母親に『カイは犯罪者の子だから、もう遊ぶな』と言われていました。
圭もそれに従い、カイと遊ぶことを止めたようで、それから疎遠に…。
カイの両親がどんな罪を犯したのかということは、まだ判明されていません。
あとわかっていることは、バイク乗りで、彼のおじいさんが九州に住んでいることぐらいでしょうか。
情報らしい情報が少ない。
圭に置いていかれ、2巻からしばらく登場がなかったカイですが、6巻で久しぶりに原作に再登場します。
圭の逃走を手助けした道中のあれこれで、彼は少年院に収容されていたようです。
琴吹武との出会い
ある日、カイのいる少年院の集団部屋に、琴吹武(ことぶきたけし)という少年が入ってきます。
この琴吹、一度脱走したにもかかわらず、2日後再び自ら院に戻って来たそうです。
脱走方法も戻って来た理由も不明、「気付いたら外にいた」という。
(桜井画門『亜人』6巻154p)
噂を聞きつけた同室のボス(ジャイアンみたいなの)が、琴吹に「脱走方法を教えろ」と、しつこく脅してきます。
なんでも明日彼女の誕生日らしいので、会いに行きたいとか。
どんだけ彼女のこと好きなの。
作業中とトイレ中、そして就寝時と3回脅してきます。
た、確かにしつこい(;´∀`)
これ彼女も迷惑なんじゃぁ…。
そして、琴吹がボスに絡まれるたびにカイは止めに入ります。
琴吹は助けに入るカイに「ウザイ」「首を突っ込むな」と、冷たい態度をとって拒絶していました。
就寝時に絡んできたボスと子分は、琴吹の腕を折り、脱走方法を吐かせようとします。
見て見ぬ振りをしていたカイの様子に安心する琴吹。
そのまま暴力がエスカレートしていくかと思ったが、やっぱりカイは助けに入ってきた。
3人相手にボコボコにされながらも、戦うことを止めないカイを見て琴吹は気付く。
コイツはただのバカじゃない。
超バカなんだと。
(桜井画門『亜人』6巻179p)
褒めてるのか貶してるのか!
いや良い意味のバカってことだと思います。
カイも足を折られそうになるが、そこで黒い幽霊(IBM)が突然現れ、カイを助けます。
実は琴吹は亜人だったのです。
脱走したのは、TVに映った佐藤の政府への抗議活動を見て、厚生労働省前に出向いたためでした。
結局琴吹は、攻や奥山らが参加した亜人集会までは行かなかったようですが。
その後、二人で話をする琴吹とカイ。
永井圭がどんな奴か尋ねる琴吹に、初めての友達だとカイは答えます。
(桜井画門『亜人』6巻185p)
逃走のさなか置いていかれたことに対しても、「あいつがいらないって言うなら、俺は引く」と言います。
でも、圭に何かあれば必ず助けに行くと言うカイ。
どうしてそこまで圭のために動くのか。
不思議なぐらい、カイの圭に対する友情はブレない。
そして琴吹は、「もし永井圭に何かあって、ここから出たい時には俺に言え。一度だけ、この壁を越えさせてやる」と約束します。
この見開きで琴吹のIBM全体が映るところ。
うわああぁ、これかあぁ!って熱い気持ちになります。
このIBMかっこいい。
カイの正体は亜人か?
海斗(カイ)の正体が実は亜人じゃないか、という説がネット上で噂されていますね。
圭が亜人と分かっても驚かなかったことや、逃走中にバットで殴られたりバイクで事故っても死なずに済んだことなどから、そう考察されているようです。
個人的にカイは亜人じゃなく、ただの人間だという方がしっくりきます。
それは、2巻で人体実験中の圭と田中の会話で「カイは1個だけの命を掛けてくれた。だから、命以外の全てを掛けないと割に合わない」という、圭の言葉の意味がなくなってしまうからです。
あと、もしカイが亜人なら、せっかく亜人の琴吹が協力者になってくれる展開になったのに「え?あ、あれ?なんだ。お前も亜人だったん?」ということになると、何だか味気ない感じになります。
カイは人間なのに、亜人に対して偏見をもっていない、希少な変わった人物というのがいいかなと思いますね。
圭が初めての友達だった、カイの両親が犯罪者だったという点を踏まえてみます。
カイの両親が罪を犯したのが、圭と友達になる前だったと仮定して考えると…。
両親の犯罪のことがあり、友達がいなくて一人でいたカイ。
周りから疎まれ偏見の目で見られていたカイに、圭が話しかけて初めての友達になります。
(桜井画門『亜人』1巻33p)
この時の嬉しかった気持ち、圭への友情や感謝から、あのまっすぐなブレない芯があるのかなぁと思います。
自分が偏見の目で見られた経験があるからこそ、亜人に対しても偏見の目をもたない。
というのが、しっくりくるのです。
ただ、亜人は予想の斜め上から意外な展開になることも十分あり得るので…(´―`)
読者の予想を裏切る、何か秘密が隠されているかもしれません。
圭についてはこちらの記事をどうぞ。
クズと言われる亜人永井圭の性格【寂しいって言っちゃえば?】
まとめ
実はこのあとの7巻でも、チラッと姿を見せるカイ。
合理的で余分な感情を切り捨てようとする圭も、カイには「ありがとう」と感謝し、心を開いている様子がうかがえます。
最終的に亜人の圭がどう生きていくのか、というところで、カイの存在が重要な鍵になってくると思います。
これからストーリーが進むなかで、圭の窮地にカイがどう駆けつけるのか。
カイの過去や、二人が友達になった経緯などが明かされるのを楽しみにしています。
他の6巻内容ネタバレはこちらです。