(good!アフタヌーン 2018年5号)
どうも、くろやんです。
梅雨で雨が降ったり止んだり、毎日ジメジメしています。
早く梅雨が明けてほしい。
亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回56話はこちらです。
亜人56話のネタバレ感想【走る止める撃つ!彼女は男前】
FILE:57 論理を越えて
以下、12巻のネタバレを含みます。
57話のあらすじ
佐藤VS自衛隊の激しい銃撃戦が繰り広げられている自衛隊入間基地。
その入間基地に到着した圭。
しかし、入り口(ゲート)からは入れない。
梯子も道具もなく、基地の外から中へ入るにはどうしたらいいか。
近くに落ちていた瓶を拾い、それを割った圭は破片を手にする。
使用するのは瓶の破片のみ。
そして、圭は亜人の特性を活かした方法で、中へと入ることに成功する。
一方、田中から監禁されていた亜人(消防士の男ら)の居場所を教えられた攻。
佐藤たちが隠れ家に使っていた建物へとやって来た攻は、麻酔銃を手に中へ侵入する。
攻が侵入したことを、建物内部に残っていた奥山はすぐに気付き、とっさに手近にあった物である仕掛けを施す。
建物内部を走り、奥山がいる部屋へとたどり着いた攻。
素早く麻酔銃を撃ち込むと、それは奥山の首元へ命中。
攻は奥山の動きを止めることに成功する。
建物の地下へ行くと、そこには3つのドラム缶があった。
攻は近くにあったガス溶接装置を使い、炎の熱によってドラム缶の蓋を開ける。
助け出された二人の亜人(亜人集会で佐藤に反対していた二人の男)は生きているが、攻の声掛けに反応がない。
何もない空間では、人間の精神は72時間しかもたない。
そして、消防士の男(秋山礼二)も反応がなく、目を覚まさない。
攻は消防士の男の胸ぐらを掴むと、声を荒げて発破をかける。
「起きろよ。消防士ってのは、タフな仕事じゃねぇのかよ」
「気合い入れろォ!アンタそんなヤワな男じゃねぇだろ!!」
攻の言葉によって、消防士の男は目を覚ました。
「ひさし…ぶりだな…何があったのか…教えてくれ…」
亜人ロッククライミング
今回は大きくふたつの動きがある回。
入間基地に到着して中へ入る圭、佐藤の隠れ家で消防士の男らを助ける攻の話です。
はじめに入間基地に到着後の圭。
梯子も道具もなく、持っているのは瓶の破片のみ。
さぁ、どうやって中に入ったのか?
驚きです。
地味にすごい方法です。
順を追って説明します。
1.まず、指を2本噛み切る
2.その指を復活時の回収圏外まで投げる
3.瓶の破片で首を切ってリセット
4.復活時手を伸ばし、切断面を塀に押し当て、再生する指で穴を空ける
5.次は逆の手で同じことをする
6.穴に埋まった指で身体を持ち上げ、より高い位置に穴を空ける
(桜井画門『亜人』57話)
こんな感じに、最初の指を穴から引き抜き、同じことを繰り返します。
圭の仮説では5回繰り返せば、上までたどり着くそうです。
え…?( ゚Д゚)
こ、これは…やりたくない。
まともに道具もない状態で、よくこんな方法が思いつくな。
拷問並に地味に痛いことを繰り返すところが、さすが亜人らしい。
指を2本噛み切ることを5回繰り返すんですよ。
自分で自分の指噛み切るんですよ。
なんでこんな方法を思いついたんだ!
ある意味、予想外の侵入方法。
8巻の佐藤が転送したときは、まさか木材破砕機で身体をミンチにして、自分自身を殺すなんて…!!
という感じに、衝撃的で派手な侵入方法でしたが。
今回の圭が考えた侵入方法も、ある意味衝撃的。
しかも痛さでいったら佐藤の方は一瞬で終わるけど、圭は5回指を噛み切るって、時間でいうと5~10分らしいけど、いやいや!これ地味に拷問じゃね?と思ってしまう恐ろしい!!
こんなロッククライミング聞いたことない。
亜人ロッククライミング。
ちゃんとした道具がなくても、どんな崖でも壁でも塀でも、すぐに始められる亜人ロッククライミング!
さすが亜人、シンプルでスリリングなロッククライミングです(途中で意識を失う危険性あり)
ヤワな男じゃない
そして、後半は消防士の男らを助ける攻の話。
ようやく消防士の男(秋山礼二)が助け出され、仲間になりました。
4巻の亜人集会で初登場して、田中とIBM同士の戦いを繰り広げ、その後佐藤らに監禁されていた秋山礼二。
ようやく…ようやく再登場し、仲間になったよ!
あのとき、他にも佐藤に反対してドラム缶に監禁されていた、眼鏡をかけた男とカバンをかけた男(二名とも名前は分からない)
この二名も今回助け出されました。
ドラム缶にかなり長期間監禁されていた彼らですが。
秋山礼二は攻の言葉によって意識を取り戻します。
この攻が秋山礼二に発破をかけるところはアツい。
淡々としたクールなキャラが多い亜人で、こうした感情に訴えるアツいキャラは珍しいですし、情に厚い攻だから余計このコマは胸が熱くなる。
9巻で佐藤と戦うことをやめると言った圭に対しても、攻は自分の思いをアツく語っていたし、あそこは攻の性格がよく表れている場面だと思う。
論理だけではなく、感情も大事。
バランスって大事だなぁ。
活を入れるような攻の言葉で目を覚ました秋山礼二。
長期間監禁されていたにもかかわらず、すぐに目を覚ますなんて、彼はヤワな男じゃなかった。
同じ頃、入間基地で多数の自衛官相手にたった一人で戦う佐藤。
彼もヤワな男じゃなかった。
そして、自身の指を噛み切り入間基地の中へ入った永井圭。
彼もヤワな男じゃなかった。
この戦いでヤワな男はいないということですね。
まとめ
12巻終わりの57話。
圭の予想外の入間基地への侵入方法と、攻の秋山礼二へ発破をかけるアツい場面。
このふたつが今回の見どころです。
それにしても、圭の自分の指を噛み切るロッククライミングはビックリしたよ。
さすが、あの佐藤さんに面白いと言われ、高揚感を与えた人物です。
よくあんな予想外の方法を思いつくなぁ。
途中で「いや~もう辛いっすわ。辛いから、やめるわ~」ってならなかったからすごい。
今回攻が秋山礼二を救出したので、前回の田中にプラスして戦力が増えました。
続々と仲間が増えてきた…!
これは、アツい展開になるんじゃないか?
やはり入間基地が最後の戦いの場になるのか。
ここで佐藤との決着がつくのか。
いよいよ最終決戦になってきた気がする!
次の13巻では、いよいよ圭と佐藤が再会するようですね。
えーっと、振り返ってみると9巻の「最終ウェーブでまた会おう!永井君」以来です。
テンション上がる!
続きはこちら。
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