不死であることをひた隠し普通の人として暮らす在野の亜人達
「帽子」こと佐藤は彼らにメッセージを送り、史上初の亜人による集会へ参加を呼びかけた。
(桜井画門『亜人』4巻より)
寒くなってきましたね、くろやんです。
前回に続いて『亜人』4巻のあらすじや感想を紹介したいと思います。
3巻の終わりでは、佐藤のマスコミを利用した呼びかけに、全国から亜人達が集結しました。
佐藤は集まった彼らとこれから何を行うのか。
そして、研究所を脱出した圭は今どうしているのか。
以下、4巻のネタバレを含みます。
佐藤の呼びかけに7人の亜人が集まりました。
その集まったうちの一人、中野攻(なかのこう)の視点によって前半の話が進んでいきます。
攻は主人公っぽい、なかなか熱いやつです。
穏やかじゃない亜人の集会
集まった亜人達をある建物の内部へ案内する佐藤の黒い幽霊。
消防士をしているという男は攻に「ガキの来る所じゃない」と言います。
どうやら佐藤に対して「うさん臭い」と感じ、警戒心をもっているよう。
7人を部屋に案内して話を切り出す佐藤。
相変わらずニコニコと笑みを絶やさない。
メガネをかけた男に「亜人の権利をどう訴えていくのか」と問われ、佐藤はなんと「大量虐殺する」と言い切ります。
佐藤は静かに暮らすなんて、これっぽっちも考えちゃいなかった!
これから政府や国民に対して我々の力を認めさせるという。
佐藤さんのぶっ飛んだテロリスト計画(伝説)がここから始まる。
この佐藤の考えに反対するのがメガネの男、消防士の男、それと攻。
反対派はこの場を去ろうと部屋から出ようとしたが…。
奥に隠れていた田中が、ライフルで消防士の男を狙っていた。
間一髪、攻がそれに気づき消防士の男は助かるが、近くにいたメガネの男は撃たれてしまう。
さらに田中の攻撃が続き、カバンをかけていた男も撃たれ、消防士の男と攻は何とか部屋の外へ逃げ出す。
いつの間にか流れ弾が当たっていた佐藤さん。
死んじゃうよーってのんきなやり取りだ。
消防士の男と攻は、廊下突き当りにある窓から飛び降りて脱出しようとする。
が、ワイヤーが付いた銃で消防士の男は背中から撃たれてしまう。
後ろには追って来た田中と、集会に参加していた二人組の男が。
「お前しかいない。絶対にやり遂げろ!」と佐藤を止める想いを攻に託し、消防士の男は黒い幽霊を使い田中と戦うことに。
田中も黒い幽霊を出して、両者の戦いが始まろうという瞬間、攻は窓から下へ飛び降りる!
この辺いいですね、すごく熱い。
攻が飛び降りるコマも建物の高さがよくわかる感じでヒヤってくる。
一方その頃、圭は田舎の見知らぬお婆ちゃんの家でご飯食べてました。
政府の黒服に追われる攻
どうにか佐藤らから逃れた攻は電車を使い、自宅マンションへと帰宅。
その電車での移動中に、攻は窓から空に立ちのぼる黒い物質を見る。
同じマンションに住む顔見知りのおばさんと話した後、自分の部屋のドアを開けると…。
部屋の中には、数名のスーツを着た怪しい男らが侵入していた。
彼らは厚生労働省の人間ではなく、少々荒っぽい仕事も何でもするプロらしい。
攻の正体が亜人だと気づいた戸崎が送り込んだよう。
やっと佐藤らから逃れたと思ったら、今度は政府側に追われることに。
廊下から飛び降りようとする攻の足を掴むスーツの男。
何かに気付いた攻が、力の限り足を突っ張り、そしてスーツの男に「離せ、死ぬぞ」と警告する。
攻の身体の下にはなんと電線が。
何でマンション廊下の近くに電線が?
とか気にしちゃ駄目ですね(;´∀`)
とっさに手を離すスーツの男と、そのまま落下して感電する攻。
感電とかこれまた痛そうな描写。
下で待ち構えていた他のスーツの男らも、攻と一緒に落ちてきた電線の感電を避けて逃げる。
痛みに耐えながら、攻は消防士の『お前しかいない。絶対にやり遂げろ!』の想いに応えるため走り出す。
車からその様子を眺めていた戸崎と泉。
ここで戸崎は、運転席にいた泉に「はねろ」と命令する。
戸惑う泉に「じゃあ替われ」と言い…逃げる攻を戸崎は容赦なく車ではね飛ばす。
つくづく情け容赦ない描写が続くよ!
人間相手だったら殺人罪だよ!
満身創痍の血だらけで立つ攻と、車から降りて攻に銃を構える戸崎。
車内からその様子を悲痛な表情で見つめる泉。
この2ページの台詞も音もない、それぞれの表情だけで表すところが好きです。
そこにタイミング良く救急車が到着。
どうやら、先ほど攻と話をしたマンションのおばさんが呼んでくれたらしい。
ほんとタイミング良いよ。
重傷の攻は救急車で搬送されることに。
出血多量のため攻は一度死んでしまうが、すぐに復活。
攻は自分の身体から出る黒い物質を見て、夕べ電車で帰宅する時に見た空に立ちのぼる物質が、亜人によるものだと気付く。
協力して佐藤を止める…?
黒い物質を手掛かりに、攻はその亜人の元へ向かうことにする。
町を進んで山を越えて数日経ち、森のなかで黒い幽霊と話す亜人を発見。
永井圭だった。
圭の黒い幽霊は、すぐさま攻に襲い掛かり攻撃する。
相変わらず命令無視な幽霊に呆れる圭。
復活した攻は事情を説明し、一緒に佐藤を止めるよう圭に呼びかける。
圭は了承し、ここじゃなんだからと森のなかを案内することに。
これから二人が打倒佐藤に向けて協力するかと思いきや、先を歩く圭は面倒くさそうに「邪魔だなぁ」と呟く。
なにやら不穏の予感ですね。
続きはこちら。
亜人4巻のネタバレ感想【佐藤さん本当にやっちゃうんだ】
亜人の記事をまとめたページはこちら。
亜人の記事一覧