(桜井画門『亜人』71話)
どうも、くろやんです。
今に始まったことじゃないんですが、感想を書くのが遅くてすみません。
もう9月になっちゃったよ。
先月号の感想を今書いてますよ。
亜人本誌のネタバレ感想を紹介します。
前回70話はこちらです。
亜人70話のネタバレ感想【別れの挨拶】
FILE:71 熟考
以下、15巻のネタバレを含みます。
71話のあらすじ
前回、入間基地に戻ってきた佐藤が『挨拶に来た』と言い、圭に対してこれまでの礼と別れの挨拶をしていた数分間。
圭は作戦がまだ生きているのではないかと考えていた。
今からでも、佐藤の服に仕込まれている爆弾を起爆して肉体を粉々にすれば、腕のある穴の中へ奴を送り込める。
しかし、確実に起爆させるには、他のリセット手段をつぶす必要がある。
佐藤にはハンドガンがあり、IBMもある。
たとえその条件をクリアできたとしても、どう麻酔銃を打ち込むか。
佐藤がまったく予想しない、何かを起こせれば…。
思いを巡らせていた圭だが、いよいよ佐藤の終わりの言葉になってしまう。
「それじゃあ!永…」と佐藤が言いかけたところで、遠くからエンジン音が聞こえてくる。
突然、佐藤の目の前にバイクに乗った海斗が現れ、圭も佐藤も驚く。
乗り上げたバイクに向けて発砲する佐藤。
バイクはそのまま落下し、車体が当たった弾みで佐藤の手からハンドガンが離れる。
バイクは横転し、海斗も地面に投げ出される。
その一瞬の隙を突き、圭は佐藤の右腕に麻酔銃を打ち込む。
だが、躊躇うことなく自らの起爆のスイッチを押し、リセットする佐藤。
爆発が起こり、圭は爆風によって吹き飛ぶ。
『コレもダメだ』と圭は思う。
佐藤にはウソの作戦がバレており、基地に残した腕が安全かどうか疑問を持っていた。
だから、入間基地に戻った際に戦闘機から脱出し、起爆をしても大丈夫なよう、佐藤は事前に準備をしていた。
『わかってたことだ。何度やったって同じ。佐藤には勝てない』
ドドドド
日本のゲームはもうあかんから、佐藤さん海外に行くってよ。
前回の続きです。
入間基地に戻ってきた佐藤は、圭にこれまでの礼と別れの言葉を述べます。
その間に、まだ作戦が生きているんじゃないかと考える圭。
圭の熟考が始まり、「今からでも奴の服に仕込まれている爆弾を起爆して、肉体を粉々にすれば」「起爆させるには、他のリセット手段をつぶす必要がある」など文字がいっぱい。
しかし、麻酔銃を打ち込む隙が思いつかず、結局「それじゃあ!永…」と佐藤の最後の言葉になってしまう。
ダメだ…無理だ。
諦めかける圭だが…佐藤の視線が別の方へ向き、どこからかエンジン音が聞こえてきます。
ドドドド
これは、まさか。
バイクに乗った海斗キタ――(゚∀゚)――!!
「え!?誰!?」と驚く佐藤。
あ、そういえば初対面でしたね。
突然目の前にバイクで乗り上げて来られたら、さすがの佐藤さんもビックリですわ。
「はぁッ!!??」と驚く圭。
カイとは1巻5話以来の久しぶりの再会となります。
が、今回はゆっくり話す時間がありません。
このチャンスを逃すな!
(桜井画門『亜人』71話)
バイクごと転倒する海斗。
佐藤の手からハンドガンが離れて、その隙を突いて麻酔銃を打ち込む圭。
麻酔銃は佐藤の右腕に命中。
しかし、佐藤は躊躇なく起爆スイッチを押し、圭は爆発によって吹き飛びます。
圭の作戦が生きていたなら、このとき起爆して肉体が粉々になった佐藤は、腕のある穴へ送り込めていたんですが…。
実は佐藤は、戦闘機から脱出した後に準備をしていたようです。
圭の推測によると、ハンドガンでリセットした後に、新しくできた腕をIBMに切断させてどこかに置いてきた。
もしくは、爆弾の配置や量を調整して、爆発時に腕より大きい体積の肉片が残るようにした。
このどちらかによって、佐藤は起爆しても穴に送り込まれることなく、無事だったということだそうです。
最強やん、佐藤さん。
死角がない。
『わかってたことだ。何度やったって同じ。佐藤には勝てない』
佐藤には勝てない…勝てない…勝てない。
圭の独白が絶望的です。
ゲームオーバーになった後の画面を見てるような気持ちになります。
マッパでも紳士的に
爆発後、基地内の木の枝に佐藤の右腕が引っかかっている描写があります。
右腕の損傷状態から見て、圭が推測したように爆弾の配置や量を調整したんでしょうか。
そして、再生する佐藤。
再生した佐藤の近くには、基地祭に参加していた一般人男性が二人いました。
「超すげえ!大漁!大漁!」
「テロリストの死体からも拾ってきたぞ」
彼らは混乱したどさくさに紛れて、基地内に落ちていた武器を拝借して(パクって)、鞄に入れていました。
分解してヤフオクで売るか。
いや、観賞用に決まってるだろ。
などなど、楽しそうに会話する二人ですが。
彼らの背後にある人物が現れました。
そう!我らが佐藤さん。
再生後なのでマッパです。
マッパで彼らの前に現れてしまったことに対し、佐藤は紳士的に「失礼」と一言声を掛けます。
紳士や。
背後に立つマッパ佐藤を見た直後の二人の表情。
(桜井画門『亜人』71話)
♪ラーラーラー、ララーラー
言葉にできない。
その後、二人はすぐにやられてしまい、うち一人は佐藤に服を盗られてしまいました。
あらま。
彼はワイシャツにサスペンダーを付けていたので、佐藤の普段の格好にピッタリです。
おまけに、もう一人はハンチング帽を被っていたので、それもナイス。
いつも通りの服装の佐藤が復活しました。
あと、佐藤が現れたときのハンチング帽の角度が絶妙。
着替えている間、佐藤はバイクに乗っていた海斗が圭の友達だということに気付きます。
研究所でIBM同士が衝突したとき、佐藤は圭の記憶からカイの姿を見たことがあったので。
そして佐藤は、「国を出るから乗り物を取ってきてほしいんだ」とIBMに話しかけます。
そんな佐藤に「自分…で、やればいい…のに」と答えるIBM。
自然に会話ができて仲いいよね。
まだやることがあると言う佐藤、挨拶が途中だったそう。
まとめ
今回の印象的な言葉はこちら。
『佐藤には勝てない』
これ以上ないぐらい絶望を感じる言葉ですね。
いきなりバイクに乗った海斗が現れ、テンションがギュンッと上がった直後、「あぁ…コレもダメだ」って圭の独白にテンションがググッと下がって、最後には「佐藤には勝てない」ですよ。
ジェットコースター並にテンションの上がり下がりが激しかったです。
カイが入間基地に到着するのはもう少し後になるかと思ってたんですが、意外と早かったですね。
先に真鍋の方が到着するかなと思ってました。
もおー、佐藤さん強すぎ。
どうするよ、もう手がないよ。
万策尽きたよ。
残ったのは知恵と勇気と仲間たちだよ。
こうなりゃ、皆で力を合わすしかない。
佐藤には無くて、圭たちにあるもの。
対亜が地下から復活して、真鍋も合流して、仲間が集まれば何か出来るはず。
諦めたらそこで試合終了ですよ。
ほら、安西先生もそう言ってたから、諦めたらダメですわ。
諦めるな、男たちよ!
ところで、今回のマッパ佐藤の登場シーンが紳士的かつ堂々としたものでした。
8巻の転送後のIBM粒子が渦を巻いて、マッパ佐藤が再生というシーンとはまた違った衝撃登場でしたね。
あのときの魔法少女の変身シーンみたいな佐藤さんの登場、結構好きなんですよ。
続きはこちら。
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