【アニメヴィンランド・サガ15話感想】戦が終わったら、クヌート殿下と一緒に鳥料理を

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

クヌートを取り逃がし、イングランド中部で進軍を止めていたトルケル軍。
デンマークとイングランドの争いも終結の兆しを見せはじめたと聞き、戦争が終わるのを悲嘆するトルケルのもとに、とある情報が舞い込んだ。

（アニメ公式サイトより）

久しぶりに登場のトルケルさん。
雪が降り、「あぁ…戦争が終わる」とセンチメンタルに悲嘆したかと思えば、デーン人の部隊ありの伝令を聞き、「まだまだ楽しめるかもな！」とウッキウキ喜んだり。
悲しんだり喜んだり、表情がコロコロ変わって面白い。
いや～表情豊かで見ていて楽しいですわ。

「魚は水にいてこそ魚。戦士は戦場にいてこそ戦士だ」
この台詞いいよ、シンプルで好き。
あと、駐屯する村でトルケル軍が飲み食いして食べ過ぎで領主が嘆いてる。
略奪されてるのと大差ないって、うわぁぁひどい( ;∀;)
500人前の弁当を5日分って食料尽きるわ、さすがヴァイキング（略奪者）！

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

そういえば、トルケルの副官アスゲートがめっちゃいい声ですね。
彼はトルケルの補佐的な役割で、戦になると熱くなるトルケルをなだめたりトルケルのおもりをしたりと…ハッ！トルケルのお母さん！？
めちゃくちゃ存在感のあるトルケルの補佐をする脇役のアスゲートだけど、彼も今後活躍することが増えてくるから楽しみ。

今回はクヌートの宮廷での内情がわかる回。
神父ヴィリバルドが言っていた「我らの父よ。私はあなたの愛を疑っています」という台詞に、クヌートが声を荒げて制止する場面。
我が子を愛おしく思わない父親などいない。
そう言い切ったクヌートの表情はどこか悲しげで寂しそう。

クヌート自身は父スヴェン王から大切に思われておらず、愛されていない。
あの言葉はクヌートが自分自身にそう言い聞かせたかったからなのか。
クヌート殿下…ただのヘタレな内気王子かと思いきや、なかなか厳しい内情を抱えてるんですよね。

そして、自ら料理をするクヌートが原作同様に相変らず麗しい。
殿下の手料理…そういえば、原作でこれ以降で見ることはなくなったなぁ…それとも実は、誰も見てないときにしてるとか？
ラグナルとトルフィンと、3人で食卓を囲んで他愛ない話をする場面は、久しぶりに心が温まる場面。
生きるか死ぬかの殺伐とした戦いが多いなかで、誰かと一緒に話をしながら美味しい食事を食べる…。
トルフィンの表情もどこか柔らかくなってて和む場面。

しかし、最後にまた衝撃の展開！
前回同様に温かい団らんの食事のあとって、なぜこうも残酷なことが起きるんでしょうか。
フラグ？家族が揃って食卓を囲んでる場面って、これから悪いことが起きるぞっていうフラグなの？
うわああ…前回から容赦ない展開が続くよ。

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

アシェラッドがビョルンに言った「ついでにアレやるぞ」の意味とは、ラグナルを暗殺すること。
ラグナルを小屋から誘い出し、森の中で殺害。
以前からラグナルはアシェラッドと意見が合わないことが多く、またクヌートを成長させ王として独り立ちさせるためには、ラグナルを排除する必要があった。

亡くなる直前、ラグナルは宮廷での内情を話し、口惜しいと思いながらもアシェラッドにクヌートのことを託す。
そして、最期にクヌート殿下に一目お別れをというラグナルの願いは、虚しく却下される…。
アシェラッド…鬼畜や…前回から続いて、アシェラッドらの残酷の面が容赦なく描かれている。
戦が終わったら鳥料理でも一緒に作りましょうと、クヌートに語り掛けながらラグナルは息を引き取る。

クヌートとラグナルの主従の温かな食卓のあと、最後にラグナルが殺される展開。
容赦ない…！前回の夜間襲撃に続き、本当に厳しい残酷なストーリーが続く。
さらにまた次回も…ひぇー、おっそろしい！
しかし、ここからアシェラッドたちもトルケルに追われることになる上に、兵団の内部でも不穏な空気が漂い始めて…。
さぁトルケルが追ってきて盛り上がるよ、怒涛の展開になるよ。

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— TVアニメ「ヴィンランド・サガ」公式 (@V_SAGA_ANIME) October 23, 2019