(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会
『ヴィンランド・サガ』の原作者、幸村誠先生のインタビュー記事を読むのが好きです。
先生はよくインタビューを受けられているようで、ネットで検索してみると何年か前の昔のものから、今年アニメ化にあたりインタビューを受けられたものなど色々見つかります。
とくに、このインタビュー記事が内容が充実していてすごいなと思いました。
【インタビュー】『ヴィンランド・サガ』幸村誠「『暴力が嫌い』を描きたかったら、描く世界は暴力に満ちたほうがいい。」【アニメ化&22巻発売記念!】
『ヴィンランド・サガ』を描くきっかけや主人公トルフィンの人生観について、暴力が嫌いな先生が逆算して暴力に満ちた世界を描いたわけ。
読んでいると制作秘話が垣間見れて、「ははぁーなるほどな~」と面白い!
あと、先生がイベントに向かうときに斧(レプリカ)を携帯していてお巡りさんに職質された話とか。
せ…先生ェ…!漫画家さんでも職質ってされるんですね。
笑顔で乗り切って無事にイベントに出られたとのこと、良かったですね。
先生のTwitterやインタビュー記事を見ていると、すごくサービス精神に溢れていて自身も楽しむことに全力で向き合う方なんだなと思いました。
そんな先生が暴力に満ちた世界を描いたわけ。
ヴィンランドを目指し戦争のない国を作ろうとするトルフィンの考えが、千年前のヴァイキングの時代ではとても際立つということ。
「闇の中でこそ、光は輝く」という先生の言葉が印象的です。
だからこそ、トルフィンがヴィンランドを目指すところから描かず、バキバキに戦争に参加して人を殺す場面から描いていた。
トルフィンという一人の人間がどういった経緯でヴィンランドを目指すことになったのか、その覚悟や想いの強さがよくわかるからですね。
登場人物について、先生自身も明るいトルケルには救われていたとか。
トルケルいいよね、戦闘中に残酷な描写もあるけど、明るくてさっぱりしてて不思議と憎めない人物。
あと、アシェラッドについて先生の考えが聞けて嬉しかったですね。
トルフィンの仇でもあり、トルフィンを育てた父親でもある…なるほどなぁ、ほんとその通りだと思いました。
様々な二面性をもっていて、何とも形容しがたい不思議な人物ですね、彼は。
言うことを聞かない癖に役割は果たすし、面白い行動を取るというアシェラッドは、先生にとっても独特な印象深いキャラクターだったんですね。
最後に、先生が語られていたモチベーションについての話。
長期連載で先生もモチベーションを失うことって当然あるんですね…。
最初は「これ面白い!これ最高!」とアイディアが出ても、途中で「これって面白いの?」と疑問に思い、初期衝動を失いモチベーションが保てなくなること、それは漫画家でも脚本家でも誰でもある。
そんなときは、『昔の自分がこれを面白いを思ったんだ!』というその事実だけを信じて形にしていく。
モチベーションを失ってもいい、それでもみんな描いているんだ。
めっちゃためになるなぁ…勉強になる。
先生自身の考えとか制作秘話とか、面白いのでまだ読んでいない人は、ぜひインタビュー記事を読んでみてください。
あ!でも、まだ原作未読でアニメしか観ていない人は要注意です!
めっちゃ原作のネタバレがありますから。
アニメに未登場のキャラクターとか、アニメの先の展開とかめっちゃネタバレしてますからね。
私も原作を途中まで読んでいる時点でこの記事を読んでしまって、先のネタバレを見てしまって「わあああぁぁ!!」ってなりましたから。
読むときは気を付けてください~でも、ネタバレがあってもインタビュー記事は面白いので!
【インタビュー】『ヴィンランド・サガ』幸村誠「『暴力が嫌い』を描きたかったら、描く世界は暴力に満ちたほうがいい。」【アニメ化&22巻発売記念!】
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