【アニメヴィンランド・サガ16話感想】爪切りだけじゃない!アシェラッド先生の生き抜く厳しさの教え

ヴィンランド・サガ

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

冬営のために略奪した村でイングランド兵の敵襲を受けたアシェラッドたちは、イングランド兵隊長を捕らえ、なぜ居場所がわかったのかを問い質す。拷問にかけられた兵隊長が口にしたのは、トルケル軍が迫っているという情報だった。動揺したアシェラッドの部下たちの間には不穏な空気が漂う…

(アニメ公式サイトより)

 

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ヴィンランド学校
3年V組アシェラッド先生~!
アシェラッド先生は歴史の授業がわかりやすいと評判の上に、生徒の衛生面を気遣って爪まで切ってくれる!
なんて良い先生なんでしょう。
おっと、今日もアシェラッド先生が歴史の授業中に、生徒の伸びすぎた爪を切ってくれてるようで…。

 

指バッツン。

 

こっっわ!!!こんな爪切りこわすぎるわ!!
ぎゃーアシェラッド先生おっかない!
しかも、「ゴメェン。深爪しちゃった」「あぁ!またまた深爪!」(てへっ)みたいな白々しいすっとぼけた台詞!
先生ー!切り落としたそれ爪じゃないいいい!
やっぱりこれもちゃんとアニメ化するのね…14話をアニメ化したから、そりゃしますよね。

 

 

14話の略奪、15話の暗殺、そして今回は拷問。
ここ最近アシェラッドらの残虐行為が続けてあるので、「うっはー…えげつない~(´;ω;`)」となりますね。
これでもかとヴァイキングの残酷な姿を描いていて、この辺りは初めて原作読んだときに軽く凹んだ記憶があります。
アシェラッドが語った歴史についての最後の締めくくりは、『暴力で奪った土地をさらなる暴力が襲う』という意味で恐ろしい話だ…。

 

しかし、こんな残酷な厳しいストーリーの中でも、それぞれの人間模様や思惑、自らの信念が見えてきてそれが面白いんですよ。
まずアシェラッドとビョルンの会話。
『自らの主』について二人が話すんですが、これがなかなか印象深い内容。
これまでビョルンがアシェラッドについて来たのは、ビョルンがアシェラッドを主と認め、ついていきたいと思ったから。
そして、アシェラッドも同じで、「オレもオレの主を選ぶ。オレの主はオレがついていきたくなるような男であるべきだ」と話す。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

ラグナルの死を知ってへたり込んでしまったクヌート。
彼がこれから、アシェラッドがついていきたいと思うような男に生まれ変わるのか。
ちなみに、もしクヌートが立ち直れずに凹んだままなら、アシェラッドは自らの主の資格はないと考え見捨てるとのこと。
厳しい!鬼!スパルタだ!

 

そんな中トルケルが追って来ていると知り、兵団の内部で動揺が広がり、さらに裏切り者まで出てくる。
裏切ろうとする部下たちに、アシェラッドは「自分のつきたい首領につけ」「去る者は去れ」と言い放つ。
クヌートに平手打ちして『ラグナルは死んだ』と現実を突きつけるときや、トルフィンに対してのこれまでの対応もそうですが、アシェラッドはとにかくドライで厳しい。
まあ、優しくて穏やかな性格じゃあ、ヴァイキングの首領なんて務まらんですよね。

 

自らの主は自らで選べ、去る者は去れ。
助ける者は誰もこない、自らで立ち上がれ。
アシェラッドは過酷な状況で生きていく厳しさや強さをクヌートやトルフィン、読者に教えているような気がします。
それは彼自身の生い立ちから来ているものだと思いますね。

 

 

兵団内部に漂う不穏な空気。
立て続けに読みを外し、アシェラッドの運(ツキ)が落ちていると感じる部下たち。
トルグリムはアトリや他の部下たちに、首領アシェラッドを裏切り、クヌートを手土産にしてトルケル軍に入ろうと誘いかける。
この辺りの兵団内部のそれぞれの部下たちの思惑、人間模様も見どころですね。
トルグリムとアトリのコンビはアシェラッドを裏切るけど、なんか憎めないキャラで良いんだよなぁ。

 

(c)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

 

そんなトルグリムらが裏切ることに気付いていたアシェラッド。
彼はトルグリムとアトリに橋を壊すよう命じたあと、ビョルンとトルフィンには重要な役割(クヌートのソリの御者や護衛)をまかせる。
兵団内部に裏切り者が出ているなか、アシェラッドはこの二人(ビョルンとトルフィン)は自分を裏切らないだろうと信頼してクヌートをまかせたんですね。

 

ビョルンは長年ともにやってきた副官で、きっと最後まで自分についてくるだろうとアシェラッドが信用したとは思いますが、トルフィンの場合はどうなんだろう。
おそらくトルフィンの信頼はビョルンの信頼とは若干違っていて、父親の仇である自分を殺すまでトルフィンはどこまでもついてくるだろう。
そういう意味での信頼だったんだろうなと思うと、それぞれの複雑な心情が感じられて面白いです。

 

ラストのトルケル軍が雪原から現れて、トルケルの投げ槍ドキュンッ!!のところ、やっぱりアニメで観てもインパクトあるよ!
トルケルがキタ――(゚∀゚)――!!後ろから追って来てるよ、ヤバいぞ。
で、早く逃げないといけない切羽詰まった状況下で、ついにアシェラッド兵団内部分裂!
トルグリムが指揮する部下たちが裏切り、アシェラッドを含むクヌートを乗せたソリは囲まれてしまう。
追手のトルケルは後ろから来るわ、裏切った部下たちに囲まれるわで、三つ巴の状況になって盛り上がってきたよ。次回も楽しみ。

 

今回の『あにまるらんど・さが』はアシェラッド先生の毛刈り。
先生、爪切りどころか毛刈りまでしてくれるなんてサービス精神に溢れてる。
マッパになって恥じらう兵隊長の姿がなんかセクシー。
ある意味、これも拷問なのか…(;´∀`)

 

続きはこちら。
【アニメヴィンランド・サガ17話感想】主人公の「そいつに手を出すな!」に対するヒロイン枠は仇讐のハゲ

アニメの感想をまとめたページはこちら。
アニメ『ヴィンランド・サガ』の感想まとめ

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あの漫画のここが気になる!!!

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